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伊坂幸太郎さんの作品の中ではトップクラスに面白かった。
管理社会に対する警鐘という意味ではモダンタイムスと兄弟の様な作品と呼ばれているのも理解出来る。モダンタイムスよりもモヤモヤ感は無い。
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おもしろかった。確かにおもしろかったけど、
先に映画を見てしまったので、映画の方がよかったなと思った。
映画の方が、青春時代が帰ってこない寂しさとかを
強く感じれた気がする。
黄金のまどろみ。
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中盤くらいから淡々としていて正直ちょっと飽きてしまいました。ハラハラドキドキもあまりしませんでした。伊坂幸太郎氏は政治的な背景を取り入れた作品が多いですね。
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単行本→映画→文庫の順で再読。
色褪せないなぁと思いました。
好きな本は?と聞かれたら、10冊以内に答えると思う。
映画見た後だと、映像化されてない箇所も
堺雅人で再生される!
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めっちゃ長くて、途中で投げ出しそうだった。
文章量というより、細かい描写が多くてなかなか話が進まず読みづらくて飽きそうだった。
うーん、私は昔のマイナーだった頃の伊坂さんのが好きだったな。
ラストの展開から、第三章に繋がる仕掛けは「おぉ!!」ってなったけど、もっとちょこちょこ驚かせてくれる作品を期待していた・・・。
あとがきを読んで、私のような読者はもう用無しなのかなとか思ってしまったり。
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ずっと読みたかったが、知ったのはずいぶん売れた後。
借りるのか?買うのか?とタイミングがつかめず
結局文庫になるまで我慢。
やっと読める!うきうきと読み始めました。
伊坂さん特有のなんともいえない
味のある人物たちが青柳さんの逃走という大きな流れの中で
絶妙に絡んでいく様は読んでいてとても心地よかった。
会話の端々に伏線が張られていて、
「おお、ここでこうつながるのか」
「なるほど、この描写にはこんな仕掛けが」
「この人はここで出てくるのね」
などと、心でつぶやきながら読み進めました。
ラストがいまいちという方もいましたが、
やるせなさと生きていくたくましさのようなものが入り混じった
心に残るいいラストだったな、と個人的には感じています。
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面白いけど…ワクワク引き込まれる所があまり無かった。同じ監視社会をテーマに宮部みゆきに書いて欲しいと思った。
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実は初伊坂幸太郎。
でも面白かった!ただ、結末はちょっともやもやしたけれど、それは著者の意図でもあるとのことで、それを考慮してもかなりの面白さでした。意外と好きかも、伊坂さん。
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パレード中の首相がラジコンヘリによる爆弾テロに襲われ死亡。
その犯人仕立てられてしまう元宅配便のお兄ちゃん。
逃げるその先には・・・。
久しぶりに読んだフィクション。
非常にバランスの良い小説、という印象。
最後に作者自身が言っているように、伏線を最後にきれいに回収する、というテクニカルな小説ということではなく、エンターテインメント性みたいなんを少し優先して書いているという感じがしました。結果、今までの伊坂幸太郎らしくは作品かもしれないが、より多くの人に読まれる作品になりました。とのこと。今までの作品より情緒に訴える部分が強い印象でした。
そこが僕が感じたバランスの良さなんだと思います。
【引用】
聞こえがいい名前はたいてい怪しい。思いやりとか、ふるさととか、青少年とか、ホワイトカラーとか
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文庫化!
早速買いにいこう。
単行本で読んだけど、ひさしぶりにまるごと好きだと言える作品に出会えたと感じた。
現実的に考えると、どうしようもなく哀しくて辛い状況で、でも主人公のむかえる結末には爽やかささえ感じる。
それがまた哀しくて、巧妙な時間と人物の絡まり合いと、絶妙な描写とともに、この作品の魅力になっている。
ドキドキしっぱなしで最後まで読める本。
おすすめです。
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文庫版を見つけたのでつい購入。多分5回目超くらい?の再読。
文庫版になって再読してみると、いままでとは異なる感覚で読めるから不思議。事件が開始する部分が意外と遅かったり(事件に至るまでの部分が長い)、青柳の話と樋口さんの話とか交互になっていなかったりとか。結構新鮮でした。
それはともかく、やっぱり強いなぁ。流石にちょっと飽きてきたので、その辺りがこの話の限界かなぁとも思うけれど、「たいへんよくできました」はやはり何度読んでもぐっと来る。
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文庫本になるのを待った甲斐があった。
読むのに時間をかけすぎてしまったが、やはり伊坂さんだけあって話はスピード感、スリル、あえて多くを語らない感じが良かった。
いちいち事後の説明されるよりは妄想できてよかったのではないか。
なんにしてもあの終わり方に満足した人は結構いるんじゃないでしょうか!?笑
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期待が大きすぎたか、思っていたよりもまとまりすぎていた感じ。一人称が目まぐるしく変わっていく展開。クライマックスは今までの展開を総括させるような構成になっていたが、“あっ”と驚くことはなかった。もう少し振れ幅のある話にできた気がする。
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首相暗殺犯とされた男の逃走劇。逃走場面のスピード感と、主人公やその友人の回想場面の、スローテンポがちょうど良いくらいに絡みあってます。
出てくるキャラが伊坂さんらしく久しぶりに読んだ自分としては「あ〜。こんな感じだったなあ」とニヤつきながら読んでいきました。
巻末の著者へのインタビューの中に『物語の風呂敷は広げるけれど、いかに畳まないまま楽しんでもらえるか』とあって、話を畳みきらないながらも、それでも綺麗に話をしめてしまう伊坂さんの巧さを感じました。
第21回山本周五郎賞
2008年本屋大賞1位
2008年版このミステリーがすごい!1位
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たいへんよくできました。花丸。ですね。
嫌味がなく信念を持ったキャラクター、ウィットに富んだ会話、あいかわらずの不意をつく伏線に酔いしれました。
伊坂さんの物語にしてはいささか物騒でエンタメ性が強いなぁと思いながら読んでいたけれど、正直、僕にとってはストーリーなんてどうでもいいのだ。あとがきにも書かれているとおり、僕が伊坂さんを支持するのは神業的な伏線テクニックと根底に流れる人の優しさとつながり、そしてその表現力なのだから。
勝手な空想なのだけれど、この物語は「砂漠」の後日談として語られてもおかしくなかったと思う。あの生き生きとした青春時代を過ごした若者が踏み出した「砂漠」こそがこの「ゴールデンスランバー」だったのだと思った。だって「だと思った。」っていう雪が降っていたもんね。
もっともっと年を重ね、その果てに伊坂さんはいったいどんな物語を描いてくれるのだろうか。「ゴールデンスランバー」の後日談が語られるとき、「砂漠」の果てにあるのは蜃気楼ではなくオアシスであることを信じている。