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坂口安吾の文体は、合理的で無駄がなく淡々としていて、でもどこか物悲しくて美しい。ラストシーンにはそれが集結していると強く感じた。だから何度も読み返してしまう。
ミステリとしては王道。フーダニットに特化した長編ミステリは求める謎がわかりやすいからこそ奥が深くおもしろい。凝ったトリックや、情緒的な心理描写を求める人には向かない。
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登場人物やたら多すぎ、しかも奇人変人だらけ。
独特の語り口は好きになれませんでしたが、終盤がすごく面白かったです。
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登場人物が沢山でてきてドキドキします
作者は、あの「堕落論」で有名なアンゴです
所属しているミステリーサークルに、この作品を得意満面に持ち込んだところ
すごい評価を受けた、という逸話があるそうです
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家にありました。
自分の初読から数年後、何故か父と妹が読了。
推奨:
家系図を作って読みましょう。
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「日本ミステリー界の原点と呼べる作品」らしいので読んでみた。が、正直微妙だった。前評判がよかっただけに余計。トリック自体も某有名作品に酷似だし、なにより登場人物が多すぎて読みにくい。意図的にそうしたのかもしれないけど、「難解な文章」と「読みにくい文章」は違うと思う。
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坂口安吾が描くミステリの世界。
とっても面白い。
さすが文学者と思うのは登場人物のぶっ飛び具合と、
いたるところでで笑えるところ。
文章もまるで落語でも聴いているかのような
リズムのよさ。
うっかり見逃しがちなトリックにはすっかりだまされました。
私はかんぐりすぎてとんでもない人が犯人だと思っていたけれど。
ミステリがあふれる現代、
トリックに物足りなさを感じるかもしれないけれど、
そこにとらわれすぎないところに
坂口安吾の世界を垣間見ることができます。
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何ともとっつきにくい文章だった気がします。この作者の本は初めてですが、読みづらいというか入りにくいというか。登場人物の多さとその捻くれ具合(笑)も入りにくさの要因かも知れません。が、終盤のスピードはなかなか楽しめました。
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以前から最初の数ページをトライはしていたのですが、今回の出張の移動時間を利用して何とか読み切りました。
個人的に好きになれるかどうかは別ですが、古典本格推理小説というのはこんな作品の事を指すのだろうという作品。
思わず「なるほど」と思えます。
それにしても、初版が昭和49年とは・・・。ふ、古い。生まれてない…。
冒頭に書いたように、最初の方だけ片手間に読んだのがマズかったと反省。
とにかく最初の数ページは意図的としか思えない登場人物の紹介紹介紹介・・・。
いきなり消化不良で、しかも次にこの本のページを開くまでにブランクがあったもんだから、復習のために読み直したからまた大変。
ちょっとこの辺の導入方法が不満。もうちょっと自然と物語に入り込める方が読者には・・・というか僕には合っている。
何だかオカシナ人物ばかりが集まり、当たり前のように殺人が起こっていく。
起こっていくのだが、登場人物誰もが殺人事件をあまり重く見ていないように読めてしまうところも、何だかシックリこない。
そして登場する警察もまた意味もなく妙な異名を持っている。
とにかく読んでいてあまりに物語が芝居がかり過ぎていて、そのクドさに慣れないといけません。
おそらくこれは推理小説のお手本的な本だとは思うのですが、今の一般読者向けかというとさて?!
本書の裏面に「すべての推理作家が絶賛する・・・」と書いてあったのですが、そのキャッチコピーが理解できるような、できないような・・・。
まあ、気になる方は読んでみて下さい!
◆KEY WORD>>不連続殺人事件(著:坂口安吾)
時は終戦後のある夏。山奥の豪邸にて詩人、作家、女優など誰もが負けず劣らずの奇人が集められた。
誰もが互いに関係を持つ男女に次々起こる殺人事件。
一見無差別と見える事件に隠された意図とは?
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独特のカナ多用の文体
序盤から多数の登場人物。
と、読みにくい要素があったものの、その始まりから伏線があった事に驚いた。
非日常のトンデモな人達の中の会話と思えば、違和感無く読めるが、悪辣なセリフが多くどこにも感情移入できない。
淡々と事件が起きて突然解決した。
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ある人物を、終盤までを刑事だと誤解して読んでしまったせいで、言動の違和感が気になって、全く世界に入り込めなかった。
うーん、アタピンの人物紹介と混同してしまったのかな。
しっかり人物像を把握した上で読めてたら、もっと楽しめたろうに、人物の多さについて行けなかった自分が恨めしい。
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私が高校一年生の時の坂口安吾のイメージといえば、丸縁眼鏡をかけた、国語の便覧集に載っている高名な文学者だった。『堕落論』とやらを書き、中々に小難しそうだな、と何も知らずに思い込んでいたあの頃、父親から坂口はミステリも片手間に書いていた、ということを聞き、不思議と親近感が湧いてきた。本書などが有名所、と聞いてはいたものの、結局今まで読まずにいた。
この前、丁度とあるアンソロジー本で、坂口の『心霊殺人事件』を読み、そういえば本書を結局読まずじまいだったな、と思い出し、今更ながら手にとる運びと相成った。
最初にびっくりしたのが、登場人物の多さである。ただ、多いだけならまあいいが、その登場人物の各々が、過去にかれこれの妾だったり、元妻であったり、元夫であったりと、人物相関図でも書かないと正直把握しきれないのではないか、という複雑な人間関係であった。
が、本書を読んでいた場所が電車の中だったゆえに、容量の足りない頭をデフラグして、なんとか関係をおぼつかないながら覚えていった(ただ、残念にもちょくちょくそれを忘れるのである)。
正直なところ、辟易しながらも読み進めていった。
登場人物が多いのも本書の特徴だが、やたらと登場人物に癖があるのも本書の特徴だろう。癖がありすぎて、登場人物のの共食いのようなものが起こっていたような気がする。
エラリイばりの、挑戦状を付していたのも本書の目玉だろう。
ことあるごとに、自信たっぷりの挑戦状を付していたが、坂口だからできたのであろう。一介の無名作家などがやったら総スカンに遭いそうである。
ただ、やはり自信満々だけあって、論理立ては通っていたように思える。
トリックもシンプルで、名作と言われるだけはある、と素直に思った。
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安吾の推理小説。
推理小説だなぁ、と。
八人殺されるのは殺され過ぎじゃね?って思う。そんだけゴロゴロ殺されていてはおのずからいろいろと明らかになってってまうんでね?
そしてバス停まで1時間半、バスで隣の町まで3時間半、みたいな舞台設定にトキめいた☆(・・・?)こんなとこまで、東京からほいほい人がやってくるんだなー。すごいなー。そういう旅行(?)したいなー。(ちょっとずれてる)
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カタカナを多用した、下種で残酷な登場人物たちのやりとり。
これが目くらましの一部をになっていたんですね。
映像化された写真の表紙のを持ってましたが、今あれじゃ出せないでしょう。
(きわどい構図だった)
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タイトルが秀逸。
連続殺人事件は数あらねど「不連続」ってなんだろうと
好奇心が疼いてしまう。
わたしはABC殺人事件のようなものを想像してたのだけれど、
実際はかなり違うもの。
にしても、トリックに関してはいまひとつ。
金田一少年の事件簿の中にこのトリックを彷彿とさせるような
事件があったなあと思いだしたり。
とにもかくにも坂口安吾の文体は非常にすき。
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会話のリズムに化かされる。安吾氏41歳、文学から推理小説の世界へ舵をきった記念碑的作品。もっと色々読みたいなあ。