紙の本
人もモノも溢れている時代の稼ぎ方
2023/01/05 06:47
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投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
○プロセスに価値がでる?
“ないものがない”社会で育った“乾けない世代”は達成や快楽に重きを置いていない
物質的なモノより内面的なコト(意味)に価値を感じる
マーケティング4.0(コトラー)
“機能価値”は輝きを失い、“感情価値・参加価値”が光を増していく
消費者は、すべてのサービスは自分が自分らしくなるためにある、価値創造に参加したいと考えている
○人が共感するメカニズム
“Self us now”理論
人生のプロセスを共有していくうちに、自分のストーリーが他者のストーリーと重なり、個の熱狂が集団の熱狂へ広がって行く
→オバマ大統領“Yes,we can”
“伝える”のではなく”伝わる”
話を聞いている人が進んで一歩歩きたくなるようなストーリーを言語化する
そこに共感が生まれ、回りを一緒に冒険してくれる仲間にしていく
○実装
プロセスを公開し、反応を見ながら変えていくことは激動の時代には必要で途中で方針変更を前提とした修正主義こそ正解のない時代の歩き方
小さな失敗をしながらトライし続けることで未知なる発見があったりする
“新しい情報を自分だけが見つけた”と過信することはアウト
情報自体に価値はなく、手持ちの情報をシェアして仲間を作り、プロセスを開示した方が結果的に情報が集まり、自分にとって得になる
プロセスを開示することで機能や性能はコピーできても、価値観や偏愛はコピーできない
大切なのは“自分のこだわり”をいかに伝えていくかということ
○実践
Whyをさらけ出す
Whatで勝負しようとしてもレッドオーシャン市場で価値残ることは難しい
生み出すWhatをHowも見せながら注目を集める
大事なのは“なぜやるのか”というWhyにある
心(why)
技(how)
体(what)
一番大切なのは“心”
心技体が一致しているからこそ、時代を越えて人を感動させる力を持つ
楽天人気店の3法則
1自分ならではのこだわり
2やりきる責任感
3弱さの自己開示
○実例
・BTS
現地のファンと交流しながらBTSの良さを広めていった(連帯感の醸成)
・ジャニーズ
コンサートで近くに座った人が帰りに同じ路線の電車になるようにコントロールしていた
見知らぬ人達が同じストーリーを共有しファンコミュニティが生まれる
・北欧、暮らしの道具店
シンプル・オシャレな北欧生活にあこがれる客に向け、仕入れた商品の想いやこだわりをブログや動画で共有していった
○弊害
プロセスを共有し熱狂することが目的化すると、元々のWhyが置き去りにされてしまう
共感者を増やすことは大事だが、調節のレバーを間違えないようにしないといけない
Whyをぶれずに持つことで、プロセスエコノミーの参加者になってくれ、セカンドクリエイターとして応援してくれる
発信に力を入れすぎインフルエンサーの影響力が増すと情報にバイアスがかかり、思考は凝り固まって行く
→フィルター・バブル
Will Can Must
仲間を集めるには大きな夢が必要
現実はMust Can Willが一般的だが、焦って自己承認欲求に走り、身の丈に合わない誰かの“Will”に乗っかるのはやめよう
○プロセスエコノミーが変える生活
EX(エンターティンメントトランスファーメーション)
あらゆるプロセスに楽しさを実装する事で、より可能性が広がっていく
“正しい”を“楽しい”にすると、そこに価値を感じられなかった人にも届き、色んな人を巻き込んでいける
夢中の3条件
・得意であること
・その得意が楽しいこと
・それが誰かの役に立つこと
私たちは“自分が作りたいモノを作る”ために命を燃やすべき
紙の本
内発的動機付け
2021/12/05 22:25
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投稿者:しゅうろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「P15 プロセスに価値を乗せるには、作り手がそこにストーリーを込めたり、なぜやるか(Why)という哲学を示すことが大切です。」とあり、仕事も見せ方が必要なのだと思うし、プロセスにスポットライトを当てるからこそ、内発的な動機付けができるのだと思う。
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プロセスエコノミー
今後のビジネスの軸となる考え方になるかもしれない。
営業マンの提案の中でも、『Why』はなによりも大切だと思う。『なぜおすすめするのか?』がなければそこに訴える力はない。営業マーケットで必要不可欠なキーワードだと思う。
後は、商品(販売物)のなかで、プロセスをどのようにアウトプットしていいくかが課題だと思うが、パラダイムシフトがマストな時代の中では急務な課題だと思う。
