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2023.4.6読了
鞠子の生き方いいなぁ、楽しそうだなぁ。
自分も楽しく生きたい、どうやったら楽しくなるのか…と考えている時点で、その考えにとらわれていることに気づく。
苦しんで生きよとも楽しんで生きよとも言わず、ただ自分がしたいことをすればいいんだというのが鞠子の考え方。つまり、究極に主体的なのだ。
まずは、あまり深く考えないところからやってみようかな?
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久しぶりに山崎ナオコーラさんの小説を読んだ。等身大の文体で、恐らくナオコーラさんが感じたこと、考えたことを丁寧に描写しているのが好きだ。ナオコーラさんは、世間の常識や暗黙の了解に疑問を持って、「こういう考え方があってもいいんじゃないか」と小説を通じて投げかけている気がする。
本書で言うと、
・働かなくても、胸張ってご飯を食べていい
・趣味でも社会参加できる
みたいなこと。
自分にない考え方に出会うと、反発することもあれば、癒しや救いになることもある。ナオコーラさんはいつも私に新しい道を示してくれる。私がその道を歩むわけでもないけど、人生の選択肢が増えて気が楽になる。
鞠子との生活を通じて、小太郎が少しずつ考えを変えて、人生の舵を大きく取る様子が読んでいて楽しかった。鞠子の、自由な、悪い言い方をすると緩くて世間を舐めているような考えを頭ごなしに否定しない小太郎が素敵だ。
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春に読むのになんかいい感じの内容だった。
変わった考えの鞠子が 肩の力を抜いて生きている様子がとても心地よくて、読んでいてゆるく励まされるような感覚になった。
こんな人になりたいな、とも思う。