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著者は日本経済新聞にがんについてのコラムを執筆している。
ゼロリスク信仰をやめて、相対的にリスク評価した上で様々な事柄について対処すべき、という内容。
コロナ禍でも、ちゃんとがん検診は受けましょう。
以下、本書を読んで印象に残ったこと
・ロックダウンしなかった日本で欧米ほど感染者が増えないのは、「広域交差反応性メモリーT細胞を獲得しているから(?)
・コロナにA型は感染しやすく、O型は感染しにくい。
・日本には公衆衛生の専門家が非常に少ない(←なんとなくそんな気はする。が、正しいかどうかはわからない)
・養老孟司さんが言うとおり、日本人は「死ぬつもりがない」といった歪んだ死生観を持つ。
・座り過ぎの人はがん死亡が多い。在宅勤務などで座りすぎの健康リスクを帳消しにするには、1日に60分以上の運動が必要とされている。
・生涯累積がん罹患リスクの最新数値(2017年)で見ると、男性は3人に2人が、女性は2人に1人ががんになる。
・日本人は、子宮頸がんワクチンのリスクに関しても、副反応ばかりに目を取られて、がんの予防効果をしっかり評価できていない。(←年頃の娘を持つ親としては悩ましい問題。副反応は怖いが、娘が何処の馬の骨だかわからない男にがんをうつされるのは嫌だ)
・イタリア語は、濁音や破裂音が多すぎてものすごく飛沫が飛ぶ。唾がじゃんじゃん飛んでくる。日本語喋る人に比べてコロナの感染リスクが高そう。(←笑った)