投稿元:
レビューを見る
自分の中で犀星は暖かい家族に囲まれて過ごしたイメージ
しかし幼少期は孤独に過ごしたのだろう
郷愁の思いがしみじみ伝わる
故郷の春はあんずやうめ
夏は川のせせらぎ
冬は言わずもがな雪景色だろう
かなしくなってしまいそうだが
「みやこの海をわたり行け」
…という言葉に勇気をもらえる
秋をうたった詩もあったが
げみさんの絵を鑑賞したのみ
自分は少し違う
故郷の坂道の夕暮れを思った
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】小景異情/旅途/祇園/ふるさと/犀川/桜と雲雀/かもめ/砂山の雨/魚とその哀歓/時無草/月草/松林のなかに座す/砂丘の上/秋の終り/都に帰り来て/街にて/夏の国/合掌
イラストレーションの美しさに惹かれて手に取った。押しつけがましくない、静かな筆致が、詩情をより高めてくれるように感じる。親しい友への贈り物にもよさそう。
大正時代に戻ったかのような「乙女の本棚」というシリーズ名にやや抵抗を感じるが、現代の「乙女」の幅広さを思えば、この言葉をもって狭量とするのはかえって狭量か。
投稿元:
レビューを見る
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
故郷・金沢への思いやその風景をうたった作品が中心となった第2詩集。
室生犀星の『抒情小曲集』が、
イラストレーター・げみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
投稿元:
レビューを見る
乙女の本棚シリーズから、室生犀星さんとげみさんのコラボ作品「詩集『抒情小曲集』より」です。げみ三のイラスト、のどかなあったかい風景が主に描かれていたのが印象的でした。
室生犀星さんって、大変失礼ながら聞いたこともなくって(^-^;)
「ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの」
これは、知っていました!!って威張れるようなことじゃないけど…。故郷の金沢への思いとその風景が、作中でたくさん描かれています。金沢に限らず、どこに故郷があっても似たような感覚を覚えるから、今の時代でも室生犀星さんの詩が親しまれているんでしょうね…。四季のある日本で、自然を愛でることができることって幸せなことだと実感できました。
投稿元:
レビューを見る
なぜか「小景異情その二」の「ふるさとは遠きにありて思ふもの~」は知っていた。
言葉の響きがやわらかく、すっと心に染み入るような詩集。
添えられたげみさんの端麗な絵も相まって豪華な絵本を読んだ心地になった。
「秋の終り」という片想いの詩が一番好き。
投稿元:
レビューを見る
最近、詩はほとんど読まないなあ。
室生犀星といえば、高校生の頃に読んだ「杏っ子」ぐらいかな。
この詩集は室生犀星の詩に絵がピッタリ合っている。
詩の情景をより豊かにしてくれる絵だ。
げみさんの絵、色合いも、優しいタッチもいいなあ。
投稿元:
レビューを見る
やはり人生に詩は必要だ
ということで、第二十一おネエは室生犀星の詩集『抒情小曲集』です
聞いた風なこと言ってますけどね
聞いた風なこと言うチャンピオンですけどね
まず『抒情小曲集』が読めてないですからね
詩がどうの言う資格ないです
まぁ、とりあえず調べてみますか
ここはひとつ謙虚な気持ちでね
詩を読むときは謙虚さが大切ですから(聞いた風なこと)
はいはい読み方ね「じょじょうしょうきょくしゅう」だそうです
意外とそのまんまだった!
そして完全に早口言葉だった!
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」だそうですよ
私ふるさとから出たことないんだよなー
はい、げみさんのイラストが最高過ぎるので★4!
投稿元:
レビューを見る
室生犀星文学忌、犀星忌。
1918年の作品
小景異情 その2
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
この作品は、高校のたしか2年の現代国語の授業で扱われた。そして当時から詩は苦手という意識と たぶん教師にもそれを見抜かれていた事実。
まず、この詩は何処で読まれたかという問いに早々に一番に当てられた。
当然、あほ丸出しで「みやこ?」と答え、その後の授業は集中的な指導をいただき散々なものになった。
そうです、彼は故郷金沢で読んだ故郷との訣別の詩なのです。当時は、今のような情報はなく、国語便覧あたりが重要情報源。養子先の孤独な幼児期だの妾の子だの知り得るのはハードルが高かったのです。
しかしね、今再び読んでみれば、それでも故郷に受け入れて欲しかったという悲しい詩ではないのかと思ったりするわけなのです。
げみさんが 哀愁を含む色合いで美しい故郷を描いちゃうから、わかんなくなってしまうのです。
それと 五七調になっているのを初めて気がつきました。