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投稿者:SAWA - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は、ただ衰えに抗うだけの、若い者には負けない系の強気なおばさんなのかと思いましたが、読み進めるうちにこっちまで菩薩になってしまったのか、読後感はさわやかでした。
菩薩というのは、瀬戸内寂聴さんのように、突き抜けた先にあるものなんだなと感じました。
自分も歳なりに若く、いつまでも溌剌としていたいです。
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痛快です!そして、これは何も高齢者だけではなく、中高年にも当てはまると。コロナ禍で増えた衣類はTシャツのみ……という自身を自戒しています。
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ようやく文庫になった!
ずっと待ってました。
平積みされてたのを見つけ、嬉しくて速攻レジに。
主人公がとにかく魅力的でした。
私の母もお洒落なので多少重ねつつ、私もこんな考え方をする人間になりたいと思いながら読みました。主人公の周りも、良い意味で泥臭くて、あぁ、変に気取って、気負って、生きなくても良いんだあと感じさせてくれた。生きてれば色々あるよ。そして大抵のことは放っておけばどうにかなるw
捻くれ者の私も少し前向きになれる本でした。
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こだわりをもって生きることが人生を豊かにする。何かを始めることに今が遅いということはない。
嫌いな他者とも向き合うことで前に進める。
鏡には表しか映らないが、鏡には裏側もある。
つまり自分がみえていることは一側面でしかない。
ただ全てを見ることが良いとは限らない。
一生平気で生きる。
夫婦の間にも多少の裏があるもの。
知らなくて良い事実もある。
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「夫が倒れたことから、思いがけない裏を知ることになる」とのあらすじを頭に入れつつ、「辻褄が合わないなぁ」と思いながら読み進めた。中盤からの怒涛の展開に驚いたのは言うまでも無い。
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前半の仲良し夫婦像が、私と夫に当てはまりすぎて、ご主人が亡くなったときには涙が出ました。
本で泣くのはいつぶりだろう。
ですが、後半の大どんでん返しがたまらなく面白く、展開の速さにドキドキしました。
老いて死ぬことは、今後私たちにも降りかかってきます。
後悔しないためにどう考えて生きるか、よくわかりました。
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由美がおもしろい笑
ハナの本音と建前が大人でかっこいい
会話の切り返しも上手くてスッキリ
私もあがいてあがいて、最期は菩薩になれたらいいな笑
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78才のもと酒屋の主婦忍ハナは化粧に洋服にと外見磨きに余念がない。街でシニアのファッション雑誌の記者に呼び止められ、掲載までされる。そんな彼女は生き生きしており、「中味が大事」というくたびれた外見の高齢者と対称的だ。嫁姑問題、介護、死別、不倫、同窓会等々高齢者にまつわる問題の中でさっそうと生きている姿がうらやましい。外見の若さ、美しさが内面に作用して、生き方に自信を与えるという筆者の考え方がストレートに現れているようだ。なお、文庫本の文字が大きくて読みやすいのが気に入った。
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『終わった人』を終わったら、これをすぐ読みたくなるんだから、というわけで。
今度は主人公が女性版。でも、夫婦間のやり取りは健在なり。そしてファッショナブル&ミステリアス。うーむ、鋭い、うまい。二匹目のどじょうは完全に居ましたわ。
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自分のこととして終活を意識させてもらえた
こどもが自立したら空の巣症候群になりそう
そもそもなんのために生きているんだろと思う年代にさしかかり、こたえのないことに悶々とする日々
もう一度読みたい
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毒舌にハマりました。
嫁への毒あるツッコミが面白くて!
途中夫の愛人と息子へスポットがあたるけど
嫁や家族メインの話でも面白かっだと思う。
いや、むしろそっちメインで読みたかった。
妾や息子とそこまで何度も関わらなくてもよかったかな〜
現実には仲良くなるなんてあり得ないだろうし。そこがちょっとリアルには欠けた点。
ただ、菩薩化していく様を描く為に必要だったのだろうけど…
子供や孫に囲まれて主人公は幸せだ。
子供の居ない我が家の…私の後期高齢期は一体どんな状態なのか少し不安になってしまった。
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著者のことは、ワイドショーなどで見て、知っていましたが、正直、あまりいい印象はありませんでした。
今回、初めて著者の本を読んだら、めちゃくちゃ面白かったです。
登場人物が生き生きしていて、ストーリーも面白く、言葉に力を感じました。
グイグイ読めるので、ぜひぜひ読んでみて下さい。
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はじめての内館牧子さん。
この物語の主人公のハナの、気が強くて、口が悪い性格は、内舘さん自身なのだろうか?
なんか、あんまり好きになれないなぁ…。
それとも、自分に手をかけて自信がつくと、他人を下に見て、偉そうに自分の価値観を押し付けたくなる?
それが、老いなんだろうか?
やっぱり、なんか好きになれないなぁ…。
ただ、サクサクと最後まで、読みやすい文章でした。
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人の一生とは何と短く、人の命とは何と先がわからないものだろう。
その中で何が起ころうと大したことではないのだ。
白い箱に入るという結末は決まっているのだから、その途中で、悩み、嘆き、苦しみ、ジタバタ、アタフタしたところで大した違いはない。
老人も若者も、生きている人間みんなだ。
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前回読んだ「終わった人」から15年。主人公も男性から女性に移ったものの、冒頭の穏やかな生活からまさかの急展開、というのは同じ展開でした。
さすがに大物作家さん、物語を作るのがすごくうまい。自分らしくいく、そのあり方はまさに十人十色、誰かが口をはさむものではないけど、繰り返される免罪符のような言葉。
確かにまだ40代では意識しないけど、歳を重ねるとそういう境地になるんだなぁ、と想像がわいた楽しくサバサバしたハナさんの痛快な物語でした。