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有名所中心で口伝の民話は少ない
2023/02/16 03:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:焼きトマト好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
全国の伝承が都道府県別に載っていて、ページ数も多く読み応えがあります。
両面宿儺、蘆屋道満、信田の森の葛の葉、戸隠の鬼女紅葉、小野篁、蝦夷の阿黒王、大江山の酒呑童子、茨木童子、九尾の狐玉藻前、大嶽丸、宇治の橋姫、8大天狗など有名人?は大体押さえているので、漫画等のアンチヒーローのモデルを探す楽しさもあると思います。
ただ、出典が古事記や風土記、各地域の主だった寺社の縁起など公的な資料に偏り、山間部や民間の不気味な伝承が少ないのが物足りなかったです。
偽書だと分かっている竹内文書や太閤記の史実と異なるエピソード、雨月物語、どこも似たり寄ったりの義経伝説(落ち延びた先で地元の姫と昵懇になって姫が身投げするとか、腰掛け石とか)に多くのページを割くのも、一昔前の感がありました。
私は別の地域から四国に引っ越してきたので、個人的に地元と四国の伝承には日頃から興味があり期待していたのですが、
四国の話は大半が遍路寺の縁起で、あんなに不気味な伝承が沢山残っている祖谷の話は子啼爺だけだったのが残念でした。
他の地域も中央寄りの話が多く、山間部の口伝の話を取り上げるのは趣旨では無かったのでしょう。
現地で口伝を取材してきたというより、文書を読んで各地域のパートを抜粋した感じの本なので、ボリュームはあっても、独自性や目新しさは無いかなと思いました。
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