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知っている様で詳細はあまり知らない話、弁慶と義経の出会いから福原での崖からの逆落としの戦、壇ノ浦の戦、最後は弁慶の立ったままの死の話、改めて読み進め感激しました。
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源義経戦の生き様を戦神に例え描いた歴史小説で時を同じくして始まったNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と同じ時代である事、あまり馴染みの無かった平安→鎌倉時代の話である事から興味深く面白く読めた。
源頼朝と異母兄弟の義経は、夢の中で義朝、為朝、頼光など源家の父祖を幻視して平氏滅亡を胸に宿し、京の五条大橋で武蔵坊弁慶と出逢い刃を交えた後、主従関係となり、世話になっていた奥州の藤原家(当主:藤原秀衡)に帰省する。義経は痺れを切らし奥州人を蝦夷と蔑ます事に憤りを感じている忠信、継信兄弟と弁慶のみで平氏打倒の旅に出る。その後、頼朝は遠方鎌倉の地で打倒平家に起兵するも遠方の地を離れず実践は、義経に心を寄せる盗賊、猟師、下人などの周縁郎等を中心とした者等で福原の地での坂落しでの勝利、その後の壇の浦の戦いで打倒平家を成し遂げる。しかし義経は、京の公家等からの労いはあれど、遠方の鎌倉に居る頼朝からは、義経を妬む取巻きの声で逆賊として扱われ、挙げ句の果てには義経討伐を受ける身に。。義経は、打倒頼朝に心を入れ替え奥州藤原家を頼る旅の過程で周縁郎等が打たれて行く。奥州に辿り着き年老いた秀衡と打倒頼朝の志を同じくするも秀衡が亡くなり、次当主の裏切りで命を狙われ最後は弁慶が血路を開き主の義経と郎等2人で更なる北の地へ逃げて終える。
何だか、第一線の現場で優れた仕事をしても上との付き合いによっては日の目を見ない、根は現代においての人付き合いによる出世話に通じるものがあるな。。と思ってしまった。
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源義経を戦の神・戦の鬼として描いた作品。付き従うのも正統な武士ではなく、元私度僧や蝦夷、猟師、下人など、周縁の者どもでそれも鬼。ということなのだが、義経の視点から描いた部分からも、郎等の視点から描いた部分からも、それほど戦神・戦鬼としての義経の凄みが感じられない。またしばしば義経が夢の中で義朝、為朝、頼光など源家の父祖を幻視するという描き方もいかがなものかと思う。