紙の本
笑えて泣ける そんなすこしふしぎな話
2016/10/19 10:50
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここでいう「SF」とはサイエンス・フィクションではなく、
すこし・ふしぎという意味です。
そんな藤子・F・不二雄先生のすこし・ふしぎな世界をご堪能ください。
すべて1話完結で読みやすく、中でも特におすすめなのが、
「おれ、夕子」「未来ドロボウ」「山寺グラフィティ」です。
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面白い!
科学・青春・友情・恋愛・ミステリなどの要素が
ぎゅっと詰まっていて、昔、星新一さんのショート・ショートを
読み始めた頃の感覚を思い出しました。
キャラクターもののイメージが強い藤子・F・不二雄さんですが、
こういうシリーズもいいですね!
ストーリーテリングの巧さを感じます。
いつか朗読ライブにかけてみたい作品群です。
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ポストの中の明日(週刊少年サンデー 1975年18号)
ひとりぼっちの宇宙戦争(週刊少年サンデー 1975年37号)
おれ、夕子(週刊少年サンデー 1976年4月15日増刊)
未来ドロボウ(週刊少年サンデー 1977年37号)
流血鬼(週刊少年サンデー 1978年52号)
ふたりぼっち(週刊少年サンデー 1979年1月25日増刊)
宇宙船製造法(週刊少年サンデー 1979年8号)
山寺グラフィティ(週刊少年サンデー 1979年3月20日増刊)
恋人製造法(週刊少年サンデー 1979年4月25日増刊)
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ドラえもんやパーマンや有名どころの作品よりも、こういう短編集の方が好きだなぁと思うのは、読んだことのない作品に出会えた喜びだろうか。まっ度サイエンティストを初めて知ったのは漫画か小説かもう思い出せないけど…お気に入り作品としては「流血鬼」「ふたりぼっち」
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SFマンガのお手本のような作品が並んでいます。
お手本だけに、毒や驚きは少なめですが、しっかりしていておもしろい。
子どもの頃読んだ、ジュブナイルSFを思い出します。
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『少年SF短篇集』は以前にも出ているが、口絵にカラーイラストを載せ、構成を「少年サンデー篇(1975年~1979年)」とした愛蔵版となっている。大全集第2期全33巻の中の一冊。藤子・F・不二雄のテイストが十分に発揮された短編集。「宇宙船製造法」が一番好みだった。
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同じ短編として語られることも多い異色短編と少年SF短編
少年SF短編はSF色が強く、異色と違ってあまりダークなものはない印象
名作小説や名作映画を題材にF先生ならではの解釈を入れた傑作
どれも読後感が素晴らしくF先生の本領発揮
どの作品も映画化ドラマ化に耐えうると思う
とにかくテーマが深い
未来ドロボー
若さの大切さを教えてくれる
おじいさんの暖かい選択のおかげで凄く読後感が良い
流血鬼
いわゆるゾンビもののように始まるがオチが秀逸
もしかしたらあの映画のゾンビたちもこんな感じだったのかなーなんて思ってしまう作品
宇宙船製造法
この宇宙船の製造法にはオオ!とうなった
何か元ネタでもあるのかな?
そしてメインとなるのは出来杉タイプのリーダーとの確執
段々豹変して行くリーダーが怖い
普通に読んでるとすごく嫌な奴に思えてくるが、責任感や孤独感からくるものだったのかなーと再読して思った
少年SF短編には基本的に心底悪い人っていうのは出てこない気がする
そこらへんがF先生の人柄なのかなぁ
ちなみに出来杉タイプと言ったけど出来杉くんの凄いところは人間性まで出来過ぎているというところだから、彼だったらまた違った判断を下したかもしれない笑
山寺グラフィティ
少しだけノスタル爺に似た作品
死別した初恋の女の子
話の決着の付け方がやっぱりいい
どこか寂しさを感じる作品
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少し怖くて面白いけど、読み終わると不安でいっぱいになる。ここにいる私は本当に今の私なのかなぁというか…。
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“そのうち、コツを覚えた。
頭がボヤーッとしたとき、例の現象が起きるのだ!!
姿勢をうんと低くして、とつぜん立ちあがる。
脳が貧血をおこして、一瞬、フラッとする。
そのときぼくの手には、明日の新聞があるのだ!!”[P.35_ポストの中の明日]
「ポストの中の明日」
「ひとりぼっちの宇宙戦争」
「おれ、夕子」
「未来ドロボウ」
「流血鬼」
「ふたりぼっち」
「宇宙船製造法」
「山寺グラフィティ」
「恋人製造法」
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限られたページ数の中に、これでもかという位のメッセージが含まれているような作品!
なので読むと疲れるんですが、そこがまた良いというか。作品を創る人にとっては、参考書にもなり得る良書ですね!(`・ω・´)
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未来ドロボウはハチャメチャな寓意作。あまり言葉や作品で心に響いたりしないのですが、この作品は本当に心に沁み入って脳の透き間がカッカと充電されたような感覚に満ち充ちる作品です。すごいです。流血鬼をはじめ、めちゃくちゃな大傑作ぞろいです。藤子F先生のまんがを手に取りたい一歩目のひとに、まずはこれ!と自信を持って薦められる1作がこれです。
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名作ばかり。特に『流血鬼』は吸血鬼の視点から見る世界が新鮮。産まれる前の話ばかりだけど、名作はやはりいつ見ても面白い。
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「少年サンデー」に掲載されたものを集めた藤子・F・不二雄のSF短編集。
『流血鬼』を読み直したくなって再読。終盤、世界の見え方の大転換はやはり鮮やか。
『未来ドロボウ』も久しぶりに読み直したけれど、若さを渇望し、手に入れ、そしてそれを手放すことを決断する学者の台詞は、いつ読んでも(または読むごとに強く)寂しさと美しさを感じさせる。
他にも『宇宙船製造法』『ひとりぼっちの宇宙戦争』など秀作が並ぶ贅沢な短編集。
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1.2.3通して1が1番面白い
特にタイムパラドックスや人間の深層心理に関わる深い話が多い
ポストの中の明日
おれ、夕子
未来ドロボウ
ふたりぼっち
などが心にきた
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「これぞ、藤子まんがの真骨頂ともいうべき、スコシ・フシギでスゴ?ク・オモシロイ「少年SF」短編です。1975年から1979年に『週刊少年サンデー』『増刊少年サンデー』に不定期読み切りで掲載された9作品を収録。大人から子どもまで、あらゆる年代にまんがのおもしろさを改めて訴えかけるような傑作ぞろい!!! これまでのコミックスではモノクロになっていた掲載時のカラーページが、そのままカラーで収録されているところにも、ご注目ください。」
【編集担当からのおすすめ情報】
既刊の第1期全33巻も好評発売中です!
ポストの中の明日11
ひとりぼっちの宇宙戦争47
おれ、夕子79
未来ドロボウ111
流血鬼 147
ふたりぼっち 185
宇宙船製造法 217
山寺グラフィティ 267
恋人製造法 303