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電子書籍
王子だけただのとばっちり
2021/11/02 04:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まるる - この投稿者のレビュー一覧を見る
王子と騙した王子妃だけが悪いかと言われると、微妙なところで、
蓋を開けてみれば、みんなが裏切りあって、
王子はほぼ、ただのとばっちりだった。
魔法にかかったのは不可抗力にしても、本人に周りを引きつけるだけの力や、求心力、立ち回りの旨さがもっとあれば、打開できたかもしれないけど。
世間知らずな王子が魅了によって挫折したとき、誰も彼を助けてくれるような人間は居なかった。
まあ、人間一人に持てるものには、何事も上限設定ありますから。
実家の太さも込みで、能力不足ならどうしようもない。
まんまと美味しいとこ取りした、あいつとかあいつは、王子を踏み台にする力が、上手だったわけです。
人間、全部を無くしたとき、生きているだけマシなのか、いっそ死んだ方がマシなのか…。って考えてしまいますね。
ただ死ぬまで「息して生きてるだけ」ですからね。あっさり退場したら、その後のその後的な扱いすらないし(笑)
後味がすこぶる悪い話しが大好きな人にオススメ!!
電子書籍
救いがない...
2022/01/18 14:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽち - この投稿者のレビュー一覧を見る
断罪した側、王太子や側近達のその後のお話。
婚約者だったセレスを断罪した5年後からお話は始まり、隣国の魔道具によって実は皆「魅了」にかけられていたと判明する。
幸せであったはずが、「魅了」が解け皆どん底まで落ちてく感じが怖い。
おまけに救いがない。救いが無さ過ぎて読むのが辛い位。
ボルビアン国側はほぼ皆不幸で終わった気がする。
でも、お話に引き込まれてドンドン読んでしまった。
唯一何とか元サヤに戻れそうだったジークとラウレッタは「魅了」という真実が明かされた後どうなったのだろうか?
断罪された側のセレスは色々思うところはあるだろうけど、まあ、幸せそうだし、まだ良かった。ネオシィスト王国としても色々発展もして良かったのだろう。
だからと言ってハッピーエンドで終わったと思える訳なく、読後感が良くなることも無し。で、気持ちは重たいままですが、非常に印象に残りました。
紙の本
断罪する側のお話
2021/10/23 22:28
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
乙女ゲーム転生ものでは大抵悪役令嬢が主人公で、断罪する側の王子は断罪した後はお話の舞台から降ります。
が、これはそんな王子側のその後のお話です。
あの断罪劇から五年後。
その後どうなっているのかというと、通常パターンでは数行で語られる王子側がこと細かく綴られており、救われない話です。
結構、読むのに辛いものがあった。
けれど、断罪する側の話というのは新鮮でした。
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