紙の本
深尾くれない
2021/09/20 07:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇江佐さんはどうして深尾角馬を題材に選んだんだろう?
どこに魅力を感じたのか1回ざっと読んだだけではよく理解できなかった
とはいえ角馬に翻弄された妻や娘の話はひきこまれたので
また宇江佐真理さんの小説に出会えて良かった
投稿元:
レビューを見る
宇江佐作品にまだ未読があった。
おかげで久方ぶりに新作(?)を読むことが出来た。
史実から推測すると、最後まで救いのない感じで進んでしまうのかと思ったが、最後は哀しくも晴れ晴れとした感じで終わった。
市井もの以外にも、いろんな作品の構想をお持ちだったのだろうなぁ。
今更ながら、逝去が何とも残念。
投稿元:
レビューを見る
2022/12/4
確かに深尾角馬こそ真の侍なんかもしれんけどさ。
現代を生きる私には苛烈すぎてさ。
全然共感できなくて読むのしんどかった。
宇江佐さんでこんなの初めて。
あと雖井蛙(せいあ)流の伝書のところ読むのもキツイ。
ななめ読み。
娘も好きにはなれないんだけど、奥の家一家を斬ったのはちょっとすっきりした。
投稿元:
レビューを見る
かやの章とふきの章とまるで印象が違うと思った。かやが首を斬られた所からずーっと角馬を腹正しくて、何を偉そうに人の生殺与奪を語るのか、武士がそんな偉いのか、武士なんか存在する意義も意味もないのに、そこから間違いだと思い、離縁状で済むのに。ふきの章で娘の無念を晴らす角馬に賛同する自分もいたのかです。流儀が事細かに書かれていて歴史教科書に思えて、また角馬が実在するとか驚きました。出だしの池田家に鳥取藩にややこしいかなと思いきやすんなり読めてしまった。武士の鏡と宇江佐さんはいいますが武士の存在は理解したくない