紙の本
今ドキのOLにも通じます
2023/03/31 19:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぐっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「恋愛中毒」でも知られる山本文緒さんテイストの物語展開が面白いです。序盤から引き込まれるし、クライマックスでは怖く狂っています。結末はハッピーな感じでホッとします。
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ちょっとしたことで微妙に保っていたバランスが崩れてしまう。他人が原因と思いたいけど、自分が小さな種を蒔いていたのかもしれない。
逃げたいこと山ほどある。逃げられないことも逃げたくないことも同じ数ぐらいある。誰もが逃げてしまえば楽になれる、とは限らない。
パイナップルがいい味を出してる。
山本文緒さん、もっと作品を遺してほしかったです。
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女は仲良く見えても、裏では色々考えていることあるよね…。リアルな感情を表現していて自分の身の回りで起こっていることのようだった。時代は違えど今はTwitterの裏垢など、吐き出されるものが見えるようになってしまった。
作者後書き
社会の中でうまく人々の間を渡っていくためには、誰でもが何かしらの鎧を着て、身を守っているはずだ。その鎧を脱げる場所がある人はまだいいが、家でも恋人の前でも脱げない人は多いんじゃないだろうか。
〇〇の時だけは仮面を脱ぎ捨てることができる。
決して実現はしないし、させようともしない妄想が、日常の私を救っている。それだけでも妄想することは悪いことではないように思う。
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普通ののほほんとしたOLさんの話は読みやすくていいな。と思って読んでたら、なんのなんの、見たくも聞きたくもないような女の戦い。でも、もとを正せば、すべて、あの自分勝手な男のせい。彼女達の人生を返してあげて欲しい!
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やっぱり山本文緒さんの本が好き。
出てくる女性たち行動や感情がリアルで
身近な人の話を聞いているみたい。
生きづらさ、苦しさ、適応方法は
本人にしか分からないし見つけられないけど
何もかも持たずに
ハワイにあるドールのパイナップル工場で生きる
そんな妄想をしながら生きるのもいいのかも。
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親のコネで信用金庫に就職し、上司や後輩と適当にうまくやり、短大時代の親友たちとも恋人とも自分の生活を侵さない限り程よい距離感で一人暮らしを謳歌していた。それが少しずつ崩れ突然大瓦解。この自分ではうまくやってるそばに忍び寄る不穏な雰囲気がすごくうまい。
また突然ハワイに行った月子、子供も置いて実家に帰りさらにはハワイへ行くなつ美、口先男の岡崎などの脇役人が面白い。
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スマホを持たない時代の話は
久しぶりに読んだから新鮮だった。
自分のスマホに会社のスマホって、
囚われすぎてる今。
簡単に連絡がつかない生活も悪くないなぁ。
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題名と表紙が気に入り手に取ってみた。
連絡手段が固定電話の時代でも、悩むことはいまと変わらない。結局、人って不変で普遍である。
火曜10時のドラマになっていそう。
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たまたま本屋で見かけて、サラッと読めそうだと思って購入。
よくある日常ののんびりした感じかと思いきや、ある意味とてもリアルな日常だった。
主人公の、人に対して嫌な事もしないけど積極的に関係を築こうとしない感じは自分と重なる所もあった。
最終的には、大切にしたいと思った相手からはきちんと大切にされて、すごく良い気持ちで終われた。
大切にしたい相手にはきちんと向き合うタイミングで向き合う事が大事だなと感じた。
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少し古い話なので、物語の中に時代を感じるもの(連絡方法が固定電話だったり、ワープロなるものが出てくる)があって、懐かしく思った。
今の女性像とは違って、見えないものに縛られている20代の女性が主人公。
全てに対して、なんとなく生きているけれど、違和感を拭いたくても拭えずにそこに葢をして、見てみぬふりをしている。
その違和感はメリメリと剥がれていき、やっと本来の姿を出してくるところが、ゾクゾクして面白い。
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山本文緒さん、まだまだ読みたかった。
携帯がない時代の話なのに、新鮮。
時代や周りのツールがかわっても、人によって人生や人間関係が壊れたり壊されたり、悩んだり、踏み出したり躊躇したり。
そこは変わらないんだな。
女が3人も揃えば、うわべはどんなににこやかでも水面化では蹴り合ってる。
そしてそこには一因となる男がいる。
深文も、その同僚や友人達も、登場する女性達が「それぞれの理由で打ちのめされる」(彩瀬まるさんの解説より)のがすごく現実的で、私や今日すれ違っただけのあの女性にも起こるような気がする。
山本文緒さんは、私達の作家さんだなと改めて実感した。
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修羅場がすごくて、面白かった。
ドラマ化するといいのに、と思ったら、とっくの昔にドラマ化されていて、富田靖子が主演。
メンバー変えて、現代風にして、またドラマ化したらいいのに。
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会社員時代の、後輩やお局先輩との更衣室トークを思い出しました。私自身、主人公と似た冷めた部分があるので共感できるところが多くて楽しめました。
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30年前の作品だってことにまったく気づかず読んでた〜!それくらい「あるある」ってなりながら読んだし、30年前も現代も、時代は変われど職場や対人関係での悩みってそんなに変わってないんだなと思った。そういえば全員が固定電話で話してたわ!笑
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深文に共感できないところは多かったですが、こういうことあるある〜て場面もあり、テンポが良くあっという間に読めました。そしてサユリさんのその後が気になります。