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文筆家である大学教授と漫画家の対談や往復書簡集。一言で言うならば、この本の魅力は「ゆるさ」だと思います。本来ならば真面目な文章でごもっともな意見を述べるべきであるかもしれないテーマであるのだけれども、そんなのは基本的に無視して、好き勝手に、思うがままに繰り広げられる話。生死について、イラク問題について、金持ちについて、ニートについて、果ては脊髄についてまで、実に本音と本音がほどよいゆるさでぶつかり合っていて、とても読んでいて面白いです。それでいて、このようなテーマを真面目に考える上での一助にもなる。この本が、少しでも固い考え方に行ってしまったらきっと面白くなかったと思います。だけれど、ユーモアを豊富に含み、皮肉も含み、全てを忌憚なく話していく。痛快な対談と往復書簡でした。普段は真面目に考えている問題に、やや不真面目(テキトー?)に取り組んでみたい方にはぜひおすすめです。
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金銭的な都合で家にある本を読み返す週間。結構新書も好きだったりします。なんかまともなことが書いてある体が。バカの壁とか、国家の品格なんかもはやりに乗って読んでみたことあります。
ただ、コッチのほうが若干おもしろい。
若干だけど、おもしろいほうがよくない?
ためになっておもしろい。これが一番。
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島田雅彦としりあがり寿!!読まずにおられようか。生死について、社会問題について、身の回りにあるモノについての漫談。対談ではない。漫談ゆえの緩さが心地良い。テーマは深くも、難しい単語を使って深刻に話し合っているわけではなく、ハハッと笑ってしまう気楽さがある。この二人だからこそ生まれるユーモアを楽しめる本。島田雅彦の発言にはやっぱりアフォリズム的なものを感じるし、しりあがり寿の発言はいかにも呟きっぽい。どっちも島田雅彦みたいだと疲れるし、どっちもしりあがり寿みたいだと緩すぎる。だから、これくらいがバランスいいんじゃなかろうか。ところどころに挿入されているしりあがり寿の漫画も良い。
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珍しい組み合わせだなあと思って購入。
メメントモリについて考える二人を期待するならば読まないほうがいい。
けど面白い。
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[ 内容 ]
実力派作家と人気漫画家による異色のバラエティー対談。
「メメントモリ」(死を忘れるな)という思いを基調に、ざっくばらんに世相を斬る。
日本人の良識が壊れて、親殺し、子殺しがニュースに流れ続ける現在、私たちはどのように未来を考えればいいのだろうか?
ケータイ、病気、子育て、ニート、韓流ブーム、セクハラ、ボランティア、お金、名誉、徳、さらには政治家、戦争、ナショナリズム…身近なモノ、コトに対する二人の温かくも冷徹な言葉が、思わぬところで視野を広げてくれる。
[ 目次 ]
第1章 生と死のちょっと真面目なアンサンブル(青木ヶ原で死に場所探し;俺たち流の「メメントモリ」;死後はどうします? ほか)
第2章 愛と子育てとプチ・ファンタジーな日々(キワモノにもの申す;アヤシイ子育て談義;技術革新は退屈しのぎだ ほか)
第3章 この際、自分たちの生き方を考えてみると(書くってナンだ、描くってどんなことだ;華麗なるバイト遍歴;認められたい願望 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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むーーん。。。
何が言いたかったのか分からず。
文章を楽しめば良かったのでしょうが、メンバとタイトルに期待していた分、不信感を募らせたまま内容もあまり入ってこず読了。
こういう本の読み方は良くないな、反省
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思いつきだけで深みの無い思想と、たいした雑学にもならない薀蓄ばかりで構成された本。
しりあがり寿の、文体全体から醸し出されるようなユーモアが本書の救い。
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古い本を今頃読んでいる私も悪いのだけど、お二方の考え方の古さに愕然としました。時代に合った考え方に更新されていることを祈るのみ
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往復書簡と対談の形式で、毎回決まったテーマについて意見交換する。
島田さんのパートはおもしろかったけど、しりあがりさんの、特に手紙の文章が、いわゆる「オヂ構文」の極みで、個人的に気持ち悪くて読んでいられなかった。頑張っておもしろいこと言おうとしなくていいのに。行き過ぎた真面目さと真剣さの先にあるナンセンスこそおもしろいのに、とか思った。