紙の本
ホンモノの怖さ
2003/06/02 14:00
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投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
実に、怖い。霊感なんかと無縁の私だが、空間に不可視の何者かが満ち満ちているような、ぞわぞわとうぶ毛の逆立つ気分になった。この本を読んでしばらく、昼夜を問わず一人でいるのが恐ろしかった。
「怖い本」シリーズは、ケイブンシャ「超・怖い話」の絶版を知って嘆いていた人に福音となるだろう。もう、古本屋を探しまわらなくっても、極上の恐怖が手軽に書店で買えるなんて、素晴らしい!
類書に無い予想出来ぬ展開が楽しめて、読み物・物語として読んでも充分満足のいく1冊である。
紙の本
コワイという事
2002/10/12 08:28
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投稿者:夜子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐怖体験話というものに、私たちは「絶対に真実でなければならない」というほど期待していないのかもしれない。
重要なのは話の生っぽさ、明日は我が身という恐怖、痛そう苦しそう臭いそうなど五感に響くかどうか。
彼が紡ぐのは隣り合わせの恐怖、酒のツマミの与太話であるはずが一人になってふと思い出した途端眠れなくなってしまうような恐怖。
選り抜きの恐怖をぜひご堪能あれ。
紙の本
まあまあかな
2016/03/03 21:50
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投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の平山夢明の傑作短編には、深さも怖さも遠く及ばないが、実話怪談としては読めるレベル。理由とかオチがない理不尽な話が好物なので『小包』はよかった。
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作者が集めた実際にあった怖い話50篇。
まぁ、怖い話もあったけど、面白みは今ひとつでした・・・。
文章もなんか読みにくかったし。
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【目次】
当主口上
ボールをつく子/もしもし/自殺名所の管理人/走る山伏/覗かれている/眼帯/おすそわけ/蝶のバス/完璧に出るコンビニ/こんばんは/カナダで釣ったもの/おじぎ人/夜中の盆踊り/ヴァンパイヤ/万年止めの三六九番台/パースがずれる/火災現場/赤外写真/うしろの正面/戻ってくる手紙/赤い卵/二階のないマンション/おみくじ嫌い/夜の漁/鈴なり/福禄寿の話/一万円のナナハン/焼却炉/小包/居候/ちくしょう/エンジェルさん/顔見せ/壁の声/神と呼ばれた老婆/病院の話/飼っていた犬の話/五右衛門屋敷/プライベート・テレカ/狐千匹/訳ありのタクシー/異形の影/シヅさんの布団/三六五分の一の超能力/燃えた自動販売機/唄うゴミ袋/もくもくさん/見える人/不意打ち
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都市伝説や、怖い話に目がない私としては、是非とも読んでおきたい一冊。
この人は小説よりも、こういう聞き語り的な短い話が向いていると思う。
幽霊とか、未知のものより、
何よりも、生きている人間が一番怖い。
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2000.7.18 2刷 660
祭りの夜の留守番、裏路地の影、深夜の電話、風呂場からの呼び声、エレベーターの同乗者、腐臭のする廃屋、ある儀式を必要とする劇場、墓地を飲み込んだマンション、貰った人形……。ある人は平然と、ある人は背後を頻りに気にしながら、「実は……」と口を開いてくれた。その実話を、恐怖体験コレクターの著者が厳選。日常の虚を突くような生の人間が味わった恐怖譚の数々を、存分にご賞味いただきたい。
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怖い話が全部で五十。確かに怖いけど体験談の寄せ集めのようで、すぐに恐怖の記憶は薄れてしまう感じ。
中には怖いと言うより不思議な話もあって、見聞録として楽しめました。
でもなかでも一番怖いのが、表紙。
中身は其れほどでなくても、読後表紙を見た瞬間駄目です、鳥肌が立ちそうになります。
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怖い中で印象に残っているのが、八卦見をしてはいけない血筋に生まれた人の話と、五右衛門屋敷の話。
全体に怖い、確かに。そのなかで違和感を覚えたのが上記の話。
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【可愛い怖い話したち】
小さい合コンの二次会で場所と名前を変えれば盛り上がれるような話。短いのもいい。
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実話を集めた話らしく、リアルに想像すると怖いので
創作だ、創作だと思いながら読みました。
短い話なので気軽に読めます。
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飛び飛び手に取った巻から読んでたので、改めて1巻取ると期待しかなかった。
平山夢明さんは怖い本シリーズ?でしか読んだことないが、本当に読みやすい文章で、程よい怖さがたまらなく良い。数ページのショートだからとかではなく読みやすく、入り込みやすい。
どこかで聞いたような話?前にも違うところで見聞きしたですって?別にそんなこと良いじゃないですか!それはそれ、こちらはこちらでまた違った面白さとで会えるならページをめくるしかないでしょう!
人によって語る長さ違うだろうに、どれも同じくらいのページ数に収めて、かつ中身も申し分なく不思議で怖い…私は夜中のお風呂時間に湯船にゆっくり浸かりながら、ラジオを小さめの音で流しながら読んでます。
不思議な体験では、蝶のバス・カナダで釣ったもの・おみくじ嫌い・福禄寿の話
怖かった話では、自殺名所の管理人・戻ってくる手紙・五衞門屋敷・シヅさんの布団
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祭りの夜の留守番、裏路地の影、深夜の電話、風呂場からの呼び声、エレベータの同乗者、腐臭のする廃屋、ある儀式を必要とする劇場、墓地を飲み込んだマンション、貰った人形…。ある人は平然と、ある人は背後を頻りに気にしながら、「実は…」と口を開いてくれた。その実話を、恐怖体験コレクターの著者が厳選。日常の虚を突くような生の人間が味わった恐怖譚の数々を、存分にご賞味いただきたい。(裏表紙)
怖くない。
収録作品自体がすでに約30年前のものだということもあり、どこかで読んだことのあるお話ばかりだった。
もしかしたら、これが初出なんてこともあるんだろうけどね。
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第三話の「自殺名所の管理人」の話が怖いとどこかで聞いて、読みたくなり購入。
有名な断崖絶壁の自殺の名所で、自殺者が入ってきたら止めるという泊まり込みの高額アルバイト。10日で20万だけど、途中で辞めたら一銭も入らないという条件なのは、どうも今までのアルバイトが続かなかったゆえの苦肉の策らしい。
……と舞台装置だけで十分怖いけれど、日に日にエスカレートしていく怪異が恐ろしすぎた。
ほかの実話怪談本はゾッとするのは一冊に2、3話ほどなのに、著者のはどれも怖いのだ。たぶん描写が細かいからだと思う。全てが実話だとは思わないが、それでも読んでると背中を壁につけたくなると言うか(笑)、背後が怖くなるので、それは著者の筆力だと思う。
「覗かれている」「おじぎ人」「後ろの少年」「二階のないマンション」「小包」「五右衛門屋敷」「プライベートテレカ」「唄うゴミ袋」が個人的に怖かった。