悩んでいる中高生にも
2023/08/13 17:39
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投稿者:fuku - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで観る上品で美人なサヘルさんからは想像できない、壮絶な過去。
様々な実体験と分かりやすい言葉で、シチュエーション別に思考のヒントが
示されています。
たくさん苦悶してきたからこそ、優しい言葉には説得力があります。
思春期ならではのエピソードもあり、若い人たちにも是非読んで欲しい一冊。
なんと言ってもお母様が素晴らしい。子育てのヒントにもなりそうです。
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「サヘル、今の自分の顔を見てごらん、醜いよ。
人の悪口を言うその口も綺麗じゃないし、
人を憎んだり、悪いところを見てしまう目も綺麗じゃない。
いい?美しさは、見た目じゃない。
美しさを追い求めてもキリがないの。上にはいくらでも上がいる。
そして外見の美しさしか備わっていない人は、10分以上見たら飽きるもの。
本当に美しい人は、一緒にいればいるほど、美しさが溢れ出すもの。人は中身なの。
何を読んで、何を見て、どんな言葉を発するかによって決まってくる。
悪口を言う人は、そういう顔つきになる。目も口も誤魔化せない。だからこそ、心を磨きなさい。
相手を愛しなさい。同じフィールドには立たないこと。暴言を吐かれても、暴言で言い返さない。
殴られても、殴ってはいけない。同じことを繰り返したら、アナタもその人と同じレベルになってしまう。
大切なことは、そのときは歯を食いしばって飲み込むこと。
相手がなんでこんなことをしてしまったのだろうかと、本人が後悔するまでの人にアナタはなりなさい」
これ以外にもフローラさんの金言がたくさん刺さりました。
醜い自分が恥ずかしくなる。
でもまだまだ自分は未発達で成長できるということ。物を知らないということ。経験をしてないということ。
サヘルさんの真っ直ぐで純粋な言葉が一冊の本になっていました。
たくさんの人に読んでほしいな。
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flier要約
https://www.flierinc.com/summary/2958
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サヘル・ローズ
俳優・タレント
1985年イラン生まれ
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養母、フローラさんに尊敬の念を抱いた。
フローラさんがなぜ著者を20代で引き取ったのか、またなぜそのような考えで育てられたのか、その背景がすごく気になった。
本書ではサヘルさんの人生で出会った大切な言葉が多数出てくる。
その中でフローラさんからもらった言葉もたくさんあった。
生きていく中で家族や周りからいろんな言葉をもらう。
ポジティブな言葉もネガティブな言葉ももちろんあるし、ネガティブな言葉に傷つくこともある。
ただそれ以上に自分の心に突き刺さる言葉もある。
今までの人生でどんな言葉を覚えているか?と聞かれたら私はまず間違いなく1人の上司からもらった言葉を思い出す。
周りと比べて腐っていた頃の私。もちろん上司にも反発をしていた。
その上司が異動することになった際「遺言だと思って」ともらった3つのメッセージがある。
1つは「他人と比べず自分と比べる」こと
昨日の自分と比較して明日の自分を越えていく。それが私には欠けている。
2つ目は「70点を目指す」こと
私の仕事の向き合い方は常に100点を目指している、70点から100点にするには大きな労力がかかるが成果は小さい。
それであれば70点で止めて残りの30点分を他の業務に使うことや残りの30点分を自分の時間に使うようにする。
そして最後3つ目は、「相手が行動出来るように伝える」こと
自分と相手が同じ絵を描けると相手は行動できる。相手が行動できなければ伝えると言う事は不十分だ。
この3つは今でも大きな影響を与えている。
その言葉をいつ、誰からもらうのかによって受け止め方や影響度は変わってくる。
本書を読んで、読書それぞれが大切にしてる言葉を思い出して欲しい。
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孤児、養子縁組、貧困、いじめ、差別…。平坦な道など一切なかった。だからこそ、傷を抱えたアナタに同じ気持ちで寄り添える。明日を生きるための言葉を紡いで贈る14の花束。(e-honより)
