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SL 2021.12.5-2021.12.8
6人の女性たちの語りで進む。
それぞれが生きにくさを抱えていて、読むのがしんどくなる。
世の中から理不尽に排除される女性たちを描いて、ラストはミステリとして解決するんだけど、なかなかに辛い物語だった。
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各章ごとに街の女性たちが語る形で進んでいく。15年前の娼婦連続殺人事件の生き残り、娘を殺された母親。そして現在に再び起こる連続殺人を追う女性刑事。それぞれの視点で生きづらい世界を描くが、サスペンスともミステリとも違う作品だった。
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読了2021.12.02
セックスワーカーの女性を狙った連続殺人事件。
女たちは語っている。それにも関わらず、その多くの言葉は無視されていく。
第二部と第四部の呼応に胸が焼き尽くされました。
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刑事の章が好き。
話を聴くって大事、他人事だと思わない。
被害者に非があるという考え方がウンコだよねって。
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『塩の湿地に消えゆく前に』と同質の背景で紡がれる物語。
あちらが東海岸なら、こちらは西海岸ロサンゼルス。
15年前に横行した、セックスワーカー達を犠牲者とした連続殺人事件で繋がれた6人の女性達の群像劇。
被害者の母、新たな被害者、刑事、新たな被害者の隣人、その母、15年前の事件の唯一の生存者の視点で構成する、世界の救われない側面をこれでもかと描くサスペンス。
犯人は明かされる。
が、やはりそこに主眼はなく、ことごとく素通りされていく。
群像劇故の回収され切れないエピソード含め、各人の痛みを触媒に”世界は暴力に満ちている”というメッセージをガツンと投げかけてくる。
結末がある分こちらの方が映像映えする気はするけど、『塩の湿地に・・・』の方がテーマ性を強く感じた故の☆3つ。
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アメリカ南カリフォルニア サウスウェスト。
世界有数のレジャーリゾート地のもう一つの姿
1999年起きた三比極まるリカ南カリフォルニア サウスウェスト。
世界有数のレジャーリゾート地のもう一つの姿
1999年起きた酸鼻極まる連続殺人
生き残った女たちの周辺で次第に波紋が広がって行く。
何故、15年後に?と言うサスペンスミステリーでありながら、繰り広げられる情景はかつてと同じ匂い、色彩を持っており、気が付くと事件の追及ではなく 彼女たちの生きてきた時間にスポットライトが当たって行く。
しかし、余りにも昏い 社会が眼を背けて来た 弾こうとした人々の想いや懊悩 痛み~These Women
前大統領の施策と結びつく・・なんら解決を見ないままを見ないまま 傷口は塩をなすりつけられ もはやサスペンスと言うより 分断の歴史と現実これからをのぞき込み慄く時間になった
コナリー作品のボッシュが深奥で慄き続け 苦しんだ時間 施策に揺れたマルホランドの車窓も重なった。
何らかの解決、救命が為された終章 それはどうでもよくなり 幽かな光が当たって わずかながらの温もりを貰えた微細がいつまでの脳から消え去らない読後。