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筆者は優しくて素直な人なのだろうか。
素直で不器用で、少し自分を持て余しているが故につつましい人達の描写が上手いと思った。
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相変わらず、この方の著書は読みやすくて、身近で、感情移入できるような景色が多い。
でも、今回は不倫の話かぁ、って思うと、なんとなく賛同できなかったりもして、複雑。
季節の描き方が、好きだなぁ。
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大人の恋のお話。
こんな風に、一日一日を、四季折々の食べ物や着るもの、
日々の行事などを感じながら生きてみたい、そう思わせてくれました。
ひとの想いって、いきつもどりつ、
迷ったり悩んだり
我慢したり意地を張ってみたり。
でもきっと心に想うものはただひとつなんじゃないかなと・・・。
きっと大丈夫・・・そんな優しい光りを感じさせてくれた幸せな余韻が残る、好きなお話でした。
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食べ物を描くのが、前作に引き続き、とてもうまいなぁと感心しました
お話のおしまいの、もっと先を見てみたいと思いました
続編や後日談があればいいなと思います
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「食堂かたつむり」のイメージからか、なかなか小川糸さんの文章とお話の雰囲気がしっくりこなくて、もだもだしながら読んだのですが、きっちり最後まで読んで、すろんと吸収できました。
季節と風習を噛み締めながら、静かに暮らす生活もよろし。
皆、葛藤しながらも、粛々と日常を生きているのですね。
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2011.6.17
小川糸さんの作品は『食堂かたつむり』以来、2冊目です。
この方の作品に出てくる登場人物はとても丁寧に生活している印象があります。
1日1日、春夏秋冬を大切にしているような。
思わず寺町を歩いてみたくなるような、住んでみたくなる様な。
とても和やかな気持ちになりました。
ただ、どうしても不倫というのが腑に落ちなくて。。。
そうある必要性はあったのかなぁ??
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谷中が舞台の恋愛小説。丁寧な生活を送っている主人公の栞が素敵です。現代のお話ですが歳時記や主人公の職業等からレトロな雰囲気満載です。私はとても好きで憧れる世界なので一気に読みました。映画化されそうな感じ。映画化を意識して書いた感じも・・・・。
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丁寧な暮らしがしたくなる。
大切なひとを大切と再確認したくなる。
おいしいものを分け合って食べたくなる。
谷根千をぶらぶらしてみたくなる。
着物を着たくなる。
そんなお話です。
40代主婦の私にはちょこっと困る部分がありますが、「待つ」気持ちはわかる!
喋々喃々・・・男女がむつまじげに小さな声で語り合うさまだそうです。しらなかった~。
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不倫だとしても、好きになってしまった人だから一緒にいたい。。
いま彼女がいる人を好きになってしまったわたしにはすごく分かる恋心で。でも栞と春一郎さんほどの仲にはまだなれなくて。
いまの友達のままでいるのと、本の中のふたりの関係になるのと、どちらが幸せなのかなぁって考えてしまいました。
でもなにもない日常も幸せがいっぱいなんだよって、伝わるくらい、表現、描写にうっとりしました。
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食堂かたつむりで食に対する丁寧な感情が好きな小川さんの気になってたもの。
おいしいものだから好きな人とより食べたい。
大切な人とだからよりおいしいものを食べたい。
食べることって幸せだと改めて思った。丁寧に食べるに向き合いたくなる。
登場人物がみんなおちゃめ
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生きてこそ。
栞と春一郎さんの純なストーリーが見ていて心地よて素敵だった。谷中の情景や食べ物の味、人の姿がぱぁーっと広がってきて映画を見ているようだった。自分に嘘をつかずに生きたいな。
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裏表紙の紹介
ちょうちょうなんなん「蝶々喃々」=男女が楽しげに語り合うさま。東京・谷中でアンティークきもの店を営む栞。ある日店に父親に似た声をした男性客が訪れる。少しずつふくらむ恋心や家族との葛藤が。季節の移ろいやおいいしものの描写を交え丁寧に描かれる。
あまやかな恋。
そんなステキなことが起こるわけないやん!
と、言う事で、このお話をうっとりと読むには、遅すぎました(笑。
裏のしがらみが、私には見えてしまって、こんな綺麗ごとで・・・と思ってしまった。
主人公の家族がいびつなのも、いびつな恋を正当化する言い訳のような気がしてしまう。
季節の描写、街の描写、美味しいモノの描写は、うっとりでした☆
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これは佳い話だったねぇ。
本の中の表現を借りれば、お話し全体が『慎み深く微笑んで』おり『空気が恥らうように華やいで見える』というか。
東京は谷中の、四季を彩る草花、旬の食べ物、季節に似合った着物、そして古くからそこに住む人々の江戸っ子らしい気風の良さと人の佳さ。
そうした下町の風情に囲まれて育む栞さんと春一郎さんの慎ましやかな、切なさに息苦しくなるほどの大人にしては淡い恋。
『人を好きになるとすべてのことが反転してしまうことを思い出した』とか『永遠と感じていた景色が儚く、幸福だと思っていたことが切なくて物悲しくなる』など、忘れて久しい恋をした時の頼りない浮揚感とそこはかとなく醸し出される侘びた心根が好ましく、また一方で、立ったままで桃に齧りつく場面や若いカップルの写真を撮ってやる場景に現れる自分でも思いもよらない心の揺れが“不倫”というこのお話の佇まいには似合わない言葉を思い起こさせ痛々しい。
折々の移ろいとともに丹念に描かれる四季の行事とまめまめしい暮らし振りの中で少しずつ前に進む二人の恋は、あわせて描かれる雪道君やイッセイさんや花子らとの様々な形の別れと裏腹に、生きてるもの同士が出会えただけで奇跡なのだと、今更ながらに思わせて心揺らす。
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こんなにほんわかとした不倫の話は初めて。ふわりとした春風のようなやさしいお話。美味しいものを食べたくなった。
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朝日新聞の東京版で、どこかの高校の先生が連載している「東京散歩」で結構前に取り上げられたのを読んで以来、ずっと読みたかった本である。
そして冒頭、新年のきりりとした雰囲気に、下町で丁寧に生きている感じがする若い主人公、素敵なご近所づきあいといった描写にさらに期待が高まったのだが、読み進めるにつれてしぼんでゆく・・・
恋愛が主題なのに主人公がなぜ恋に落ちたのかよくわからない。(産後のホルモンバランスのせいかとも思ったが、アマゾンなどのレビューを読んでいるとそうでもない様子。やっぱり不倫を描くならもっとこってりじゃないと・・・)
他にもいろいろと印象的な挿話もあるのだが、必然性がないというか、?な感じがつきまとってしまう。
どうにもばらついた感じが振り払えないのであった。