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女尊男卑、婦夫、女男平等、お婿に行って夫が家庭を守り、妻さんが外で働く…今の日本とほぼ真逆の世界。
始めこそ女性が外でバリバリ働き、権力を持った女たちが男に対してやりたい放題に振舞うことをちょっと愉快に感じていたが、女尊男卑の世界に対して不満を持ちながらも仕方ないと諦めて日々家事や子育てに奮闘する夫さん達に共感し、家庭をかえりみず言いたい放題の妻さん達に憤りを感じる…という複雑だけどおもしろいお話。
実際にあったハラスメント事件を巧みに取り入れて世間の無関心や諦めなども表現されている。
いつの世も子どもの方が柔軟で不公平なことに対して立ち向かう勇気を持っている。その勇気で自分たちの周りから少しずつ変えて、当たり前の世界を手に入れてほしい。
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「ミラーワールド」
SFかと思ったのですが、そうではない、架空の男女反転世界の話
女が外で稼いで、男は家を守る。それが昔から当たり前の世界
生き方や考え方の違う3人の「主夫」池ヶ谷良夫、中林進、澄田隆司を
中心にした池ヶ谷家、中林家、澄田家、
その子、池ヶ谷俊太、中林蓮、澄田まひるのお話
見事に徹底的にいやらしいくらいに
男女格差を女男格差として描いたお話で
そうだったのか!そこまでか!って思い
頭の中に棒を突っ込んでぐるぐるグリグリってやられた気分!
脳内は大混乱してなんだか妻と接しにくくなりさえしました
色々考えさせられる読むべき一冊 って思いました
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実社会の男女格差を、真逆にした世界。
自分がいかにバイアスがかかった見方で世界
見ているか思い知らされる。
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男女が反転した世界で、女尊男卑の女社会に悩まされる主夫たちを描く…みたいな話。「夫婦」が「婦夫」とか「嫁姑問題」が「婿舅問題」になってたりと斬新!
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うっそーそんなぁー!笑
ってなる夫婦が婦夫になって、男は当然家事育児。女はもちろん外で仕事っていうミラー世界。
すごい、パパ友とお茶。とか。PTAももちろん男ばっかり。だって妻さんはお仕事が。
夫としてより魅力的でいるために、ムダ毛処理は必要だし、髪だってふさふささせてないと妻さんがいつ、自分に興味なくなるかわからない。
とか。
えぇーーーーってくらいにしっかりミラーです。笑
政治家もおばさん。
化粧の濃い汚職まみれのおばさん。笑
なんだろ、世の女性の不満鬱憤がミラーリングにてぶちまけました。みたいな世界で、そんなにか!!!ってなくらいにひねくれた世界です。
でも、いち主婦であるわたしよりも、旦那として日々仕事に明け暮れる世のお父さん方には是非とも一読願いたい一冊だわね。
これで、おかしい!と、思ったら今後の行動はぜひ見直して欲しいものだ。これから結婚する若者にしても然りだわな。
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男女の立場が逆の世界。女でも男でも一方的にどちらかの性が上に立つ世界は異常としか言いようがない。この世界の大人の女たちは異様に気持ち悪かった。この狂った世界で女に虐げられる男性を解放しようと頑張っている10代たちがせめてもの救いだったかな。平等なんて幻想かもしれないけど、小さなことでも今の現状を変えようとしないと何も変わらないから。
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面白かった。
内容というか、設定が面白い。
今自分が生きてる世界、置かれている状況が当たり前過ぎて、文章にされ洗い出されるとこんなにも卑劣な扱いなんだ…と思った。
凄くショックだったし、慣れてしまっていた自分にも腹が立った。
「逆の立場だったらどう?」
なんてよく思うけど、そんなあまっちょろいものではないんだな。
やっぱり文字って凄いな。
皆に読んでほしい。
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男女が逆になった女社会の話です。
差別や理不尽さが真逆になっているだけで、ただストレスフルなストーリーが展開され、逆転したが故の驚きや面白さを特に感じることもできず、モヤモヤイライラしました。
ただ、子供たち目線の章は良かったです。
男女、バランスの良い社会は実現するのでしょうか…
