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敬愛してやまない、一休宗純の目線で般若心経を説いた、とてもすがすがしい入門書です。一休さんの遺した「一休和尚法語」
「一休道歌」「一休骸骨」や「一休蜷川狂歌問答集」や「水鏡」の言葉を使って般若心経を説いていく、またエピソードもたくさん書かれていて 一休さんを知るにはとても良い。
また、佐藤健三氏の撮る野仏も愛らしい
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タイトルを見て、「一休さん」と「般若心経」というつながりを不思議に思いましたが、一休禅師は「般若心経」の解説書を残していたそうです。
本書はその現代語訳版。
なにがなんだかわからない、呪文のような「般若心経」を、一句一句に分けて、その意味の説明をしてくれているため、とてもわかりやすかったです。
一休和尚は、アニメで知られる姿とは違い、実際にはかなり奇人だったということは知っていますが、人柄がにじみ出るような温かい解説だったので、おやと思いました。
もしかすると、これは著者が現代語訳の温かみかもしれませんが。
「色即是空」の意味がどうもよくわからずにいましたが、丁寧に解説が入っていたため、(なるほど)と思いました。
第1部は般若心経の解説、第2部は一休禅師の人生について書かれています。
一休禅師の奇行についても、淡々と、あくまで彼によりそった語り口となっており、確かに著者の視線の温かさを感じました。
著者は、元お寺の住職をしていた人なので、ありがたい法話を聞かせてもらった感じです。
般若心経の解説本として、わかりやすく、また読みやすい一冊になっています。
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監修の西村恵信さんは花園大学名誉教授。般若心経の解説と一休さんの短歌、おじぞうさんの写真が一体となった素敵な本です。
一休さんの短歌は素晴らしいですね。昔から好きです。