紙の本
一緒にランチを食べているような作品
2022/02/20 01:48
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投稿者:TOM - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ3作目との事ですが初めて3作目から読みました。美味しいものが出てくる本が好きなので、美味しそうなランチが沢山の出てきて、表現も具体的なので読みながらイメージ出来てよかったです。ただ、舞台がコロナ禍で、日常でコロナ、本を開いてもコロナ…で少し滅入ってしまいました。が、そこを気にしなければ一緒にランチを食べてるような気分になる楽しい作品でした。
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コロナ禍でも何とか合コンにありつきたいと、麗子のバイタリティが凄いです。
合コンより謎解きが好きなゆいかと、何とか合コンに軌道修正掛けたい麗子の攻防戦もお気に入りです。
お気に入りは「お稲荷さん〜」。
良い話に聞こえたお稲荷さんの話だったけど、まさかそんな裏があったとは。コートを着てなかったのも納得でした。
あれだけ合コンしてるのに、一向に麗子に彼氏が出来ないのも可哀想ですが、まだまだランチ合コンを続けて欲しいです。
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すべての構図が、見えました――
美味しい謎を、いただきます!
ランチ合コンにいそしむ阿久津麗子と謎には目がない天野ゆいかの迷コンビには、
コロナ禍のなかでも新たな出会いが待っていた。
学校の廊下に置かれていたお稲荷さん、百貨店に届いた不穏な脅迫メール、
キッチンカーへの嫌がらせ…合コン相手が持ち込む謎に目を輝かせ推理するゆいかに、
麗子は天を仰ぎ…。
恋の行方も気になる本格グルメミステリー。 目次
MENU1 お稲荷さん、いまは消え
MENU2 アンモナイトは百貨店の夢を見るか
MENU3 ずっとお家で暮らしてる
MWNU4 五月はたそがれの国
MENU5 天の光は希望の星
解説/青木千恵
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ランチ合コンも、コロナ禍の影響でままならないことが多い。それでも新作を出す著者の意気込みに拍手である。というか、出会いの探求者・麗子さんの意気込みに突き動かされた結果かもしれない。一方のゆいかはあまり気乗りしないようだが、そこは麗子さんの秘策で背中を押す場面も。ままならないとはいえ、おいしそうな料理の描写は相変わらずで、思わずのめり込んでしまう。今回も、ゆいかの観察眼と洞察力が冴えていて、オンライン上でもそれは変わらないようである。早く当たり前のランチ合コンができるようになることを祈りたくなるシリーズである。
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コロナ禍での、オンライン合コンなど、今っぽい話ほ含めつつの謎解き。 結局、合コンのほうがオマケで合コン相手も相談がメインだったりするのが面白い。
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シリーズ3作目。短編集。今回も楽しく読めた。
合コンがしにくい環境のなかでそれなりにやっているところがすごい。
ゆいかの観察眼がするどくて感心する。
人は無意識のうちに心境が言葉や態度に出てしまうことがよくわかった。「ずっとお家で暮らしてる」が印象に残ってる。女の争いは怖い。表面上はわからないところが特に。
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旅のお共として。シリーズ3作目、5篇の連作短編集。今回はがっつりコロナ禍での話。世相だねー。ランチ合コンもできなくなり、リモートでやったり、テラスでやったり、久しぶりに復活させたり。麗子がおいしいもの大好き、ってのが回を重ねるごとに前面に出てる気がする。もちろん良いことだけど。麗子がお茶を分けることもできないんだと寂しく思うのは非常に共感できた。ほんとマスコミのせいでみんな無駄に心配し過ぎる3年だったと思う。将来、この3年の対策が無駄だったと明かされる時期が来るのだろうか。そして、まだシリーズは続きそうな感じ。