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尾原さんのこれまでの著作を時系列に並べた時に「尾原さんのプロセスエコノミー」が立ち現れると言って良い。最新作の中身の7割は過去の本で既に語っている。ファンは復習も兼ねて読むのだ。お気に入りのアーティストのコンサートで過去のヒット曲を楽しむのに似てる。さらにSNSなどで追っている人にとっては9割ほどはプロセスエコノミーから見聞きした内容である。尾原さんのような人気作家は誰もがそうなる。ファンはそれこそを期待してたりするわけだ。
以下が本書で紹介されたフレームワークです。
<ディアマンディスの6つのDへの移行>
①デジタル化②潜在的③破壊的④非収益化⑤非物質化⑥民主化
<オバマのYes, We can!>
私には黒人マイノリティの苦しみの過去があり、米国という自由がチャンスを与えて大統領選挙までやって来た。今苦しんでいるあなたと私には共通点がある。力を合わせれば一緒に変革を起こせるはずだ。
「自分がここにいる理由」→「私たちがここにいる理由」→「今行動を起こすべき理由」への転換。
<楽天人気店の3法則>
・自分ならではのこだわり(マイクロ・インタレスト)
・やりきる責任感(コミットメント)
・失敗談(弱さの自己開示)
<楽天大学・仲山達也学長の「夢中3条件」>
まず「得意」であること。そして「その得意がやっているだけで楽しい」こと。最後に「それが誰かの役に立つ」ものであること。片付けコンサルタントのこんまりさんがその最たる例だ。
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資源なき国ニッポンにおいて、プロセスエコノミーは、豊富な資源をもたらす「リソース革命」なのだと思う。
「過程という資源」に気づいたブランドが、多くの人を幸せにしてしまう時代が、もうすでに始まっている。
また、あらゆるデジタルツールが「視野狭窄せよ視野狭窄せよ」と呪いをかけ、短期的な経営指標に右往左往させられる現代において、本当に大事なことに目を向け、経営の舵を切る指針をくれる一冊でもある。
最新・最旬のトレンドワードを語っているように見えて(事実トレンドも多く読めるわけだけれど)、その本質は、人間本来の変わらぬ原理原則を束ね、骨太なロジックに昇華させた、きっと不朽になる名著。
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利他のオキトシン分泌は他の人に伝染する
バーベキューはお金を払って仕事をすると言うある意味プロセスエコノミー
参加者の役割は、肉を焼く人、飲んで盛り上げる人など様々である。
プロセスエコノミーに共感してくれた自発的に「あれ、これってこういうことかも?(why)」と自分ごとにして発信側にまわってくれるセカンドクリエイターという推し活連鎖につながる。これを計算するのがポイント。
セカンドクリエイターをつくる種はwhy(なぜ?、イシュー)、wow(感動)。
夢中になるための3条件=やりたいこと✖️得意なこと✖️利他
変化の激しい時代にあっては1つの正解を出すのではなくベータ版(試作品でもいいからとりあえず表に出して多様な人からフィードバックを受けながら柔軟に修正していくと言う修正主義に切り替えていく必要がある。
時代に合わせて、オーケストラ型よりジャズ型。これで完璧ではなくとりあえずこの場、こと時のセッションでフワッとした合意をつむぐ。
正しいじゃなくて、楽しいがおとしどろ。
E X(エンターテイメントトランスフォーメーション)
人はワクワクする生き物だから、あらゆるプロセスに楽しさを実装することでより可能性が広がっていくのではないかと言う発想。
人生をEX化するようにデザインする。
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プロダクトだけじゃなくて、プロセスも売りにする。
消費者を求めるのではなく、ファンになってくれる人を探す。
プロセスエコノミー、モノはいいのに売れないクリエイター達に、救いの手を差し伸べてくれる一冊である。
あと5年、10年後には、もっとプロセスエコノミーに賛同できる世の中になっているんじゃないかな。
今はまだプロセスに課金できるような余裕がある人は少ない気がする。
本書は、プロセスエコノミーという概念を一般化するためのものである。
具体的な実践方法は第二弾に期待したい。
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良著。
最近では当たり前になりつつある"プロセスを商品化すること“に関して、
【なぜ/なにを/どうやって】が具体例と共に、
簡潔にまとめられている。
個人事業主はもちろん、
企業に勤めるブランディングやマーケティング担当者等にとっても、学ぶ価値があるフレームワーク。
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良いものが一瞬でコピーできるようになった時代、世間には似たような機能で、そこそこ良い品質の商品やサービスが安価に大量に出まわるようになった。
