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高円寺で和菓子屋を営む松野屋のひとり息子、高校1年生の正雄は入ったばかりなのに、高校生活が面白くない。そんな時、むーさんに誘われて、銭湯に一緒に行くことになる。松野屋はむーさんから米を仕入れている。むーさんは自転車で米を運んくるおじさんだ。
正雄がむーさんと親しくなり始めた頃、父が借金を作ったせいで松野屋が人手に渡り、夜逃げすることに。その時、むーさんの提案で正雄はむーさんの長野の実家で、むーさんとむーさんのお母さんと暮らし始めることに。
終始、長野出身の俳人、小林一茶の句が出てくる。
登場人物はほぼ全ていい人なので、展開に少し物足りない時もあるが、むーさんに出会ったことで、正雄の人生が拓けていく様子は読んでいて、気持ちいい。
この本で私は、新しい一茶を発見した。そして改めて誠実に生きていきたいと思った。
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後半はかなりハイペースに飛ばした感でした。
ラストは主人公が長年恨んだ両親を店に呼んで嫁さんと一緒に写真を取るみたいなラスト予想してたのに。
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高円寺で育った正雄。実家が倒産し、米屋のむーさんと移り住んだ長野で、和菓子職人として歩み出すが…。平成版・高円寺純情商店街!
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映画化出来そうな風景が浮かぶ。
要所に一茶の俳句が織り交ぜられ、たいへん興味深い。
人物のかかわりや場面展開が非常に良く、涙したり、悔やんだり、安堵したり、楽しませていただいた。
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人生は、人との関係を
生きること。
人を傷つけ人に傷つけ
られ、
人を赦して人に赦され
・・・
それこそ生きるという
こと。
人生は長いようで短い。
皆明日の命も知れない。
それでも、だからこそ、
むーさんのように皆に
愛される人になりたい。
むーさんが今際の際に
口にした一茶の句、
『えいやつと活た所が
秋の暮』
なんだかわかるような
わからないような。
心の隅に留めおきます。