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美味しそうなお料理と
小説作法のうんちくが面白かった。
こういう知り合いが欲しい笑
読むべきリストに小川未明が入ってたのが
個人的には嬉しいポイント。
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新人編集者の山野内和真(やまのうち かずま)は、竹林賢一郎(たけばやし けんいちろう)の小説が好きで編集者を目指した。
上司から担当するようにと割り当てられた作家たちのほかに、立候補して竹林の担当にしてもらう。
これが、なんとも寡作の作家。
このところは滅多に原稿をもらえないので「書かずの竹林」とあだ名されていた。
そして先輩の若槻からは、文学新人賞で佳作を取ったもののその後が書けない巣籠ひな(すごもり ひな)を押しつけられる。
若槻は売れっ子作家だけを効率よく書かせて成績を上げたいので、西も東もわからない新人を時間をかけて育てる気はさらさら無いのである。
あら?「寡作の作家」と「佳作の作家」を掛けているのかしらん?
和真は誠実な若者。
とにかく、直接会うのが礼儀と、高尾に住む竹林賢一郎のもとに通う。
しかし毎回、仕事の話になる前に、美味しい酒と肴のお相伴をさせられて・・・
ひなをどんなふうに育てたらいいのか(鳥ではなく人間です)分からず相談として一緒に連れて通うようになった。
一章ごとのサブタイトルの付け方が、「侠(おとこ)飯」と同じスタイル。
見るからに美味しい話が待っていると分かる。
三人がいい感じに化学反応を起こして・・・
落ちはなんとなくそちらの方向か、と思ったけれど、楽しく気持ちよく読めた。
しかし、竹林いわくの、平易に書かれていても、奥の深い内容も込められているのだ。
ホラー作家を目指していた巣篭ひなに竹林が薦めた、青空文庫で読めるこわい話のリストは、私も挑戦してみたいと思う。
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初めて読んだ作家さんです。
作中に出てくるお取り寄せ料理がどれも美味しそうなこと(笑)
ひなちゃんと竹林先生と和真くんの和気あいあいとした感じがとっても良かったです。
小説を書くということ、をひなちゃんに教えていく竹林先生はやっぱり大先生なんだなぁっと感じる場面もありました。
ぜひ続編読みたいです!
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出てくる料理は結構ネットで探せるようなものなので、ちょっとげんなりもするけど、竹林の最後の原稿を出すあたりはじわっときていい感じでした。
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一 書かない作家
<旨さと驚くポークソーセージと冷奴>
二 センセイと大先生
<ビールがノンストップの餃子とモヤシ>
三 作家の視点って?
<これだけ知ればステーキの旨さ倍増>
四 無料で読める名作短編
<昭和なスナックの激ウマおつまみ>
五 なぜ本が売れないのか
<史上最強のモツ煮と白菜キムチ>
六 ぶっ飛んだ作家たち
<人生でいちばん旨い鮭ごはん>
入社ほやほやの文芸編集者・山野内和真が担当するのは「書かずのチクリン」の異名をとる竹林賢一郎。
東京のはじっこ・高尾山の麓にある瓦葺の一軒家に一人住まいで隠居同然の竹林は、もう何年も新作を出していない。
のらりくらりの竹林は和真が訪ねるたび、お取り寄せ料理を食卓に並べるばかり。そして、いつも物故作家たちの伝説的エピソードを和真に講釈する。
ご飯が美味しいのはいいけれど、いったい和真は竹林から原稿をもぎ取ることができるのか?
かわいらしい作家志望女子も登場し事態はさらにややこしくなって……。(講談社文庫創刊50周年文庫書下ろし)
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作家ごはん
福澤徹三
∞-———————∞
編集者の和真と書かない作家の竹林先生。そしてホラーを書きたい(けど書けない)新人作家ひな。
食べ物はほぼお取り寄せ。美味しそうかどうかは分からなかったけど、みんな幸せそうだった。
食べてみたいのは「揚子江の豚まん」
ステーキの焼き方、俠飯と全く同じこと書いてあったので(指で輪っか作るやつ他)2回読んでさすがに覚えた。
昔の作家さんの話が1番面白かった。もしかして、食べ物とかよりそっちメインなのか。作家と編集者の小説ということを忘れていたよ。
そして、食べ物好きならそういう本書いたら良いのにって誰しもが思う。
2023/11/25 読了(図書館)