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先日釣り番組に出ているサヘルさんを見た。明るくて、元気で、声や姿が美しかった。
次の日、たまたま行った図書館の書棚でこの本に出会った。
子どもの頃からの、様々な経験による言葉が、深く寄り添ってくれる。
今の自分を肯定していいんだと、読み終わって思えた。
たくさんの本を読むこと。学ぶこと。自分と、自分の周りにいる人を大切にすること。前を向いて生きること。
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サヘル・ローズ 砂漠に咲くバラ
初めて彼女を知ったのは、TV番組”探検バクモン”に出演していた時。爆笑問題との微妙な間合いの掛け合いが面白く、好印象でした。
イランに生まれた彼女の生い立ちを知ったのは、それからしばらくした後でした。1980年台のイランイラク戦争の中で家族を失い、養母フローラ・ジャスミンと出会い日本へ。それからの生活は楽ではなく、というより差別、いじめ、ホームレスと、大変な苦労を経験されたことを知りました。
言葉はまさに言霊。
人に寄り添った言葉は、人を癒し、微笑みを与え、ほんわかと柔らかいベールで包んでくれます。苦しんでいる人にかけるべき言葉が見つからず、自分も苦しくなる時もあります。
この本は彼女の心の中にある、あたたかな思い出や、つらい思いを、同じ気持ちを抱いているかもしれない私たちに届けてくれる、言葉の花束です。
”私は強くない 私は弱い だけど 弱者じゃない”
”私からアナタへの(言葉の)花束、良かったら受け取ってくださいね。”
サヘル・ローズ
GIORGIO ARMANIの”CROSSROADS EP.3”にも出ていますね。
https://www.armani.com/ja-jp/experience/giorgio-armani/crossroads
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【相手の目を見る】
親代わりのお仕事の皆さまへの章でも出てくることば。支援者として、受援することを躊躇わずパワーをためて、頼り相談しながら、相手の目を見て接し続ける。誰か1人にとってでも、寄りかかれる存在になれれば。それを信じて待つ。
【真実告知】について書かれている章がある。すばらしい育ての親であるフローラさんが、産みの親ではないことを伝え、もしかしたら生きている家族や親戚を探したかったら一生に手伝うと12歳頃に真実告知と選択肢を与えられたこと。サヘルローズさんは、この時のことについて瘡蓋をほじくり返すような触れてほしくなかったことと綴っている。小さいときから話してあげるのがいいのかもしれません。絵本を読み聞かせるように、少しずつ。と。
これは、確かに振り返るなら小さい頃から話したらよかったのかもしれず、先天性疾患などもそうだと思う。でもこの親子は衝突を恐れない。必ずサヘルの考えを尊重し、アナタはどうしたいの?と言う。包み隠さず表裏ない発言に傷つくことがあっても、究極の愛情でサヘルに選択肢を与えたと。だから、結論、タイミングが違ってしまっても衝突は本音を出す機会であり、大切さなのは愛情と尊重。
中学時代のいじめについて書かれた章も多くあり、大切にしたいと言葉もいくつかある。
「今、その孤独と思う時間を【吸収する友】という時間に変換してみて」「たくさん読書してごらん。今の孤独が、のちに大きな知識として、全部アナタを引き上げてくれる素晴らしい親友になる。無理して今作った人間関係は数年後には残らないことのほうが多い。なら、数年後も、アナタと共に生き続ける知識を習得し続けてほしいと切に願います。」
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いろいろな経験をしたサヘルさんだから出てきた言葉がいっぱいでした。
別にいじめられているわけでもいじめているわけでもない私ですが、いろいろな言葉が突き刺さり、娘にもプレゼントしたくなる言葉がたくさんありました。
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2023年 啓文堂書店の記憶に残るpart2 愛の本 つつじが丘店 さんの紹介で手に取った。サヘル・ローズさんのことは全く知らず。
きれいなカバーからは想像できない過酷な反省から生まれた言葉の花束であることを痛感し、また共感した。
ご本人は「私は強くない 私は弱い だけど 弱者じゃない」と書かれていたが、弱いことを自覚して強くなろうと努力する姿に強さを感じた。
そして、その上を行くお母さんのフローラさん。この方がどう考え、どう生き延びてきたか本にしていただきたい。
サヘルさんが多くの「個を見てくれる」方々に出会ってホントによかった。