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今回は前ニ作でけっこう主人公たちに立ち塞がる壁として描かれてきた長兄アルバートの話です。
自他共に認める優秀な王で、自信満々な彼の恋愛話を楽しみにしてました。
こういうプライド高めの男性が恋に落ちる様って好きなんですよねー。
前半はクローディアのいる修道院に静養に来た王太后イザベラとのふれあいが描かれます。眠れない真夜中に物語をしながらゆっくりと心が近づいていく様子はとても良かったです。
中盤から後半ついにクローディアとアルバートが出会うのですが、アルバートの勘を頼りにした猪突猛進さがなかなかおもしろかったです。
どんな相手でも自らが袖にされるとは微塵も思っていないアルバートがクローディアに全く見向きもされないさまに、「アルバート………」となんとも言えない気分になってしまいました。恋愛は不器用だったのね、あなた。
ただ、ただ!アルバートとクローディアがくっつくまでがあっさりすぎてもっと読みたかった!
イザベラとの心の歩み寄りはあんなに丁寧に書いてくれたので、余計に残念です。
もっとアルバートが振り回されて、情けなくなってる姿が見たかった……。
とはいえ、この巻でアルバートの好感度はまちがえなく上がりましたし、俺が一番!な彼よりも主導権を握ってそうなのはクローディアでありそうなところがまたよかったです。
続きがありそうな終わり方なので、続刊も楽しみにしています。
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シリーズでいちばん好きを更新したかも。古今東西、自信満々な男が一筋縄で行かない風変わりな女の子に手をこまねくさまは良いものです。
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アルバートが結婚したいほどの女性ってどんなだろう?って首を傾げていたらめちゃめちゃよいロマンスを食らってニヤニヤした。天上天下、唯我独尊タイプの男が自分になびかない女にあたふたしてる様を見るのはいいものだ……。
今巻のヒロインであるクローディア、オッドアイで怪力、空想好きのシスターってキャラが濃くてすごく好き。火事場の馬鹿力なんて言葉あるけれど、クローディアはその火事場でいままで引け目にかんじていた怪力と空想の力をいかんなく発揮して王太后をまもりきるその胆力と機転のよさがとても魅力的でした。
前回、サミュエルへのおそろしいほどの執着を見せた王太后さまとクローディアのやりとりがよい。それにまだアルバートに恋心を抱いていないらしいので、ふたりがどう仲を育んでいくのか見ていきたいです。アルバートは力技でガッチガチに外堀埋めてきてるけど笑
それに王座を狙う者が出てきて、かなりの不穏さを出してきたところもすごく気になる。一刻もはやく次巻をよみたい
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アルバートとウィルのやり取りがおかしくて、あらすじよりもそちらが楽しみで読んでしまいました。クローディアも自己肯定感が低すぎて全くわかっておらず国王御乱心。
最終的に伝わってほんとによかった。
これから一波乱ありそうで真のハッピーエンドはまだ遠そうです。