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なんか少し思ってたんと違った。長年皮膚の研究に携わってきた著者による、「皮膚とは何か」を紹介する一般向けの解説書、ではあるんだけど、多様な生物の皮膚から始まってどんどん話が逸れていく。何の本だったっけ?と感じることしばしば。著者の妄想みたいな話も山盛り。何でもかんでも皮膚。この宇宙との交流も、みたいな際どいところに踏み入りかけてる、気がした。
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「皮膚はすごい」と言うことで、人の皮膚の話しかと思いきや、もちろん人の皮膚の話も出てきますが、植物から昆虫から鳥から魚から、ありとあらゆる「皮膚」が出てきて、ちょっとビックリ。ま、確かにみんな皮膚か。
人は進化の過程で体毛を捨て、皮膚を直接世界に晒すことにして発展したというくだりは、新しい視点だなぁ、と思う反面、皮膚が重力波を感知している可能性があるとか、ちょっと????と思うところもあります。それはちょっと言い過ぎでしょう。
でも全体的には面白い本でした。
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杉や松の表皮の模様が、なぜあのようになるのか。
なるほど、と面白かった。
子供の頃に清潔にし過ぎると、アトピーなどのアレルギーになりやすい、ということも、他でも聞いたことがあるし、確かにそうだろうと思う。
人類は菌やウイルスなどと共に生きてきたのに、清潔にし過ぎると免疫システムのバランスが崩れるのだ。
ホモ・サピエンスの話も面白かった。
ホモ・サピエンスは挑戦者であり、スペシャリストを志向する能力や性格を持っていた。
だから、生き残れた。
ネアンデルタール人やデニソワ人は、そうではなかった。
少数者を多数の力で排除せず、受け入れ、認めることで、ホモサピエンスは生き残り、発展してきた。
多様性を認めるということの大切さが強調されていて、実にその通りだ、と思った。
内容は多岐にわたっていた。
人間のみならず、動植物についても、述べられていた。
平易な言葉でわかりやすく、とても面白かった。
【memo】
人間の表皮の細胞 ケラチノサイト 感覚を持っている。刺激に興奮する。
杉 縦に伸びるのがはやいので、皮が縦に割ける。
松 早く太く成長する。 皮が楕円形に割ける。