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2021冬の文芸書フェア
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浦へ漁に出たまま忽然と消えた兄を想う妹が磯部で見つけた甕を覗くとーー「うらしま」
即氏が、宮の周りをそぞろ歩いて出逢うもの、夜の宮に現れるものーー「蓬莱記」
「高野聖」「夜叉ヶ池」を思い出しつつ読む。
海、甕、雨、露、夜、ひんやりとした空気の物語。
暗闇で目を凝らして誰に遭ったのか探るような気持ちになる。
ヒグチユウコさんの人物画をこんなに見るのは初めてで、とても新鮮。
闇からこちらをジッとみているような彼女たちの静かさがじんわりと怖い。
感想を言葉にするのがとても難しい。
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静謐さと蠱惑的な美しさに彩られたお伽話
残された妹視点の「うらしま」と
異形のものとの問答が幻想的な「蓬莱記」
物語と絵が本当に良くお似合いで
夜のしじまに度々開いてしまう絵物語