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紙の本
自分らしく生きなはれ
2000/10/31 16:05
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投稿者:のんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
島田酒店にはふたりの看板娘がいます。真秀(マホ)と真澄のふたごの姉妹です。
ふたりは一卵性双生児ですが、性格も好みもまるで違います。
ショートカットの好きな真秀とロングスカートの好きな真澄。
唯一の一致点は ふたりとも自分たちの名前が、気に入っていることです。
ある日、その名前の由来を知ることに……。
酒飲みのおとうによると、「酒飲みには2種類ののんべえがいる」のだそうです。
大手メーカーの酒しか飲まないのんべえと大手メーカーの避けは飲まないのんべえです。
おとうはもちろん後者です。
おとうの飲み友達の坂下さんという元教師の小説家がいます。この人ものんべえです。
—私はこの坂下さんは作者の分身じゃないかと思っています。高科さん、図星ですか。
その人が、真秀は三重県、真澄は長野県に蔵元がある清酒の名前だと言いました。
なかなかの美酒だそうです。
でも、酒の名前を娘につけるなんて!!
絶対に許せない。おとうを問い詰めることに……。
こんなふうに はじまりは軽妙なスタートでした。けれど 読者はこれがニコニコファミリーの話でないことに 徐々に気づかされそうです。
ある日、ひとり暮しをしていた真秀のおばあちゃんが急死しました。死後、真秀あてに
おばあちゃんから手紙が届きました。
「真秀はんは、自分の身たけなりにいきなはれ。もう真澄はんのことは忘れなはれ。」
真澄を忘れる?どうして?!
おばあちゃんの言葉に隠された以外な事実。避けて通れない現実。
現実のありのままを受けとめることの苦しさ。真澄ははたして……。
秋の夜長、読んでみてください。読了後「のんびり 豊かに生きなはれ。」という
おばあちゃんの声が、あなたにも届くはずです。
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