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『ディファレンス・エンジン』の続きっぽい雰囲気
端末からの検索で『日記』・『白バラ』が消されて行くところが恐ろしい
果たして後半の展開は?
散々語られた良識ある人々がヒトラーを指示する姿がウクライナ侵攻を指示するロシア国民にダブる
この技術が既に実現していると思うとgoogleが邪悪にならないことを切に祈るだけでは駄目なのか
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端的に言えば、ホロコーストの物語。
SF的な仮定をプロットに組み込んだとしても、物語の構造の大枠は、ホロコーストを扱った一般小説とさして変わらない、そういう意味では、SFらしい飛躍を期待していた私には、少々物足りない作品でした。
ただ、ネットワーク環境だけが現代風という、ある意味大変バカバカしい設定が、逆に現代の監視社会を想起させ、いっそ没入しやすい...、のかもしれません。いや、わかりません。
この方、意外とエンタメ系の作家っぽい匂いがします。
重いテーマを扱っているのでそれなりに構えて読むのだけれど、人物描写が全体として軽薄で浅く、真面目に読み込んでいるとバカバカしくなってくる...、ちょっと困った作品でした。
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もしも第2次世界大戦中にコンピューターとインターネットと携帯電話があったら、もしもナチスがそれを使って国民の監視をしていたらという、もしも系のSF。しかし、同時に現代社会の風刺にもなっているのが面白いところでもある。
上下巻で1000ページくらいある長い小説だけど、面白いからすぐに読み終えてしまう。