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人間、不思議なものに対する興味は尽きない。鬼もそうだ。今の時代に鬼が生きているとしてテレビ番組で紹介していた。
奈良県吉野郡下北山村に住む五鬼助義之さんだ。1300年にも渡る五鬼助家の61代目だ。およそ1300年前に修験道で有名な役行者(えんのぎょうじゃ)によって、2匹の鬼が前鬼と後鬼と名付けられた。さらに一族には五鬼助という名前を与えた。
このように令和に時代にも鬼が存在していたが、鬼は不思議な存在だ。今のように角がニョッキと生えている鬼は室町時代以降に定着したものだった。
以前はどうかと言うと、鬼とは恐ろしいものの象徴で、人間の反対概念、反社会的・半道徳的人間として造形されたものという民俗学者の小松和彦の意見を引用している。
不思議な存在といえば、天狗もそうだ。天狗のイメージも近世になってから定着したものとは違っていた。古代中国では何と流れ星だった。
神社の中には鬼を祀っている珍しい神社がある。青森県弘前市に鬼(き)神社がある。
鬼もルーツをたどると興味深いことがいろいろあるなあ。
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本の帯に「鬼滅の刃」ヒットに潜む異界の符牒と書かれていたのでなんとなく読んでみた本。最初に誤解されぬよう、本の題名に民俗学とあるように、物語とか小説の類いましてや鬼滅の刃考察本とかではありません。鬼の起源とか鬼に纏わる伝記を真面目に書かれている本であり民俗学的にみた鬼とは、天狗や異形の者、妖怪、魑魅魍魎などについて時代と共に変遷してゆく過程などが書かれている。ただ「鬼滅の刃」についてコラムで少々触れているがあくまでも人気にあやかったこじつけ的な感が拭えなかった。
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鬼の伝説について各地の伝承や、時代ごとの資料から読み解いた本。
鬼滅ブームに載って書かれた本だけあって、内容は良くも悪くもわかりやすさを重視した本でした。
そのため、とりあえず鬼について一通り学んでおきたいという人におすすめです。
【こんな人におすすめ】
とりあえず鬼の伝承について学びたい人
鬼滅の刃が好きで鬼に興味を持った人