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図書館で偶然見つけて読みました。写真とその気象現象の解説で構成されていますが、調べたら著者はスウェーデンの大学教授のようで解説も物理学をベースに書かれていてしっかりしたものでした。ただ、日本語タイトルはどうにかならなかったのかなと思います。
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大気の大循環、風、雷等が発生するメカニズムから入り、どんな異常とも思われる気象や現象があったかを、写真ももって解説。さすがナショジオ。
しかし単なる解説ではなく、このような異常気象は、温室効果ガスの影響で、1990年のIPCCで、排出削減していこうと決めていたにも関わらず、排出量は60%も増えている現実がある。もう既に遅いタイミングにきているようだが、未来のために自然や他の生態系を守らなければならないと警鐘を鳴らす。
誰もが当事者だと認識する必要があると感じた。
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8月4日新着図書:【豪雨、暴風、極寒、稲妻など、世界各地で見られる天変地異。災害に見舞われればとんでもないが、すさまじい地球の姿を見てみましょう。】
タイトル:世界の天変地異 : 本当にあった気象現象
請求記号:451:He
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28184711
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今や「地球温暖化」などという言葉ではなく
「気候変動」として南極のコオロが融ける、
というような現象だけなく、あらゆる異常気
象が争点となっています。
その異常気象とはどんな状況か。
それを写真で突きつけてきたのが本書です。
世界の様々な異常気象が掲載されていますが、
日本だって人ごとではないです。
今、変えようとしないと手遅れになる、と実
感させられる一冊です。
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風、温度、降水、さまざまな現象、未来の気象、など代表する数々の写真を見せる。雷が地中に伝わり322頭のトナカイの群れが一瞬で死んだ、とかアメリカ・デスバレーのハイウェイに押し寄せる砂とか、自然の驚異の凄さ。
表紙は2011年7月5日にアメリカ・アリゾナ州の州都フェニックスを襲った砂嵐。
2021.6.21第1版第1刷 図書館
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〇自然の迫力もさながら、ホンモノの写真の訴えかける力を感じた。
〇地球が太陽系や宇宙の中心で無いのと同じで、人間は地球の頂点でも管理者でもないという言葉が重い。どこか、甘えていることがあるよなと思う。
もう20世紀の頃の気候に戻ることは無い。
〇“錬金術”は無い。もう、取り返しのつかないことになっているんじゃないかと怖い。
トランプ元大統領が頑なに地球温暖化を認めようとしなかったのは、アメリカに被害がないからかと思っていたが、めちゃくちゃ影響があった…。見ないようにしていただけなのか。
北欧の人たちが気候や気象に敏感な理由もわかった。より顕著に影響を受けている。
①大気の大循環
地球環境はフィードバックによって成り立っている。
秒単位、数千年単位で互いに影響を及ぼしあっている。
気象、海流、氷河、土壌、山、植物、動物、微生物、菌類、あらゆるものが含まれる。
②風
風と海流は空気中の温度差や湿度差、海水の温度差や塩分濃度差、海上を吹く風の差を小さくしてバランスをとっている。
極地と赤道付近の温度差、コリオリの力で風が吹く。
〇スウェーデンを襲った嵐の爪痕、竜巻の写真、海のそばの町や島を襲う台風・ハリケーン、
・塵旋風:風の悪魔 雲がなくても発生する
スノーデビル、ウォーターデビル、ファイアデビル、スチームデビル
・砂嵐:ハブーブ
・フェーン現象: 暖かい下降流、“雪を食べる風”
・他の下降流: ピテラク、サンタアナ風
・巨大波、時化、ハリケーンの生まれる静かな場所
③温度
太陽に温められる度合いの違いよって、温度差が生まれる。温度差が、空気の湿度と密度の差を生む。その差が、大気を動かす風を生じさせる。
地表の温度は基本的に色で決まる。
…色が暗いほど暖かくなる。
←アスファルトの色によっては都市部の気温下がる?
