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「翼をさずける」でおなじみのエナジードリンク・レッドブルが今、世界のサッカー界を席巻しつつある。
現在、イングランドプレミアリーグの強豪リバプールに所属する日本代表・南野拓実。彼の前所属クラブが、このレッドブルが所有するオーストリアのレッドブル・ザルツブルクであり、彼らが帝国を築く上での拠点となったチームである。
本書では、そのレッドブルの企業としての歴史にはじまり、サッカー界においてザルツブルクを発端としてヨーロッパはもちろん、アメリカや南米さらにはアフリカと、世界各地でどのような動きを見せているか、そしてそれを担う中心人物たちについて語られている。
ザルツブルクをはじめ、世界各国で批判を浴びながら強引な手法で買収してチームを作り直しては、成績という形で黙らせてきたレッドブルグループ。現在はその頂点をドイツブンデスリーガ・RBライプツィヒに移し、買収当時5部リーグだったチームが10年で欧州チャンピオンズリーグでベスト4に入るなど目覚ましい活躍を見せている。
ただお金で選手を集めるのではなく、確固たる哲学に基づいたチーム作りでクラブのみならず選手個々のステップアップにも寄与するその手法は見事なもの。世界のサッカー界に現れた新たな勢力から、これからも目が離せない。
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レッドブルは、オーストリアからはじまり、世界各国でプレゼンスを高めている。ブラジル、アフリカ、ヨーロッパ各国から優れた選手をスカウトして、トップパフォーマーになるための機会を授け、ビッククラブへ人材を輩出する。ビジネス的にも優れた結果を出しており、参考になる点は多い。日本のスポーツチームがトップオブトップになるために、この仕組みを取り入れても良いのではないかと思う。
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エクストリームスポーツに多額の投資を行っているレッドブルがついにサッカー界に進出し、サッカー界において、急激に勢力を伸ばしているレッドブルの戦略に迫る本。
レッドブル・ザルツブルクに始まり、RBライプツィヒ‣ニューヨーク・レッドブルズ‣レッドブル・ブラガンチーノという4つのクラブの買収から批判を受けながらも成長していく様子が詳細に語られており、レッドブルの描く長期的なコンセプトやそれを実現するためのブラガンチーノをはじめとする各地へのレッドブルネットワークの形成、そしてラングニックが中心となって作り上げたレッドブル戦術や重要視するものについて述べられている。最後にレッドブルがなぜスポーツに投資するのか、マーケティングだけではない側面(「感動」を提供)、そしてレッドブルグループは指導者の登竜門であることについても記されている。
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レッドブルグループがサッカー界で何を買ったのか。
選手ではなく、莫大な資金でグローバルでお金と人が循環する仕組みを作り上げた。
施設やアカデミーだけではなく、チームまでも手に入れている。
ただしただの金満クラブではなく、その土地の文化までも変えてマーケティング要素を加えていることで敵が多い。
数十年の伝統も大事だが、スポーツが永続的になるように刺激を与えていることが最大のサステナビリティーだと思った。
あとは思ったほどレッドブルのCEOの話はないので独裁者みたいな描かれ方をしていない。
スポーツビジネスの一つの形が具体例とともに描かれている。
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レッドブルがJ3の大宮を買収するかもということで、積ん読していた本を読み切りました。
一言で紹介すると、レッドブルがサッカー界でどんなことをしてきたかをまとめた本です。ライプツィヒやザルツブルグなどでやってきたこと、それに対しての周囲の反応などがまとめられており、今後大宮やJリーグ、日本サッカー界に起こるかもしれないことの未来予想図として読むと面白いです。
読み終わった後、レッドブルがくることで、日本サッカー界に必要な指揮官が輩出されるだろうことはめちゃくちゃ嬉しいです
ただし、おそらくホームタウン宣言は確実に守られなくなるなという感想です(過去のチームでもロゴや色を変えているので)