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話が進むにつれて、佃社長の人柄に更に惹かれていくのが、自分でも分かった。
誰のために、何のために……夢や目標を持ち、忘れないこと。自分の仕事に対して、過信せず、常に厳しい目で振り返りながら、より良いものを作り出すために努力し続けること。そして、進化し続けること。簡単なことではないが、敵役達との対比により、佃製作所チームの、まず人としての素晴らしさが際立っていた。
その熱意に、自分も仕事をもっと頑張ろうと思わせられる。
個人的には、財前部長がいつもながらカッコいいなと思った。(後で気付きましたが、他に同様の感想を書かれている方がいらっしゃるのを知って嬉しかったです。)
今回も、爽やかな読後感を味わうことができた。
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ちゃんと面白かった。下町ロケットシリーズの起承転結のしっかりしているところが好き。読んでいて自己啓発ではないけれど、人との関わり方とかどんな気持ちを持って人と接すればいいのかハッとされられることがよくあった。池井戸潤さんの他の作品も読みたいと思った。
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号泣。
もうラストあたりからもう号泣。
なんだよ!なんだよ!なんだよ!
って号泣。
池井戸潤って人はどうしてこう、やたらわたしたちを感情移入させて、こんなにも爽やかな涙を流させる天才だな。
って。すごい思う。
つらくて泣く、悲しくて泣く。
腹立てて泣く。
じゃないのよ!!!!!!
よかった。
ただ、ただ、この一つ。
良かったなぁ。ホント、みんなよかったなぁ。
ってなる涙だもんだから、もう、なんつーか、高校野球のあの爽やかに泣く少年たちの気持ち、いや、その真っ直ぐな少年たちを見て泣けるこちら側の気持ちに近い!!!!!!
あー。
あーーーーー面白かった!!!!!!
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池井戸潤さんらしい爽快感たっぷりの読後。
自分が3作目を飛ばして読んでしまったようで、前後の繋がりがわからない部分があったものの、そんなものはほとんど気にならないくらい、入り込んで読めて面白かった。
農業とICTとをうまく繋げ、従来の農家の勘や経験を活かした農業から、無人で誰でも参入できる農業へと進化させよう、というテーマ。
トランスミッションを担当する佃製作所と大学、帝国重工vs下町企業グループ「ダーウィン」という構造で煽られたり、実際の農業現場の中での争いが描かれていたり、人情に訴えかけるシーンがあったり、読み応え抜群だった。
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日本の農業の未来について明るいに兆しを見せてくれるような内容で勉強になったが池井戸作品の話の流れに単調さを感じてしまった。
最後は佃製作所が勝つという構図に慣れてしまい新鮮さは失ってしまった。
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裏切った伊丹に対しての倍返しせずに再び手を取ってあげる展開に少しモヤっとしたが、それ以上に感動する場面が多くて泣けた。
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『ヤタガラス』
日本神話に出てくる神の遣い。(サッカーのエンブレムにもなっているの有名)
3本の足は、天、地、人をあらわす。
ーー
そうか、池井戸先生は本書に「天、地、人」がもらたす恵みを表現したのだ、読み終わって気がついた。
4作目は「トラクター(農耕機)」のエンジンとトランスミッションを取り上げる。
1.ロケット 2.心臓の人工弁 3.トランスミッション… ときて、続くのだが、尻すぼみ…??
とは真逆の展開だった!!
3作目の他社ギアゴーストに立ち込める暗雲が、佃製作所にも広がる。
協力するはずだった相手がライバル会社に翻る!
ーー無人農耕機を販売する
いつしか町工場vs大企業の帝国重工(佃製作所はこっち側)と煽られる。
企業はただ良い物を作るだけではダメで販売戦略も重要となる。弱い立場の町工場のメディアを味方につけたアピール方法は効果絶大。
順調に見える一方、上がってくる不具合の報告にイヤな予感しかしない…。
技術や企業の攻防も読み応えじゅうぶんだが、それだけでなく、個々のキャラクターが濃い!!
大企業に苦湯を飲まされた者たちの復讐心と、大企業のなかでもがく人、信念を貫くも翻弄される人、ただ真摯に自然と向きあう人、、
それぞれの人物に血がかよっていて苦悩や絶望、喜びに愛情が押し寄せてくる。
殿畑の実家が水害に見舞われたのは胸が痛かった。実際に2015年に鬼怒川の決壊があり甚大な被害が出た件があり、天災は一瞬にして人の生活を奪い去ることを目にしていたからだ。
ダメになってしまった田に無人農耕機を取り入れて復旧を目指すことになる。
単行本にはモデルとなった北海道大学の野口伸先生の解説がある。この作には日本の農業の危機感や現状、農業技術の進歩に未来まで書かれているとあった。リアリティ満ちた作品なのだと知るとさらに深く味わえた。
池井戸先生は、天=天候、地=土地や自然、人が年々育んできた生活をあらわした。
天=準天頂衛生ヤタガラス、地=農地・無人農耕ロボット、人でこれからの農業を、人の生活を変えていこうという未来を描いたのだろう。拍手!!
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新春一冊目でした。メディアのあり方や使い方。政治と経済効果など、ビジネスの厳しさと人との付き合い方、先方企業との付き合い方など、正しい方向というのがどこにあるのかを考えさせられました。面白い!
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初っ端から裏切りにあうシーンで、会社対会社の関係性というのは難しいなと思った。紆余曲折ありつつも、最後の最後は信念を持った人々の作ったモノが世に評価され、見事な伏線回収となっていた。
個人的には、的場さんのことが気の毒で、彼が違う場所で新たな幸せの形を見つけていることを願う。まとめると、セコいことはせず真っ当に生きようと思った(笑)
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重田、伊丹vs的場がダーウィンVS帝国重工になり、その過程で技術の盗用があったり、そして、帝国重工の的場・奥沢のプライドとか。さらには家業の農業をついだ殿村のあたりも。どんどんきな臭くなって、どうなる事やらと心配したけど、やっぱ、佃航平の「人が好すぎる」その気持ちが、成功を呼ぶのね。
殿村の退職が、佃製作所の新しい未来を引き寄せた。そのあたりの回収の仕方が、見事だったな~。
あ、稲本さんが根っからの悪じゃなくてよかった(^^)
私自身、米作りは割と身近なのでより、没入して楽しめた。
産業ロボットかぁ。。。
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Amazonオーディブルで聴いた。
面白かったけど、伊丹と重田の復讐心の陰湿さ、氷室、稲本、吉井の胸糞悪さがしんどかった。
的場には別に…。
佃と財前は聖人すぎる(笑)。
伊丹は人が変わりすぎダヨネ。