〇溶けたアスファルト、水をもらう疲れ切ったコアラ、動く石!、砂漠、デスバレー、凍り付いた灯台・建物・町、シベリアの女性、ペンギン、融けていく永久凍土
・猛暑、干ばつ、酷暑、着氷、薄い空気、サーモスカルト、地獄の門、メタンの泡、氷河が融ける、
・遠隔相関
北極で起きることは、北極で終わらない
海の熱帯雨林 珊瑚礁
④降水
気温が上がると空気の含むことのできる水分が増える。
水蒸気が凝結して雲となり、これらが集まり、雨・雪・雹となる。
・マイクロバースト、雨の世界記録、猛暑と水害、モンスーン、豪雨、雨乞いの祭り、ベネチア
・水の力、地面の陥没、波打つ道路、海岸の侵食、減少する雨林、地滑り
・豪雪、雪壁の通路、雪に包まれる町、雪崩、白い砂漠
・雹: 季節に関係なく降る
・渇水か豪雨か。インドの真の財務大臣
⑤さまざまな現象
・奇妙でドラマチックな雲
乳房雲、レンズ雲、ケルビン・ヘルムホルツ雲(波のような雲)、ロール雲、棚雲、穴あき雲、真珠雲(恐ろしい美しい雲。フロンが分解されて生じた塩素が化学反応を起こして輝いている。太陽がさすと、この反応が元となってオゾン層の破壊が進む。成層圏に一旦入ったフロンは天候によって洗い流されることがなく、留まったままだ。)、茶色の雲
★新しい雲形 ※雲の本、要確認
2017年、30年ぶりに新しい雲形が世界気象機関(WMO )に承認される。
12の新しい雲形の1つ
アスペラトゥス波状雲
→乳房雲に似ている。泡に覆われた水面を下から眺めるような雲。気温逆転が起こっているときに発生。温度、湿度、動きの異なる空気層の境界面を示す。
・雷
地中に伝わる雷、ソニックブーム、火山と雷、ファラデーゲージ、
・幻日、オーロラ
⑥未来の気象
過去1万2000年ほどの間、気候は比較的安定していた。現在はヒトの活動があらゆる面で影響を及ぼし“人新世”になりつつある。規模・スピード共に、かつて経験したことのないような気候変動や生態系の変化が待ち受けている。
前回、最終氷期が終わり平均気温が4℃上がったときには6000年かかった。同じ規模の変化が100~200年の間に起きようとしている。
1:極端な事象の発生
熱波、熱帯低気圧、洪水、地滑り、火災など
2:ゆっくりとした変化
平均気温、植物の耐寒性区分、土壌侵食、海の酸性化と水温上昇、氷河の溶解、海面上昇など
3:ティッピング・エレメント
気候システムの性質が根本的に変わる
→温度:さらに温度は上がる。
降水:激しい降水の頻度、降雨量が増える
風:発生した熱帯低気圧の最大風速は上がり、雨の激しさは増し、範囲は広がり、寿命が長くなる
さまざまな現象:氷河は厚さも面積も減る。永久凍土は溶解し続ける。地滑りが増え、海面が上昇し、メタンの排出量が増える。海水面の上昇により、酸素濃度が下がり、珊瑚礁が死滅し、海の二酸化炭素を吸収する能力が弱まる。ヒトの排出する温室効果ガスが空気中に留まる率が上がる。海も温室効果ガスの排出源になるかもしれない。
生態系:現在の生態系は、気候変動に対応しきれるのだろうか。
原因:エネルギー収支の均衡が崩れている
六度目の大量絶滅時代
・地球システム学
大気圏、水圏、生物圏、土壌、山、雪、氷、人間の活動がどのように作用し合っているかを研究する。
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連日の異常な暑さ、ゲリラ豪雨。
この書名、表紙が目に入りふと手を伸ばしてしまいました。
めったにお目にかかれない衝撃の写真を、いつかは我が身、の思いで眺めました。
竜巻は恐い。
オーロラはみたい。
自然には抗えないけど、これだけ災害が続くと、科学の力に期待せざるを得ません。
でも
「人類も自然というシステムの一部でしかない、そのシステムは人類よりも大きく、人類にはコントロールできないものだ。」 そうです。
環境を守る、なんてこと自体おこがましいのかも。。。
で、自分はなにをする? なにができる?
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気象現象と言うのは、地球上の種々のムラを平衡な状態にならすための現象である。ただ、それだけなのに、局所的には天変地異と言うべき過酷な現象があちこちで見られる。
一般向けの本でありつつも、科学に素養があって、興味がある人でも楽しめる程度に、因果関係や定量的なデータとともに解説してくれていて事典的に読める。さらに非常に迫力のある写真もあり、楽しめる。