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十二の手紙から綴られる数奇な物語。
「手紙」という今となっては古風な伝達手段からは、
時代を感じさせる描写や言葉遣いは多く出てくるが、
ミステリーとしての趣向や物語の質は、決して古臭くない。
むしろ「赤い手」の手法は新しささえ感じた。
他にも、オチに皮肉が効いて笑える「葬送歌」
連続どんでん返しが見事な「ペンフレンド」
心理サスペンスに近い「隣からの声」
など、それぞれの短編だけでも完成された面白さがあるが、
最初から順に通して読んでいくことで、
長編ミステリーとしても完成されている。
エピローグを読んで初めて気付く、
物語同士の意外な接点には驚かされた。
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手紙のやり取りだけで物語が進んでいく12の短編集。
死亡届、出生届、転入届、婚姻届、等で一人の女性の人生を表現したり。。。
30年以上前の本なので古い内容や表現もあるけれど
内容としてはなかなかブラックなところが好み。
きちんと順々に読んでいくと面白い仕掛けがある模様。
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「ペンフレンド」、「玉の輿」といったタイトルに惑わされて拾い読みしたり、解説を途中で読んでしまうと本書の味わいは半減します。
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短編ごとに読ませて、最後にまとめる。
現代ではやや古さを感じさせる文章だけど、それぞれ読ませます。
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久しぶりに書簡体小説読んだけど、手紙を実際に読んでさまざまな衝撃的な事実にぶつかるから当事者のような驚きがある。
それにしても日本語の使い方や文末の多様さをみると井上ひさしの日本語への愛を感じるな。
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すごく良かった。井上氏の長編も読みたくなった。うまく、技巧派って感じがした。「シンデレラの死」は「え!?」って感じたけど。
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「手紙」から展開していく12人の物語。
ストーリーがテンポよく進んでいき
読んでるほうに隙を与えたところで
裏切る!
本にも、こういう書き方があったのか!と。
今までこんなおもしろい書き方の本に
出会ったことがありません。
一つ一つの物語が意外と濃く、読み応えあります。
(難しい、という意味ではありません。。)
何度も読み返してしまいそうです。
仙台が舞台のストーリーもいくつかあるので
余計にページが進みました。
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書簡で構成されている短編なのに、舞台でも見ているような感覚だった。修羅場あり独白あり虚栄あり情景もあり。公的文書も時系列で並べられると人の一生が垣間見れる。その人に関心を抱いて何かしら同情するようにもなったり。ぼーっと読んでいても構わないけど登場人物の名前はちゃんと憶えておいたほうがよさそうだ。
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北村薫「ミステリ十二か月」より。再読かもしらん。これだけ有名作だもの。まぁ昔の作品なので文体の古さとかはあるものの、面白かった。一遍一遍が面白いし、最後のエピローグで全員登場し、さらにそれが謎解きになっているとこもすごい。そりゃ有名になるはずだ。しかし実際には誰が書いたかわからん、というのが手紙の難点だろう。今のメールとかなら余計にそうだろうな。なりすましが成り立ちやすいのだ。
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エピローグで幸せになっていた人たちを確認できてよかった。彼の出演箇所は解説文を読んでようやく気づいた。建設会社の若い女性が有能すぎて恐ろしかった。
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書簡形式で進行する連作短編集。
【赤い手】が印象的です。出生届、死亡届、婚姻届など役所の書類だけで構成されています。書類を通じて彼女の悲惨な生涯が浮き彫りになる展開はとても秀逸です。どの短編もアイデアが素晴らしく、伏線のさりげなやトリックの切れ味、そして完成度、どれをとっても高いレベルの一冊だと思います。
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手紙の構成が短編ごとに変えてあって、読み飽きず一気に読めてしまいます。
するりするりと短編どうしが繋がり、あぁ面白いなぁ、と素直に思いました。
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これは面白いです!
手紙(文書、と言えるものも含む)だけで構成されている短編集かと思いきや…
手紙というシバリがあるので、幾分不自然な展開になることもあるにはあるけど、手紙って十分物語が深まったり進行したり、裏を描けたりするものなんだなぁ、と感じました。
古臭い表現など出てくるのも楽しめる、仕掛けもあるから驚きもある。
なるほどねぇ、へぇ、と思える楽しい本です。
短いので気楽に一気に読むといいですね。もうけた気になるんじゃないでしょうか。
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年代がだいぶ前のものなので、
古めかしさが途中からまどろっこしさに取って変わって
ナナメ読みになってしまった、が、最後の章まで辿り着いて全容が見えた時、やはり戯曲家だなーと思わされた。
うーむ
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表紙に惹かれて手に取ったが、想像をはるかに超える面白さだった。
単なる往復書簡のドラマではなく、手紙だからこその仕掛けが楽しい。
公的文書をこんなに「読ませる」人がいることへの驚き。