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目覚めたベルも含めて女性陣が怖い怖い。
野獣さんの婚約者であるベルが一筋縄ではいかないキャラなのは予想できてはいたが、予想以上の腹黒な性格で度肝を抜かれた。
巫女様並みの悪役令嬢ぶりなのでは。
いや、本来の正規ヒロインの筈なのだが、やっていることは悪役令嬢のそれだったので。
しかもそれを本能的にやっている(らしい)ので、始末に悪い。
これはあくまでお針子の方のベルの解釈なので、個人的には巫女様の策略も絡んでいそうではあるが。
要は、この腹黒な性格が生来のものなのか、巫女様に操られているのかの判断に困るという。
でも、恋のために自国を焼いたのは事実のようだから、苛烈には違いないと思う。
恐ろしいヒロイン。
一方のお針子のベルの方は更なる試練の巻。
野獣さんへの想いをばらされるし、何度も上記の婚約者ベルに弱い部分を攻められて精神的にぼろぼろ。
その時に寄り添ってくれたのが、癒し系のイゾルデちゃんはさておき、ジゼールだったのは意外だった。
彼女、ちゃんと見るべきところは見ているんだなあと。
ここで好感度がぐんっと上がるという。
物語はいよいよ最終局面という感じだろうか。
この巻は巫女様よりベルの方が怖かったので忘れていたが、野獣さんがまずケリをつけないといけないのは、巫女様の方。
ここで仮に彼女を倒せたとして、婚約者のベルと手を取り合う未来には救いが全く見えないのだが。
この物語、どう着地するのだろう。