サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

hontoレビュー

砂漠の狐 ロンメル将軍 みんなのレビュー

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac
一般書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー4件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

常識的だった「砂漠の狐」の実像

2008/05/07 03:12

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ナチス・ドイツの人種至上主義やそれに伴うユダヤ人廃絶行為、そして、独裁者ヒトラーを軸とする征服志向などの残虐性や危険性は、二度と繰り返してはならない歴史上の教訓として、洋の東西を問わず、多くの国や地域で語り継がれていますが、ナチズムへの共感とは関係のない形で、ドイツ第三帝国軍への関心と評価は、多くの軍事研究者やファンたちにとって、極めて高いものになっています。他に類を見ない撃墜等のスコアを誇る、無数の現場のエースたちと、先鋭的な兵器群、そしてそれを実際に運用していく指揮・命令系統の先進性など、極めて多くの面において、他国に勝っている部分があったからでしょう。

そんな第三帝国軍にあって、ほとんど伝説的な名将として語り継がれているのが、この本のテーマとなるロンメル将軍です。圧倒的に敵が数的優位を確保している北アフリカ戦線で、戦術的勝利を挙げ続け、「砂漠の狐」とまで恐れられながらも、最後はヒトラー暗殺計画に加担しているとして自死を余儀なくされた彼は、ナチスが戦後断罪されるようになってからも、政治には全く興味を示さず、ナチス党に入ることもなかったこともあり、高潔な軍人として語られるようになりました。本書では、彼の名声を決定的なものにした北アフリカでの死闘もさることながら、そこに至るまでの過程、生い立ちから青年将校だった頃の第一次世界大戦時の頃の戦いぶりや、軍再建期に教官として辣腕をふるい、昇進を重ねていった辺りの事について、極めて詳細に描かれています。

そして、そこから見えてくるのは、至って常識的な手段やシステムを積み重ね、実績を上げていく、ロンメルの堅実な姿です。何か事が起きると、常に陣頭に立ち率先して行動を行い、合理的で厳しい訓練を課していく一方で、実用的で誰にでも理解できる、新たな戦術論を組み立て、教壇からそれを普及していく……北アフリカの「奇跡」は、常に常識的な枠内で最善を目指したロンメルの姿勢が生み出した、必然的なものだったということが分かります。もちろん、閃きや判断力といった才気も、常人よりはずっと優れていたのは確かですが、彼の戦略思想の軸にあったのは、ごく基礎的で常識的な要素を、いかに丁寧に実行するかという部分だったと言えるでしょう。彼の戦術論は、高級士官やその候補生たちだけを対象にするものではなく、歩兵学校の生徒たちにも(ロンメルは歩兵学校で教えていたこともあります)、言うなればナチスお抱えの少年団であるヒトラー・ユーゲントの構成員たちからも広い支持を受けていたことから、彼の戦術論がいかに平易で理解しやすく、しかも実用的だったかがわかります。恐らく、こうした積み重ねが結果に繋がっているということは、万事に言えることなのでしょう。

名将の目覚ましい戦術や采配を見たいという方にはもちろんですが、歴史を通じて、仕事や学業、趣味といった事柄にヒントを見出したいという方にも、模範的かつ常識的な将軍としてのロンメルの実像は、大いに参考になるのではと思います。「ロンメル将軍」の誕生の裏側には、実戦で叩き上げた経験ばかりでなく、兵学校、士官学校教官として、実績を積み上げた事が大きかったりするのも、戦場の活躍からすれば意外で、面白さを感じる部分だと言うことができるかも知れません。

ロンメルの全体的な実像を示した本が、日本にはほとんどない中で、全体像を示しているにも関わらず、とてもリーズナブルである事も、素晴らしいポイントです。第二次世界大戦を舞台にした小説やシミュレーションゲームは無数にありますが、そうした書籍やゲームの副読本としてもおススメです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2011/04/02 14:18

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/02/02 22:30

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2021/05/06 23:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

4 件中 1 件~ 4 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。