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榊家の隣に引っ越してきた天子家。歩き巫女をルーツとし、美女ぞろいで極端な女系家族の天子家は、宗教じみた一面を持ちながらも一気に近隣をシンパとして取り込んでしまう。この一族は何者なのか。サスペンスフルな作品です。
天子一族、とにかく怪しさ満点です。こんな人たちが近所に越してきたりしたら大変かも、と思ってしまいましたが。実は何ひとつ近隣住民にとって不都合なことはないんだよなあ。ある意味犯罪と呼べるようなことをしているとはいえ、直接近隣に迷惑があるわけじゃない。むしろ良いことの方が多いですよね。それなのに、そのまま受け入れてしまうにはやや抵抗があるのです。家族が次々取り込まれ、危機感を覚える可南の気持ちはよくわかる。
不気味な気もするのだけれど。実際こんな人たちに会ったら、きっと取り込まれてしまうのだろうなあ、と思ってしまうところが怖いのかもしれません。それとも現実にある恐怖の方が大きくて、それどころではないのか。どちらにせよ、もやっとした気持ちの悪さが残りました。
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明野照葉先生の作品としては、今までにない感じがしました。巫女一家が、隣に住み始めて、何か悪いことをしでかし、解決してチャンチャンとなるのかと思って読みましたが、意に反してふんわりと終わりました。読者に考えさせる手法ですかね?コロナの件は、無理矢理絡めた感じで少し残念です。でも面白かったです。
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すごく怪しいけど、気になる大家族に翻弄される主人公に最初は楽しめ、所々の歴史的な話には興味を惹かれて、読み進めて行くうちにフワッと終わったので、それが残念。
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隣人一家と対決するかと思ったらコロナのせい(?)でうやむやに終わってしまい、主人公と父親の知識を披露しただけで終わった。
結局主人公がどうしたかったのかわからない。お告げ通りに彼氏が出来たからそれでいいのか?
市子の娘と孫たちも姫子と紹子以外は影が薄くて、三姉妹の数合わせに出ていただけ感がある。