紙の本
悪魔と人間の異色バディサスペンス、シリーズ化してほしい!
2022/01/04 19:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:温木流星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何者かに妻子を殺された刑事の一之瀬朱理は、瀕死の重傷を負いながら、悪魔と名乗る青年と<殺人者を殺すことで命を繋ぐ>契約を結ぶ。
短編4章構成で、文章に艶があり、ダークな世界観に引き込む雰囲気が素晴らしい。
生ける屍と化した主人公と、悪魔ベルのキャラクター造形も魅力的。
一之瀬の妻と娘を殺した真犯人は途中でわかってしまうので、謎解きミステリーとしては物足りないが、そんなことは忘れて夢中になり一気読みしてしまった。
人の業を描いた重いテーマには共感する人も多いんじゃないかと思う。
SNSで話題になっているので購入しました。
大変おもしろい本を買いました。
もう一人の黒い悪魔との戦いを読みたいので、是非とも続刊を出してほしい!!
悪魔ベルの目的も気になるところです。
(良い意味で)メディアワークス文庫らしくない重厚な刑事サスペンスでありながら、(良い意味で)メディアワークス文庫らしいキャラ立ちの作品、今後に期待です!
紙の本
復讐ものも好き
2021/11/11 05:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まかゆら - この投稿者のレビュー一覧を見る
猟奇殺人や復讐をテーマにした作品が好きなので買ってみた。
内容が私好みにあっており面白かったです。
是非続きが読みたい。
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刑事の一ノ瀬が帰宅してみると、妻と子供が殺されていた。あまりの衝撃と同時に後ろから犯人に襲われた。薄れゆく意識の中で、突如悪魔と名乗るベルが現れる。そこで、自分の死の回避と引き換えに犯罪者の命を奪って、ベルに捧げることを契約した。その後、一ノ瀬は、猟奇殺人事件特別捜査課(奇特捜)に配属した。周りからは、一ノ瀬が関わると、犯人は必ず死ぬと噂されるようになった。妻と子供を殺した犯人に復讐するため、ベルと共に凶悪な犯罪者を追っていく。
悪魔と契約した刑事がベルとコンビを組んで、猟奇殺人を捜査していくのですが、所々曖昧な部分があったので、モヤモヤ状態でした。
そもそも、ベルはなぜ一ノ瀬と契約したのか?明確に描かれていないので、(デスノートみたいな展開?)想像を膨らますしかないなと思いました。
全4章+αで、うち最初の3つは独立した物語になっています。といっても、最後はベルが成敗し、犯人は死ぬのですが、どれも凄惨な事件で、恐怖を掻き立てる展開だったので、恐怖さが増しました。と同時に複雑な心境にもなりました。
犯人を法の下で裁きを下すのか?それとも即死なせるのか?
犯人を許せない気持ちはわかりますが、これで良かったのか?モヤモヤ感は残りました。
そして、第4章では、一ノ瀬の事件と関係のある事件が発生し、いよいよ核心に迫っていきます。
殺される描写は、まぁ酷いのですが、それにも勝って、犯人の正体が衝撃的でした。
犯人の攻防戦が、なんとなくデスノートを感じずにはいられないのですが、犯人の身勝手な考えに憤りを感じました。
また、「悪魔」の存在も気になりました。その実態が気になったので、もし続編があるとするならば、その辺の描写も描いて欲しいなと思いました。
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最愛の妻と娘を惨殺され唯一の生き残り刑事が犯人に復讐するため悪魔と契約し、犯罪者の命を捧げるという、ダークサスペンス。
毎回家族の回想シーンが出るたびに切なくさせるし、各事件は悲惨なものが多いし、常に一之瀬は精神的に追い詰められているしで、救いようのない状態なのにスラスラ読めました。最終話はかなり痛かったです。
悪魔・ベルのブレなさはいいですね。変に人間に肩入れしないのが。
表紙はカッコ良いですね。
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怪死体や猟奇殺人事件を捜査する“奇特捜”に所属の刑事・一之瀬朱理には、一つの噂がある――彼の担当した事件は必ず【被疑者死亡】で終わると。
3年前に起きた一家惨殺事件の唯一の生き残りである朱理。瀕死の重傷の中、突如現れた悪魔を名乗る青年・ベルと契約した朱理は、己の死を回避する代償として、犯罪者の命を捧げていた。
全ては家族を殺した犯人に復讐をするため――謎めいた狡猾な悪魔・ベルと共に、朱理は凶悪犯罪者逹を葬る。
冷静無慈悲な刑事×謎めく狡猾な悪魔が紡ぐ、宿命のバディサスペンス!
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青木杏樹さんの作品を初めて読みました。悪魔と契約した刑事という独特な関係性から、少しファンタジー要素もあるのかなと思っていましたが、凶悪犯罪について深く考えることの出来る作品でした。
続編がすごく気になります。また、青木杏樹さんの別の作品も読んでみたいです。
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装画を担当されてる絵師様のファンで、イラストに惹かれ購入。
もっとあらすじをよく読むべきだった自分が悪いのですが、かなり猟奇的な殺人事件が起こります。目の前で妻子を殺された若い刑事が悪魔と契約をして生き延び、復讐を遂げるというよくあるストーリーだが、悪魔・ベルの存在があるので展開が面白かった。
だが、シリアスな雰囲気かと思えば、ベルの口調や振る舞いがコミカルでたまに戸惑った。どんなテンションで読めばいいのなと…。
しかも続編を見据えた終わり方。未消化な感じが否めずちょっとすっきりしない読後感でした。
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帰宅して妻娘が殺されているのを認識したら
本人も殺された。
犯人を見つけるため、頑張る主人公…ですが
どうして生存できたのか、が分かる一話目。
そしてそこからの生命維持と確証集め。
犯人は…な、王道(?)驚きでした。
主人公の気持ちは理解できますが
そこは確実性を狙った方がよろしいかと。
契約、したわけですし。