いくら頑張っても完成品のクオリティが似たり寄ったりになってしまい差別化が難しく、どうしてもマーケティングやブランディングに有利な資金力のある企業が強くなってしまう。
アウトプットとしての商品に差を出すことが出来なくなってしまったことにより“その商品が生み出されるまでのプロセス”に価値が出る時代になった。というのが、この本のタイトルである「プロセスエコノミー」という考えに至るまでの流れ。
具体的には、商品やサービスを象徴するような際立ったストーリーや、なぜこのような商品を生み出したのかというプロセスの部分を表に出す事で、
ストーリーへの共感やプロセスへの参加という付加価値を生み出し、実際の機能以上の満足感を与え差別化をはかるという考えだと理解した。
また、仕事を進める上でも「プロセス」の重要度は上がってきており、
何をやるか、どうやってやるかよりも「なぜそれをやるか」という部分に人は強く惹かれるので、チームで仕事を進める場合には、初めに「なぜ」これをやるのかという強いコンセプトとともに共有することがこれまでよりも求められるという部分が参考になった。
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メルカリで野菜を売っていることをこの本を読んで知りました。
世の中のトレンド、なんとなくふわりしていたものが少し見えてきた気がします。
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これまでの商品そのものを売っていたアウトプットエコノミーから、製作過程そのものに価値を見出すプロセスエコノミーへと時代が移ってきたこと、そしてそれが人間の感情に訴えかける、ある種、理に適ったものであること、さらにはその実用例や弊害についてもわかりやすく記載されていて、とても勉強になった。
プロセスエコノミーの価値
・今の時代、インターネットやSNSの普及により、商品の質というものに大差はなくなってきている。それすなわち、簡単に商品がコピーができるようになってしまった。一方でそのプロセスはコピーができない。最終的なアウトプットが大体同じであるなら、より感情移入している方が勝つ。
・人間は本能的に、他人とプロセスを共有することに幸せを感じ、主義主張を超えてつながることができる生き物
→プロセスエコノミーは人間本来のメカニズムと非常に相性がよい仕組み
プロセスエコノミーの弊害とpifall、その対策
・常にそのプロセスの核となる「why」に立ち戻る。SNS社会においては本来の自分のwhyを見失い、応援者のための活動(ある種のおべっか)になってしまう。
・プロセスの肥大化:エベレスト登山家の死 栗城史多さん
・フィルターバブルの危うさ:インフルエンサーになると、外部にある多様な情報が耳に入らなくなる。自分に居心地の良い空間の情報しか見えなくなり、閉じられた世界での全能感に浸ってしまう。
・MCW(must, can, will): mustやcanを積み重ね、挑戦を続けるうちにwillが見つかる。焦って自己承認欲求に走り、身の丈に合わない誰かのwillを借り物にするのはやめよう。
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■ 商品自体よりも、それが世に出るまでのプロセスが価値を持ってくる
■ 現代人はどんなことに価値を感じるのか?
■ 正解主義から→修正主義へ
■ コミュニティー/ファン経済の大切さ
■ whyと共感の大切さ
★ プロセスに踊らされないよう気をつける
★ Must Can Will の順番を間違えない
プロセスエコノミーが何なのかという解説に加え、
今という時代を理解する上で、ポイントになる概念が沢山詰まっている本。
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『WHYが大切!』
機能で差別化が図れない世の中でのプロセスエコノミーの重要性ももちろん学びが大きかったが、チームマネジメントの観点でもプロセスエコノミー的思想、なぜ私達はこの仕事をするのか?WHYを明確に打ち出す事がホントに大切なんだなと感じた。
私のチームマネジメントは正にWHAT→HOWに留まっていたので、ある意味昭和的だったなと思い知らされました。
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同じようなモノ(アウトプット)が、誰でも手に入る現在において、価値があるのはそのモノができるまでのプロセス。理念。
そこに共感を得ることで、価値を作ることができる。ただ、プロセス発信にばかり力を入れて、アウトプット(成果物)がおざなりになっては本末転倒。
とりあえず、他人(市場)に価値を感じてもらえるスキルを身につけたい。
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けんすうさん好きなので読んでみました。
物質的に満たされてしまった時代はプロセスやストーリーの開示が大事よねということは納得するし共感。
本やら企業の事例の引用が中心で、事例集という感じ。
なんとなく溜まってた知識のおさらい。