電子書籍
飾らない人柄
2022/02/19 12:24
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投稿者:なつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
お二人の飾らない人柄が分かってよかったです。
読んで勇気付けられました。渡辺さんのあとがきに笑いました!挫折経験も見方を変えたらネタになるということで、気持ちが楽になりました。
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錦鯉を好きでチェックしている人なら知っているエピソードがほとんどかもしれないですが「語りおろしスタイルで読む」というのが面白くて楽しめました。
隆さんの「雅紀さんの面白さを伝えたい」という気持ちがこの本でも十分ににじみ出てますが、読んでいる途中でM-1 2021のPR動画(宮本浩次『昇る太陽』×M-12021、終盤の二人のちょっとしたやり取り)をみたらより強くその思いを感じてしまい大泣きが止まりませんでした。
このレビューはM-1の前日に書いていますが、本を読んでより一層応援の気持ちが強くなりましたし、ただの一視聴者なのに既に気持ちが昂っています。
明日はいざ最高峰へ!!!
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錦鯉のファンなので読みました。
隆さんが、HTBの番組を見て、雅紀さんの良さや面白さが出ていなくて「悔しかった」と言ったところに、熱い相方愛を感じました。また、2020年のM-1決勝出場の背景に、雅紀さんの元相方やお父様の死があったことも初めて知り、しみじみしました。
終始楽しく読める本です。
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お笑いコンビ「錦鯉」の長谷川雅紀さん(ボケ担当)と渡辺隆さん(ツッコミ担当)による対談形式の自叙伝。長谷川さんのお馬鹿すぎるエピソードに渡辺さんが辛辣にツッコむ、という二人の漫才そのままな内容。お笑い芸人としてはベテランでありながら、ある種の若手でもあるイレギュラーなコンビの素顔が垣間見えた。
それにしても、本書を発行してから暫くしてM-1グランプリで優勝するとは……。
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長谷川さんと渡辺さんの掛け合いが面白くて、まさに漫才のネタを見させてもらっているかのような感覚に浸っていました。タカトシさんや同じ事務所のザコシショウさんとのエピソードも話のなかに出てきます。
M-1優勝きっかけで読みましたが、本当におふたりの仲良しな感じがものすごく伝わってきて読んで良かったと思いました。
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2人の会話そのままだから、ネタ聞いてるみたい。読んでると、頭叩くペチッというツッコミのいい音が聞こえてくる気がする。錦鯉がM-1で優勝したのも売れたのも、2人の性格の良さだと思う。
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お二人の繰り出す漫才を目で追えるし、脳内再生も余裕な感じも好きです。
読んで伝わるお二人の柔らかさと優しさ、今までの事を追体験というか、居酒屋で一緒に飲みながら話を聞いている感じも素敵だなと思う一冊でした。
買ってよかったし、読んでよかったです。
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くすぶり中年が、M1で売れるまでの道のりを体験できた。
2人から売れたい欲は感じられなかったが、お笑いを続けるという事だけはブレなかったからこそ、結果が出てきたと思う。
何事もそうだが、継続をする事の大切さを改めて気付かされた。
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会話形式で話が進むのでかなり読みやすい。
テレビやラジオで断片的に知ったストーリーの背景が分かるので、ファンとしてはありがたい一冊。
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印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P88】誰かのモノマネから始まることは、決して悪いことではないんだよね。そして一番肝心なのは、モノマネから自分のスタイルを確立すること。これがなかなか難しいんだけど。
【P92】たしかに、まず最初に「気づく」ことで、今度はそれを基に自分のスタイルを「築く」ことなだろうね。ただ、今だからそう思えるけど、これがうまく理解できないのが若さなのかな。
【P102】親と他人と過去の自分、この三者と自分を比較しない「比較三原則」を意識していれば、ものすごく楽に生きられると思うんだ。
【P129】事務所のライブで一番下に落ちた時、自分は才能ないんだなと物凄く落ち込んだんだけど、ここで基本の大切さに気づいたんだ。当時はコントをやっていたんだけど、お客さんに伝わらない、分かりにくいネタをずっとやっていたんだ。それで、漫才をやろうと。基本に忠実に、フッて、ボケて、ツッコむようにして。
【P153】やっぱりスーツはいいね。ネタの中身は変わっていないのに、スーツで出て行っただけで「よくなった」と言われたこともあるし。見る人の気持ちも変わるのかな。芸人をやり始めた頃は、とにかく笑わせりゃいいんだろとしか思っていなかったけど、衣装も大事なんだって。
【P163】ボクの芸人人生で、最も大きなものとなった『M-1』ファイナル出場だけど、漫才には演者の人間味というか、人生が乗っかっているんだと思った。テレビでやる時は、3分か4分のネタでも、そこに演者の背負ってきた人生が加われば、より深みが出せるんだなということを、この経験で学んだよ。
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錦鯉の対談形式の本。
まあまあ好きな芸人なのでそこそこ知っている情報が
対談形式で書かれているなーという感じ。
それぞれのチャプターの入りが漫才みたいで面白い。
印象に残った言葉(全て渡辺さん.....)
