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政治思想の専門を軸に鉄道に着いて縦横無尽に考察する雑誌『本』『群像』に連載されたエッセイ。
筆者の本は単に鉄道マニア向きというにはハイレベル。鉄道の知識よりも政治思想の成分が非常に濃い。その割に売れるのは、鉄道マニアの裾野が広いのか、それとも別の筆者のファンが多いのか。
あえて分類すれば歴史テツに近いといえようか。
どんな読者が多いのか気になる。
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鉄道を軸にしながら、天皇、政治、文学の領域を行き来する原武史先生。この本もいつもの感じでテンポよく話は読んでいくことができる。
ただ最終列車というタイトルが意味するところを考えると寂しくもなり、次の旅があすから始まるのだと前向きにもなれたりもして、不思議な感覚になった。
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<目次>
第1章 菊と鉄道
第2章 駅と西武と
第3章 鉄路の空間政治学
第4章 年々歳々
第5章 列車はなにを運ぶのか?
第6章 鉄道と私
第7章 コロナと鉄道
<内容>
近現代の政治思想史の原さん、鉄道関係の本。講談社のPR誌「本」に連載していた最後の部分と「群像」に2021年に書いた記事を編集、加筆したもの。「本」の連載は『鉄道ひとつばなし1~3』『思索の源泉としての鉄道』となっている(『鉄道ひとつばなし』は現在電子書籍のみ…)。朝日新聞土曜別冊beにも「歴史のダイヤグラム」を連載しており、鉄道と政治思想を絡めた内容は、他の追随がないのではないか?自身の経験も加味され、今縮小しか考えていない、各鉄道会社への厳しい指摘が多い。