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初読みの作家さんでした
テーマは難しい少年犯罪がテーマ
難しいテーマではあったけど、作品に惹きこまれ読みやすかったです
やはり少年法・少年犯罪の裁き方の是非に関してはそれぞれの考え方があるんだと思います。
一概に正解を導けない問題の中で、被害者遺族の踏みにじられ方は、作中書かれていた主人公の苦しみの通りだと思い、さすが社会派の作家さんだなと。
ただ最後に二転三転させた事が、良くも悪くもミステリー小説さを感じてしまい、個人的には残念でした。
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4年前に妻を殺された桧山。加害者は少年法により厳罰を受けない3人の少年だった。
4年後桧山は自分のお店をもち愛する愛美と共に暮らしていた。
そんな中妻を殺した3人が次々に殺されていく。事件は妻祥子が子ども時代に過ごした群馬県にまで遡るの。
最後の畳み掛けるような新事実は圧巻。
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罪を犯した少年が 少年法によって護られることの是非について、被害者遺族側から描いた物語。
誰かの権利を守ろうとすることは、例えそれが正義のつもりであっても、他の誰かの思いを踏み躙ることかもしれない、と思った
少年法に限らずすべての法律は人々が幸せに生きるためにあるもののはずなのに、その法律によって苦しめられている人たちが一定数いるという事実から目を背けてはいけないと思う。
少年の更生も被害者側の支援もどうすることが本当に正しいのか私にはまだ分からないけど、この物語に出てくるような法律によって苦しむ人やそれによる悲劇の連鎖がないような世の中になってほしいなと思う
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とても面白かった。題材も展開も伏線回収もすべて。
最後の最後まで、お前だったかー!と思わせてくれる。中盤以降の怒涛ぶりに目が離せない。
満場一致の江戸川乱歩賞というのも実に頷ける。
読んで良かった。
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少年犯罪というテーマは本当に重い。
更生って何だろう。何を以てして更生と言えるんだろう。そんなことを考えさせられる。
悲しみと憎しみの連鎖って止まらないんだな。
途中からの急展開に最後は引きこまれて一気読みしてしまった。
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贖罪とは?という問いを向けられる作品。
罪を償うとは何なのか。
少年法によって擁護された少年が更正すること=贖罪なのか。
そのようなテーマを置きながらも江戸川乱歩賞を受賞するのも納得のミステリー色が感じられました。
ミステリーとしては、やや不満も残りますが色々考えさせてくれる本が好きなので、個人的には満足です。
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2022.10.26
同作者の「Aではない君と」を読んだことがあったけど、それよりもミステリ要素もあり、伏線回収も素晴らしくて、最後まで展開が読めなくてとても楽しませてもらった。
少年犯罪がテーマだけど、複数の犯罪が絡み合ってまた罪を生んでいく…
これはもちろんフィクションだけど、犯罪が連鎖していく様子はリアルだと感じた。
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今年読んだ小説の中でもNo.3以内に入るほどの面白さでした。
ミステリーとしての面白さはもちろんですが、ページを捲る手が止まってしまいがちな重いテーマを読みやすく書き上げている筆者の技量にただただ驚かされました。
近年こうしたテーマを取り扱う小説が増えていますが、本作を超えるものは中々出てこないだろうと思わされる作品でした。
あと個人的に、最初からいけすかないと感じていた登場人物たちがまとめて締め上げられていたことに爽快感(?)を感じました。
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解説を読んで、作品名が「天使のナイフ」であったことを思い出し、納得とは少し違う、苦い複雑な思いになった。
最終盤に向け、登場人物の1人1人が際立っていく感は、自分自身の序盤の浅はかな先読みを超えるもので、それぞれの人間味が色濃く感じられた。
読み終わった時の、なんとも言えない気持ちのざわつきが、心地いいです。
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少年犯罪と被害者の家族との話。少年法に守られ罪を重ねる少年。本当の更正とはなにか、を考えさせられた1冊。
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少年犯罪と贖罪という重いテーマを扱つつ、被害者・加害者それぞれの視点とミステリとしての構成を両立させている
ただ、とても贅沢でワガママな感想だけれど、
主人公=被害者家族であり、主人公がうごいて情報収集をしないと物語がすすまないので、感情移入がすこししづらかった。
もっと複雑で激烈な心理描写まで踏み込んで欲しかった。
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終盤は泣きながら読んだ。
少年犯罪という重いテーマながら、グイグイ引き込まれページを捲る手がとまらず一気に読んでしまった。
それぞれの親がどのように受け止めていくのかその後が気になる。
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更生するとはどういうことなのか。
愛する人を殺害されたら、きっと私は犯人を一生許せない。もちろん犯人には反省してほしいが、更生したので社会復帰しましたと言われればやるせない怒りが沸き起こるだろう。では愛する人が殺人犯になったら?更生して普通の生活を送ってほしいと願うに違いない。
本書は、こんな矛盾した考えを持つことに対する自己嫌悪を拾い上げ、優しく開いてくれる。ラストは怒涛の展開でページを捲る手が止まらない。主人公と少年犯の関係を通して、過ちをなかったことにはできない、向き合うより他に方法はないことを切に訴えてくる。許されるために更生したというのなら、それは己の罪と向き合うことを放棄したということなのではないだろうか。
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負の連鎖というか憎しみの連鎖というか、そういうのが上手く描かれていて、引き込まれた。人間関係が絡み合いすぎて、凝りすぎでは!?と思うところもあった。
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妻を中学生男子3人にら殺された主人公が一人娘と暮らしている。
少年法に守られすぐに社会復帰した彼らが次々と殺されて行く。
復讐の連鎖みたいな感じの物語だがテーマが深く考えさせられる作品。
最後、そこまで繋がっているんだ!となりました。