p.15 いいじゃない。マイナスとマイナスをかければ、プラスになるんだから。
p.91 お笑いとは、基本を押さえたら、あとは誰かに何かを学ぶより、自分で切り拓いていくもの
p.92 気づきまでは時間がかかってもその後の築きが楽になるかもしれない
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【メモ】
長谷川「(渡辺は)毎年やっている単独ライブに、全てかかわっているじゃない。一緒にネタも作っているし。もう、ブレーン的存在だもんね。これも同じ事務所だけど、アキラ100%の芸名を考えたのも隆だし。バイきんぐは『キングオブコント』優勝、ザコシショウとアキラは『R-1ぐらんぷり』(現・R-1グランプリ)優勝と、見事な経歴の持ち主だからね。ふだんはあまり表に出てこない、隆のこういう凄さを、もっと読者の人にも知ってもらいたいね」
長谷川「これも『芸人あるある』なんだけど。芸人って、なるだけで嬉しいというか、みんなと一緒にいるだけでも楽しいじゃない。後輩や同期がどんどん売れて先を行っても『いいなあ』とは思うけど、毎日仲間と一緒にいられたら、それでいいや、みたいな」
渡辺「それが当たり前になってくると危機感を持たなくなる。つまり、鈍感になっていくんだよ。この鈍感力が増していくと、前に言った『気づき』にも遅れることになる。オレたち、鈍感力だけは物凄かったよね」
長谷川「ボケやツッコミのワードとか、間も大事なんだけど、まずウケない人に共通しているのは『伝わっていない』ということなんだよね。後輩のネタを見ていても、面白いことやっているんだけど、お客さんはまったく笑わない。つまり、伝わっていない。ボケやツッコミにほんの一言そえるだけだったり、言う順番だったり。あるいは主語が抜けているとか。そうしたところを見直せば、お客さんには伝わるよね」
渡辺「あと、『ウケてない』と『スベってる』の違いも学んだな。ウケていない、というのは伝わっていないだけで、面白いことをやってはいるんだよね。でも、スベっているヤツは本当につまらない。ここをはき違えないようにしようと思ったな。『ウケてない』と『スベってる』は違う」
渡辺「違うよ!番組の構成上、仕方のないことなんだろうけど、何も知らない人がこの番組を見たら、雅紀さんがすごいダメな、ただの可哀そうな人にしか映っていないんだよ。雅紀さんの本当の魅力、面白さが出ていなくて、ただの売れないオッサン芸人でしかない。だから、絶対にこの人を売れる芸人にしてやるとオレは思ったよ」
渡辺「雅紀さんへの第一印象は、『何だこのバカな人は』だな。明るいし、雅紀さんがいるだけで、どのライブ会場も明るくなっているなと感じていた。意識しているのではなく、にじみ出るバカさ加減が、天性のものだなあと思ったね」
(2014年、ザコシショウの「長谷川。お前はバカなんだから、もっとバカを前に出していけ」というアドバイスからブレイクし始めたことについて)
渡辺「弾けている感じではない。ただ、ザコシショウから『バカになれ』と言われたけど、たしかに雅紀さんは取り繕っているところがあったよね。基本、あんまりバカだと思われたくないのか、バカを前面に出してはいなかった印象があるな」
渡辺「とにかく、雅紀さんは私生活はメチャクチャだけど、根が真面目なんだよ。例えば、テレビ番組のロケでも、雅紀さんの部屋にわざわざ来るのは、汚い部屋をそのまま撮りたいと思っているからなのに、『人が来るから』って片付けちゃう。相手に嫌な思��をさせたくないという、雅紀さんの思いからなんだけど、無垢というのかな。ザコシショウの言う『長谷川のバカを出せ』というのは、その部分を出せ、という意味だと思うんだよね」
長谷川「これも、誰かに『お前、頭、空っぽだな。まるでピーマンだな』と言われて『そんなことないよ!』と返すのなら分かるけど、いきなり自分で『空っぽだよ!』と言うのって、大丈夫なのかなと思っちゃう。オレ、足速いんだぜ、みたいな感じで『空っぽだよ!』って自慢されてもお客さんは意味が分からないんじゃないか、という不安があった。で、実際にやってみたら、ウケるので、これで通用するんだと思ったんだよ」
渡辺「売れさせるというよりも、雅紀さんは売れなきゃいけないんだという思いも強く持ったな。だからこそ、雅紀さんをもっと知って欲しい。こんな面白い人がいるんだということを知らしめたい。そうすると、オレらみたいなオッサンコンビが、手っ取り早くブレイクするには『M-1』しかない。だから、絶対に『M-1』で優勝してやるという意識を強く持つようになったね。それまで、ダラダラと芸人を続けていたのが、『M-1』という大きな壁が、決して越えられないわけじゃないと分かって、それに向かっていく気持ちというのかな」
渡辺「ただね、よくオレたちのことを『中年の星』とか、同世代の辛いオジサンたちに勇気を与えた、という紹介のされ方をするんだけど、それは逆の気がするんだよね。会社とか商店でたとえると、いっぱい繁盛している店の中で、オレらは潰れた店なんだよ。繁盛店の中に潰れた店が紛れ込んでいて、それが妙に目立つから面白がられているだけなんだ。だから、オレらから勇気や元気をもらっているというのは違うと思う。テレビ出演をいくつもこなし、場数を踏んでいるならいいけど、そうじゃないオレらが、経験豊富な若手の中に放り込まれて辱められている。そんなオッサンでもよければ見てよ、という気持ちが強い。オレらはお笑いの世界だから成立するけど、世間の人たちに反面教師にしてもらわないと。元気をもらうのはいいけど、マネをしちゃだめだ、と」