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物流の常識を変える業界別プラットフォーム
物流危機の真実:
現場力の高さに依存し続けてきた物流業界
人海戟術の限界
SKUの急増と流通の複雑化
なぜ物流プラットフォームが必要なのか?:
視点①改革の視野を物流部門からサブライチェーン全体へ広げる
視点②競争領域と非競争領域を分けて戦略を練る
視点③物流を社会インフラと捉える
配送機能のシェアで労力とコストを最小限に
プラットフォーム化を核に物流革命が起きる
荷主企業の二つのニーズ
ブラットフォームの二つの段階
次世代物流プラットフォームが目指すもの
「エクセル利用=データ化」ではない
日本文化を生かした協同とデジタル活用を一気に加速させる
物流の業界別課題とプラットフォームの適性:
成長が鈍化もしくは縮小している業界
物流の社会的意識が高い業界
旧態依然として、中間流通のプレーヤーが数多く存在する業界
次世代物流プラットフォームの担い手は誰か?:
物流会社―運ぶプロだがSCMの提案力が課題
大手商社―業界掌握力が抜群だが、カニバリズムの懸念
既存ビジネスのディスラプト懸念
企業(荷主)―共同配送は失敗の歴史
立場の弱いものはルール形成の主導権を取れない
プラットフォーム時代の物流会社の戦略:
発想を「物流」から「SCM経営」に広げる
物流業界に求められている5つのアクション
物流会社の2つの選択
荷主企業のニーズに物流企業はどう応えるか
物流会社と商社の連携
物流自動化にどこまで対応できるかが試金石
物流会社から「物流アセット」を引いたら何が残るか?
サプライチェーンのデータ管理の基本
プラットフォーマーを目指す前にやるべきこと
サステナビリティのニーズに応える自動化
CO2排出量の把握は必須に
欠かせないプロデューサー適菜発想
初期投資を抑えるマテハン機器活用術
物流業界の標準化はなぜ進まないのか
大手商社のプラットフォーマー戦略:
意外に遅れている商社のDX化
鳥の巣の位置で需要予測?
AT&Tの二の舞にはなりたくない
転換期にある商社のビジネスモデル
デジタル化で年数千億円のビジネスが消滅
サプライチェーン・プラットフォームの横展開
中間流通が困り果てている業界を商社がサポート
アマゾンという「仮想的」を設定する
パート2 鍵を握る自動化とデータ化にどう取り組むか?
プラットフォーム時代における製造業のSCM戦略:
「ユニクロの大混乱」に学ぶ
3PLへの丸投げをやめ自社主導で物流再構築
ユニクロが大混乱を経て得た二つの学び
製造業にとっての課題と選択肢
無理難題に応えるのがあるべき物流の姿なのか?
物流効率化て生まれた余力で自動化を推進
プラットフォーム時代に傭え、製造業はどのように準傭すべきか?
コントロールタワーとは?
情報化、データ化の三つのレベル
レペル①見える化
レベル②データ分折
レベル��実行
製造業の物流子会社はどうすべきか
加速するサプライチェーンの自動化とデータ化:
意外と進めづらい欧米の物流自動化
AIの導入は「ゴール」ではなく「スタート」
大手飲料メーカーの事例
物流自動化の業界動向
日本の技術力が再び世界から注目される日が来る
さらに広がるAIの適用範囲:
次世代物流プラットフォームでのAI活用術
各部門が同じ目標数字を追う
予測・最適化にAIをフル活用
業界視点でのマーケット分析が可能に
「次世代物流プラットフォーム」を実現するためのキーワード:
業界全体で「痛み」を共有する
リーダー企業の存在(裏方リーダーてもいい)
業界団体が中核にはなりにくい
ゼロからすべてつくらなくてもいい
スタンダードになるように立ち回る
今の優位性は過去のもの
「フィジカルインターネット」と次世代物流プラットフォームの共通点:
業界別フィジカルインターネット
物流領域でアマゾンの攻勢が始まる?
おわりに 「キャパシティーフリー時代」の店舗と物流
店のキャパシティーを無限大にする物流とは?
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物流DXを何のためにするのか、プラットフォームを形成してどのように生き残るのか、日本の物流を取り巻く現状と未来図が書かれた本。
データの利活用スキルの必要性を痛感し、学ぶ意欲を刺激された。
物流をキーワードに業界を横断的に俯瞰し、各業界の課題を把握しているのはさすがという印象。
社会的意義のある改革に何とか進んでほしい、または進める力が必要だと思わされた。
物流業界の若手の人はもちろん、各企業の経営陣の方にも読んでいただき、これからの物流のあり方と潜在的価値を見出して欲しい。
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コンサル企業のアクセンチュアの現役社員が書いた本。流通業に携わる身として読んで、「現場の細かい、本質的な問題点を良く突いている」と前半は感心して読んだ。しかし、結局は評論家視点になってしまった感があった。
日本の物流の非効率を改善するためには、業界で(あるいは業界を越えて)共通のプラットフォームを作るべきで、それには第三者かあるいは業界のリーダー企業が率先すべきだと繰り返し説いている。生産から販売まで一環した流れを作り、AIを活用して人の力(KKD=勘・経験・努力)だけに頼らない仕組み作りが必要である。
それができないから困っているんじゃないか。狭い国土でそこそこの大市場があり、その中で競いあってしまうので、現場の1作業、1マテハンに至るまで「他社との差別化、工夫」に各社が走ってどんどんガラパゴス化しているのが日本の流通なのでは。
読めば読むほど、理想論としては理解できるが、もはや国が手動で強制的にプラットフォームを作るしか究極的には効率化は進まないのではと思えてならなかった。
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コンサルティング会社の方が書いているThought Leadership的な位置づけの本。
流石に内容は整理されているが、あくまで現状の整理と提案にとどまるもので深みや驚きは少ない印象。
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物流業界のDXについてだけでなく、物流事業者の立ち位置やその他業界の抱えている物流問題について理解できました。
以下理解した点です。
・サプライチェーン全体としての物流効率化が必要。現在は、生産者、仲介者、販売者などのそれぞれの立場での最適化を目指してしまっているため、全体としての最適化は十分に図られていない。
・各事業者が物流を競争領域と捉え、物流機能を自前で調達しようとするケースが多いが、事業規模や地域性などによっては、物流プラットフォーマーのもと、物流機能を事業者間あるいは業界間で共有すへき。
・自前で物流機能を整備できないなら、3PL事業者への委託も選択肢にいれるべき。