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登場人物達が個性的でついていけませんでした。
しかし、理解し難い人たちだと思っていたからこそ、ラストにはちょっと感動してしまいました。
人は多いし、どんどん死んでしまいますが、トリックはとても感心しましたし、いかにも推理小説な雰囲気も設定も好きです。
それから、とにかく見取り図が見にくかったです。
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坂口安吾は以前「白痴」を読んだのですが、それとはまた違う雰囲気で最初は戸惑いました。正直序盤は登場人物の多さ複雑な関係に既にへとへとだったんですが、根気づよく最後まで読んで良かったと思わされました。最後のくだりで目が覚めた。
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この人、人物設定が下手。文章の読みにくさはこの時代の特徴かも。主役に魅力がなさすぎ。推理小説に手を出したのが間違いの元。
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かなり昔に読んだ。
なかなかこれを超える作品に出会えない。
解決編を深夜に読んだ時は、犯人の計画の恐ろしさに涙ボロボロ出しながら読んだ。
多感な頃に読んだせいもあるが、こういうスマートな心理トリックが好き。
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読もう読もうと思って中々手をつけていなかった一冊。やっぱり、有名なものを抑えておかないと真の(?)ミステリマニアにはなれないかな、と。
いや、有名なだけある。すごい。綺麗。
綺麗っていうか、緻密、っていうか。ちょっとね、論理的には見えない部分もあったりなかったりしたが、それでも凄い。凄い伏線。それをいかしきってるの、すごいなぁ。つーかむしろ、こんな犯罪を作り上げた犯人にバンザイ。
以下反転。
ただな、高柳はこれを犯人当てるつもりで読んではなかったが、引っかかった部分ではあったんだよ。土居画伯が内海さんを台車に乗っけた部分とか、あやかさんと派手にケンカした部分とか。
前者は「この人こんなに親切な人か?」っていう疑問で、後者は「何で今回だけこんな派手なケンカしてるんだ?」っていう疑問。後者の方はまさにその点を探偵役である巨勢博士は突いてきてたね。
04.02.28
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坂口安吾が読者に挑戦し、犯人を当てた読者には懸賞金がついたという推理小説。もう懸賞金の期限は切れていましたが、僕も買ってけっこうガチになって挑戦しました。・・・まぁ、当たりませんでした。言い訳がましいですが、登場人物が最初の1ページ目から矢鱈と多いんですよね。容疑者、何十人いたんだろ?思わず、紙に人物相関図を書かないと、話についていけなかったくらいです。それでも、文体は安吾節で、キャラクターの濃さはかなりありました。皆さんも挑戦してみては?
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面白かった!
ドロドロの人間関係!昼ドラ展開!王道ミステリ!屋敷の図面もあるし!(笑)
巨勢博士のシリーズがあれば読みたい!
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通勤帰りに読む本がなくなり慌てて本屋に入り購入しました。坂口安吾だったら肝臓先生の方が好きだったな。
最後の最後の落ちはそれでも面白かったのですがそれに至る経緯が。あんなに殺さんでも…とか思いました。
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発表当時、犯人当てに懸賞金が賭けられた本書。
それもあってか、全編通じて著者からの「犯人を当てられるもんなら当ててみろ。」というメッセージみたいな物を感じた。
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一応、大学の古い先輩にあたるということで、ちょっと読んでおかなきゃなと思い読んでみた第一弾。
坂口安吾と言えば『堕落論』の印象が強いけど、こういったミステリー小説も執筆しているんだな。勉強不足ですいません、先輩。
自分としては、序盤のやや退屈さとは裏腹に中盤・終盤にかけてはリズミカルにのめり込めた感じ。ただ、肩の力を抜いて読み進めた為、登場人物の多さと複雑な関係性に途中誰が誰だか分からなくなってしまう場面も。まあこれは読み手の問題でしょうがね。
坂口安吾作品、これから多く読み進めていきたいな。
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古本屋で購入して実際に読んだ、実写化のワンシーンが表紙になっている文庫がないのが残念(どこの出版社だっけ)
序盤から、わんさか出てくる登場人物の多さに驚き。
関係を把握しながら読み進めるのに一苦労です。
しかし謎解きは「なーるほどー」の一言。
タイトルもなんだか気に入ってます。
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なんとも癖のある登場人物ばかりが揃っていて、その中でどんどん起きる殺人事件。えええ、事件起きすぎでは!? しかもタイトルが「不連続殺人事件」。これはいったいどんな事件なの?
でもその解答は、読み終えるときっちり判明します。うーむ、なるほど。大仕掛けなトリックはないけれど、「心理の足跡」には舌を巻きます。なんでこれに気づかなかったんだろう……。
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*殆ど問題は無さそうだが、ヒントになってしまうかもしれないので念のためネタバレにチェックを入れました。
戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれ劣らぬ変人・奇人ぞろい。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、世にも恐るべき、八つの殺人が生まれた!不連続殺人の裏に秘められた悪魔の意図は何か?鬼才安吾が読者に挑んだ不滅のトリック!多くのミステリ作家が絶賛する、日本推理小説史に輝く傑作。第2回探偵作家クラブ賞受賞作。
・レビュー
『不連続殺人事件』
まさにこのタイトルは秀逸で面白い。
推理好きにはおすすめ。ただし、ダメな人はとことんダメだろう。
登場人物多いだとか、安吾調が駄目だとか、古典推理が駄目とか、古い文体が駄目とか、その辺は反論のしようがない。好き嫌いで明確に分かれる部分だろう。
ただ、最後まで読みさえすればあるいは、それらに対する嫌悪感もひっくり返る可能性はあるかもしれない。私は個人的に登場人物が多いことには少々苦戦したが、それも含めて好きな作品であったのでさして苦にはならなかった。
それに実を言うと作者の配慮で、推理に必要な要点はちゃんと整理された形で提示されるので、この推理小説の犯人と犯罪に挑戦するという意味では、読者は登場人物の行動と発言に集中できるといえる。
これまた私の個人的な話ではあるが、私は最終的に犯人は当てたものの確証と謎を残したまま結末にいたり、安吾の思惑通り「やられた!」と思わされてしまった。
つまるところ今回は負け。 見事という他ない。トリックも個人的にはクリスティーの『そして誰もいなくなった』よりは傑作であると思う
ネタバレ無しだとかなり説明しがたいが、トリックが判らずとも犯人は見つかると思う。特に推理好きならば。
語り手や作者の思惑を読むという禁じ手的な手法を用いればトリックも探偵より早く読みきれる。実は私が完全解答に行き着かなかったのは、屋敷の構造だとか、殺人の意味だとかをあまり深く考えていなかったという懸念が推理前で頭をよぎり、自滅してしまったという点にある(笑)
言い訳をするならば、私が現場に居たら、犯人を逮捕できない代わりに死者を半分には出来ただろうということw
何にしろ、この作品、推理ゲームに参加してこその面白さがあるように思う。
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大好き坂口安吾!犯人とかトリックはすごくわかりやすいんだけど安吾独特のリズム感ある文章で一気にすらっと読めます。一文章一文章を声に出して読むと特にその文体がますます好きになる。
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12.11/6〜11/10
初めて推理物を読んだ
殺人のトリックよりもその奥にある心理、感情が重要。安吾さんの語り口、癖みたいなのが印象的でとっつきにくさはあるけど慣れるとすっきりして逆に人間的な登場人物に思える。
起きることを回避できるような不合理さはあるがそれでも面白かった。