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2月9日新着図書
【二十四節気を花とともに歌人俵万智さんの短歌とエッセイで案内。春の兆しが感じられる立春のページでは梅、蝋梅、菜の花、福寿草など花の特徴や風習をわかりやすく説明します。】
タイトル :花と短歌でめぐる二十四節気花のこよみ
請求記号620 : Ta
https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28195410
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二十四節気を季節の花の写真と短歌とエッセイでめぐる。
案内人は歌人の俵万智さん。
雑誌『花の時間』30年分から厳選された花々のアレンジメントの写真が、工夫がこらされていてうつくしい。
本当は野に咲く花の方が好きだが、人の手によって生けられたお花も興味深く思えたのが嬉しかった。
俵さんの短歌は―――これは散々言われて耳タコだろうが―――はじめてサラダ記念日の歌を読んで、「私でも書けそう」と、思ってしまった子供のころの私に言いたい。
「無理です―――。」と。
57577の中で自然な日本語にするだけでも一苦労なのに、読んでくれる方に「共感と驚異」(穂村弘さん)を、もたらすなんて至難の業だ。
写真に添えられた文章、季節の言葉を説明する文章に、自然と古代の人に対するリスペクトを感じられて心地好い。
花を長く楽しむために、切り花にするときの注意まで丁寧に書かれている。
今日は立春。
今年も桜前線が順調に北上し、各地で可憐な花を咲かせてくれている最中だろう。
テレビであんまり、桜、桜、言うので、「春の花は桜ばかりじゃないのに!」と、ちょっと嫌になるが、いろいろな事情で外に出られない人、自然に触れられない人には貴重な花便りになっているのかもしれない。
俵さんは桜をこう詠んでいる。
<散るという飛翔のかたち花びらはふと微笑んで枝を離れる>俵万智
名歌。
こころが豊かになった気分になる本。
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以前、書店で花の時間を眺め、花の写真がとても綺麗だなと見とれたことを思い出した。その30年分の迫力はすごかった。心が洗われる思いだ。
図書館で借りたので駆け足で読んだけど、購入してゆっくり読みたいなと思った。
知らない花もたくさんあって勉強にもなりました