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前作「幻影の戦」の別サイド視点からの、その後の話。
前作は読んでおいた方が良い。
世界の理がきちんと考えられていて、色々とつじつまが合う感じ。
見せ場の作り方もうまく、胸アツな場面が所々用意されている。
若干理屈っぽいが、佳作。端正な作品。
舞や丹導式の詠唱を映像・音声で見てみたい。
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見ゆる聞こゆる者の頭領ハマーヌとカラマーハ帝家の女帝ラクスミィ。それぞれに辛いこともあったこれまでの道を歩んで今がある。自分のもとに集まっている人々のためにどの道を選ぶのか、二人の選択にタ―タがかかわってくる。
そしてその先にある未来は………
明るさが見えて嬉しかった
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「真実は誰も救わない。ただそこに存在するだけ、全ては受け手次第だ。理解するだけの知がなければ、あるいは受け止められるほどに心が満ちていなければ、容易に欠け、ねじ曲がる。真実とは、時に暴力であり、万物において突き詰めるべきとも限らない。例えば、式要らずのハマーヌが、その精神の支柱において、真実を必要としないように。」
ラクスミィとハマーヌ。
前者は死者を死者として、後者は死者を生者として受け入れていく。
どっちが正しいか。
理屈上では某アニメのように「真実は一つ」…そして多分、この文面だと、ラクスミィの出した答えが合ってるんだろう。彼女は科学者だ。
でも世の中には、間違いを正さない、という選択肢もあるわけで。他人から見ると違うよ、それはおかしいよ、矛盾してるよと言いたくなるけど、心を破壊してまで否定するのが正義でもなし。
ひいては「正しい」行いでもないかもしれない。
そんなことを考えた。
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大分前に発売されていたみたい。知らなかった~と買ったものの、話を忘れていて大変。というか水蜘蛛の女性陣が好きだったので、男どもの事は結構どうでも良いかな、ぐらいだった所為もあり…
個人的には頭領は故人に固執しすぎだとは思った。なんだかなって感じというか。故人と同じように考え、同じような言動をとる存在を生きていると認定したら、例えばAIにある人の思想や言動や記憶を学習させたらそのAIはその人物足りえるんだろうか、とかそんなことを考えました。まぁその辺りは話の本筋では無いのだろうけれども。
まぁ色々な伏線が回収されて未来に向けて動き出す、って事なんだろうけど…残念ながら伏線を忘れているので…今度まとめて読み返したいなぁ。とはいえ明るい話でもないのでその辺りがちょっとな。3巻は特に好きになれる登場人物もいなかったし。特に浮浪児?の女の子。苦手だな、ああいう子…とか思いながら読んだからかもしれませんが。
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世界観やキャラクターが良くて3部作を楽しく読むことができました。前半はハマーヌが主人公。後半はラクスミィが主人公。相反する立場の主人公が前半と後半で入れ替わることで、どちらも応援したいけど、という気持ちになり、読む気がますます高まりました!どういう結末になるのか、不安でしたが、まずはハッピーエンドでよかったです!終わり方からすると、さらに続編がありそうなので、これからも期待です!