紙の本
あなたも恋が生まれた街に行きたくなる
2022/04/29 17:03
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投稿者:おた - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、まさにメトロに乗っている時、電車の吊り広告を見て興味を惹かれました。
何気なく乗っているメトロ、駅とその周辺、そんな日常を題材にした恋愛小説があるのか…ということに惹かれました。
実際に読んでみると、各人のその街での思い出が、短編小説として鮮明に書いてありました。なぜか、音楽とリンクして、小説の中のストーリーとリンクしてドキドキしたり、うるっときたり…実際の街を題材にしているため、読んでいるこちらもその中に引き込まれ、あっという間に読み進めてしまいました。違うエピソードではあっても、メトロ内の違う駅や街なので、1人で様々なところへ行っている気分になりました。読み終えると、実際の雰囲気を感じたい、その街に行きたいという思いになれる本です。
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疲れた脳と心をとかしてくれる。
書き下ろし作品の余韻がすき!
読後感しあわせ。
自分が見立てたおでかけプランで好きな人の良い表情みれたら最高ですよね
個人的には浅草とか、帽子屋さんとか、クラフトビールとかそういうの。指輪作ったり、本棚眺めたり。いろんなデート要素が入っていて良い。関係性もさまざま。
デートがしたくなります。
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癖のないさっぱりした人たちのデート。
実在するお店がしつこくない程度の描写で心地良く読めた。
地方住みの為馴染みのない店ばかりだったけれど一緒にデートしている気分になれて楽しかった。
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ファンなので当然のごとく書いました。
短編集なのは知っていたけど、よく言えばライトに、悪く言えば残らなかったなぁ
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一言で【恋愛、結婚観について言語化】してくれた本でした。
17個の短編エピソードがあってどのお話も、心が柔らかくなりました。
エピソードを通して、こんな夫婦になりたいなあ、とか相手の好きなところを見つける彼だったり、男気ある旦那や、カツセさん含む御三方は、本当に優しい人間を描写するのが上手だなと思いました。
他のレビュー者様の言うように、確かに内容はライトでしたが、しっかりとカツセさんの書いた文章を感じられてとても好きでした。
特に書き下ろし短編集は、本当に天才的だと、カツセさんの虜に、さらになっちゃいました…
男女のエロティックな文を、陳腐な言葉だけど、あんなにエモくかけるカツセさんの次回作がもうすでに楽しみです。
ということで、私は星5個の作品でした!
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前から薄々感じてたけど、「街は生きてる」なと。
都内で働くようになって知った駅もたくさんあるけど、その駅がある街でのストーリーを読むと、「街も人も生きてる」んじゃないかなと感じます。
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出てきたお店に行ってみたくなった!
気軽に読めて、暇で、ちょっと気分転換したいって時にちょうどいい本かも
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小説というよりは、短篇小説兼東京のガイドブックといった感じです。
コロナが落ち着いたら東京に遊びに行きたくなりました!
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東京がもっとすきになる本!東京にいる間にいろんなところに行きたくなった!カツセさんが紡ぐストーリー、とても心に染み渡ってすき。やはり天才。ただ、コロナの打撃を一身に受けたんだなと思われる紹介されているお店の廃業っぷりに、心がいたんだ。
p.32 「あのね、歳下とか、気にしてるでしょ。そういうの、大丈夫。好きだから付き合ってんだし、無理しなくていいの。今日もずっと嬉しかったけどね、いつもこうだと、疲れちゃうじゃん。もっとのんびり、お互いが好きなところ行きたいところに、気軽に行けるように付き合いたいなって」その時僕は悟ったのだった。僕はいつまでたっても彼女に乾杯し続けて、それでいて、幸せなのだと。
p.52 「俺とだったら、今のままでも、大人になっても、きっと楽しいよ?」ビフテキを焼く音が、耳に入ってこなくなった。彼女は、頬を赤らめた。
p.60 記念日すらディナーを予約しない夫と、土日すら手料理を作らない女だ。ずぼらと言う共通点によってお互いを補完してあった私たちは、そこら辺の夫婦よりよっぽど平和的だし、世界中のカップルでも上位に入るレベルで幸せだと自負している。
p.90 「でもそうやって悩んでいるうちは、東京がいいかもね」「え、なんで?」もんじゃをゆっくりほおばって、弟は言った。
「東京って、答えを出した人の数よりも、悩んでる人の数の方が多そうじゃん」生意気な大学生の弟は、本当に我に、良いことを言う。
p.98 「同棲したらさぁ、『またね』なんて言うこと、なくなるんだね」生ぬるい風が吹く。いつもなら不快に思いそうなのに、なぜだか今日は心地よい。
「あー、そうか。家まで一緒だからまたねはないもんね」
「そう。あと、『待ち合わせ』も、減っちゃうね」
「あぁ、そうだね、持ち合わせる必要がないもんね。不思議だね」
「そういうのさぁ、一緒に暮らすまでに、いっぱい経験しとこうね」彼女が僕の手を強く握った。愛おしさが一気に込み上げて、雄叫びでもあげてしまいそうだった。
「ねぇ」僕は彼女に問いかける。「やっぱり結婚したいかも」「だからそれは、同棲がうまくいったらって言ったでしょ?」せっかちな僕は、いつも”順番”を間違える。
p.125 その大人な優しさに溶け出すとろりとした嬉しい気持ちと、その分仕事を頑張ろうという凛とした気持ちで、だらだらとこぼれだす、自分が情けない気持ちを覆い隠した。
p.127 好きな人が恋人になって嬉しいことの1つは、何の遠慮もなく、大事な1日も、次の季節も、私のそばにいてね、と言われたところにある。私も彼に暖かそうな靴下を買って、「今年の冬に履いてね」と言った。
p.168 僕らの約束がどのように続いていくのか、正直わからない。けれど、約束は、いつも意思でしかないから。未来は見えなくても、今はっきり見えている意思だけは、口にしてはっきり伝えたかった。
紹介されていたお店
・しぇりークラブ… 「ギネスブック認定」の300種類以上のシェリーを揃えるシェリー専門店。本格的なスペイン料理も味わえる。
・DNPプラザ…1階にある「問いカフェ」は、社会��抱えるさまざまな「問い」に対する”ヒント”となるような書籍を閲覧できる。
・トルコ文化センター:トルコならではのカラフルなビーズとガラスを組み合わせるランプや小物作り体験は、エキゾチックな気分を味わえる。
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飾らない文章で読みやすかった。
相手のことを好きな気持ちがわかりやすい書き方なのも良かった。
ただ個人的にはかなり淡白に感じて物足りない気もした。
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恋愛系のものはとても苦手だったが、この本は大丈夫だった。舞台が東京であり、お店の情報も載っているためこういうところがあるんだととても参考になって面白かった。デートの形にも色々あってほっこりした。
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【まるであの頃の二人のように】
「戻りたいとか、思う?」
「あれはあれで楽しかったけど、今は今の楽しさがある。それでいいんだと思うよ」
【答えなんて、出なくても。】
「でもそうやって悩んでるうちは、東京がいいかもね」
「東京って、答えを出した人の数よりも、悩んでる人の数の方が多そうじゃん」
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久しぶりになんだか心あったまる文章に囲まれた気がする!ほっこりする系って刺激なくて逆にたるくなっちゃうことあるけどいいテンポで短編になってて読みやすいしやはり流石のカツセって感じではある。私的にはかなり好み。同級生の話良かった。