紙の本
垣間見える狂気
2018/11/23 22:26
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投稿者:たぬきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
出会ってから少しずつ狂っていく。
周りにいる人たちはみな狂っているが、実は自分が一番狂っていてひやりとした
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いつも通りの金原さんの小説だけどなんとなく暖かい気がする。
初めて「蛇とピアス」を読んだのは高校生の時だったかな
金原さんの小説を語るときに、必ずと言っていいほど
「蛇とピアス」の話が出てくると思うけど、それほど斬新な小説だと思う。
さてさて、本題の「ハイドラ」の感想ですね。
最初に書いたとおり、今までの金原さんの小説に比べて
暖かい気がします。それは人間味というか、常識というか
なんかそういうものに近くて、あっわかるかも・・・というそんな感想の感情
ボリュームが少ないけど、全くそれを気にさせない内容の濃さ
むしろこのボリュームが癖になりそうな。そんな感じ
一番印象に残ってるのが
「残る」
の一言かな。びっくりさせられたというか、予想を裏切られたというか
あんまり書くとネタバレになるから、そんなに書けないけど
あと一番びっくりしたのが文庫版の解説。
ぜひ皆さんにもびっくりして欲しいから、解説は最後に読むようにしてください~
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私が読んだのは文庫本だけど、解説が瀬戸内寂聴さんで驚いた。
金原ひとみさんが私の二つ下で、何より子供がいることにも驚いた。
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恋愛をしていない恋愛小説とでも言っておこうか。
ヒロインにとって、男は噛み吐きする食物と同じ。
それでも食わずにはいられないってとこ?
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さすが芥川賞受賞しただけの腕はある。ただ、字が大きくページが少ないのが好みではなかったが、内容としては、今を生きるいわゆる今時の若者の情緒不安定なところがわかりやすく表現されていると思う。と同時に、著者のココロの闇を感じる所に青くささも感じてしまう。
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10/05/02読了 「美月」って名前が出てくる小説ってこれで幾つ目だろう。そんな使いたくなる名前なのかな。
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拒食症のモデルが、
恋人の冷徹なカメラマンと、
優しく真直ぐに生きる歌手との間で揺れる様子を描く作品。
物語性が強く読みやすいうえ、
登場人物たちの捕らえどころのない性格が魅力的です。
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金原ひとみが久しぶりにちょっと面白いと感じた。
今回も「世間」とはハズれている女の子の話だけど、新崎さんに気持ちが届かないとことか、共感できる部分があって、ドキッとした。
でも、早希の内面の描写にもの足りなさを感じてしまったのも事実。
リツくんや美月を主人公にしてのストーリーもアリかも。
これまでの作品でも、拒食症とかのシーンが出てきてたし、金原さんもそんな一面があるだろうと思った。
多くの人はそれをネガティブに捉えるだろうけど、作品に活かしているというのは才能なんだろうな。
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なぜか読んでしまう金原作品二作目。
やっぱりこの世界観わからなかった。
おとこに嫌われないように生きる女。
拒食症にまでなって、被写体としてのじぶんを
非人間的、無機質に見せようと、カメラマンである
男の思いのままに生きる女、到底理解できない。
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彼が撮りたいのは、
人が人の要素を失っていく過程。
早希はそれに答応えるために不自然な拒食をつづける。
そして、松木と出会い
本来の笑顔も取り戻す。
なのに―
早希は彼の元へ戻る。
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金原作品を読むのは二度目。
「蛇にピアス」のほうが好きな気がする。
けど、読むタイミングによるのかもしれないとも思う。
今の私には早希は理解できない。
そこまで分かってるのに何故離れられないの?
いらいらしてしまう。
松木さんはすき。
でも、私はどちらかと言えば早希に近いんだろう。
同族嫌悪?
松木さんみたいなまっすぐな人に惹かれる気持ち、死ぬほどわかる。
なのに何故、新崎から離れられないの!?
あーもう。
この小説は、新しいものを読んでいる感じが全くしなくて、それは、私自身が普段から考えてることと一致するからなんだと思う。
誰かを頼りに生きること。自立すること。
いっつも考えてるもの。
この小説から新たに得たものは、拒食っていうある意味狂ってる行為をする心境。
それくらい。
あとは、同族嫌悪っぽいいらいら。
うーん、でも、なんとなく、金原作品はまた読んでしまうんだろうとも思う。
なんか、心配になったり呆れたりしちゃう友達としゃべってる感覚に似てるかも。
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金原ひとみの著書は、たまに無性に読みたくなる時がある。文庫本が出たら買うようにしているのだが、今まで読んできた本とは違うストレートさを感じる、そういう彼女の書き方が割りと好きだ。
『ハイドラ』は今までのストレートな性表現などが少なく、しかしながらどこか違う人間を描いている。人に依存すると言うことは、自立するために通らなければならない道であると思うが、そこにある恐れや虚無感について考えさせられた。
1,2時間で読める作品。
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前作?のAMEBICに設定がにすぎている…が、最後は金原ひとみらしく、綺麗にハッピーエンドにならなかったんでそこはよし。
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どう読むのがいいのかな?小説としては読みやすいけど、物語としてはやや退屈かもしれない。 つまらないとは思わないけど、何か物足りないと思ってしまう。
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ぐいぐい読める。
『蛇にピアス』もそうだったが、恋愛をしている女性がいつのまにか隷属的になってしまっている、そんな女性を描いているし、金原さんもそんな人に共感をしてしまうんだろうと思う。
最後、急展開が否めないが、面白かった。
瀬戸内寂聴氏は激賞。もはや解説ではなく、ファンレターのようなものを書いているが、それも面白い。