小説内では女男、婦夫と表記されています。当たり前に言葉も男が先になっていることに気づかされました。
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男尊女卑の真逆、女尊男卑社会を描いた男女反転作品。
同じ中学校に通う子を持つ池ヶ谷良夫、中林進、澄田隆司、三人の主夫の生活を中心に物語は展開する。
1985年に「女子に対するあらゆる差別撤廃条約」が締結されてから36年になるが、未だに様々なハラスメントが後を絶たない。
この理不尽な社会を男女反転させる事で見えて来る格差。
テーマは斬新で面白いし、著者のメッセージ性は伝わって来る。
ただ露骨な描写には食傷気味。
プロローグとエピローグも理解出来ないまま消化不良。
性別ではなく人としてどうあるべきかが重要だと改めて感じた。
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女性と男性の役割が入れ替わった世界。頭が馴染むまで、何度も一旦頭の中で反対にして理解した。男女が逆になっただけで、もの凄い違和感ない。この世界がどれだけおかしなことで溢れているかと考えさせられた。最後の章では、涙が出そうになった。
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読むのが辛かった。自分の身にも覚えがあることばかりで。女社会であれ、男社会であれ、性を理由に差別されながら生きていくことは本当に理不尽だし辛い。読みながらその事を改めて痛感した。
性別に関わりなく平等に生きられる世界を目指そうとする子供たちが書かれていることが唯一の救いだった。
文中に出てくる「婦夫」「女男」などといった用語からも、気がつかないうちに男が頭につく言葉を自然に使っているんだな、と気がついた。
相当気持ちが悪いと思った印象的な場面のひとつに、
大手菓子メーカーのマスコットである男子高校生のフォーサイズと称して弛緩時の男性器のサイズが書かれている場面がある。
そんなサイズを知ってどうする!?と突っ込みたくなるが、現実の世界では、女性有名人のスリーサイズが当たり前に公表されていたりする。
男女反転の世界が描かれていることによって、
慣れきってしまってなにも感じなくなっているけれど、冷静になって考えると異常ではないか?という性別に関する慣習に気がつくきっかけが所々に埋め込まれている。
読むのは辛かったが、自分がいかに性差別について鈍感に日々を過ごしているか思い起こさせてもらえた。
最後に、結末が変わるプロローグとエピローグ。
違和感に気がついた人が見て見ぬふりをせずに声をあげることで救われる人がいるという、著者からのメッセージなのかなと思った。
ただ、被害者がたっちゃんの娘で通報者が蓮と田嶋なのはなぜだろう。
そこが分からなかった。
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椰月美智子作品、初読み。読友さんの感想を読んで興味を持つ。女尊男卑だったら?という世界を忌憚なく表現した作品。働くのは女性、家事は男性。PTA役員に奔走する男性。婿と姑の戦い。妻が部下の男性にパワハラ・セクハラをして訴えられる。性交中にドS妻に弄ばれる夫(一番ショックでした)。息子が暴漢に襲われる。なるほど。胸糞悪いお話しだけど、全て女性、妻が胸糞悪く思っていることだったんだ。若干盛っているのだが、妻や女性に対して敬意を持つのが当たり前。逆も然り。全体的に辛い話しだったが、色んな気づきがありました。⑤
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よくこんな設定が思いつくなーとまず感心した。
女尊男卑という言葉にも最初ぴんとこなかったけど、女性が働き男性が家庭を支えるという現代社会とほぼ真逆の世界。
働く女達の横暴なこと!
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なんとなくタイトルだけで選んでいるのに、なぜか最近似たようなテーマの話に巡り合ってしまう。
「ミラーワールド」にすることで異常さを際立てさせたいというか、そんな意図をすごく感じる。しかし、そもそも逆転させなかったとすると話として面白みがないなと感じてしまった。ほぼ完全に逆にするよりも、多少は残した方が共感しやすかったのではと思う。
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男女反転社会。どっちに転んでも、結局同じような世界になっているのがこわい。
ただ若い子達はやっぱり柔軟で、こんな世の中おかしいって声を上げてくれているのが頼もしい。