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最終巻。前の巻でそれぞれの覚悟を決めた伊子と嵩那の行く末、女宮の思惑の行く末、帝の思い、それぞれが向かう所が無事決着を迎えた。結婚という形に決着しない2人の在り方はすごく「今」だと思うし、伊子と嵩那と帝の、それぞれの立場での責任を果たすという覚悟は凄く共感が持てる。恋愛に終始しない結末は非常によかった。
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見事な完結でした。
何時の時代も女性は選ばなくてはいけない。
仕事か、結婚か、子供を持つのか、持たないのか。
どうして女性だけがそうなるんだろうと歴史関係の本を読むといつも感じることです。
そんな中でこの答えを出したことが凄いなぁと(*^^*)
楽しませていただきました♪
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『仕事も恋も諦めない。』ってのが通してのテーマでしたが、私的にはあとがきにある様な展開の方が希望でした。
確かに、この展開なら仕事も恋も両方手に入れられるんだろうけど、この先、嵩那が結婚しないとは言い切れないのがもどかしいです。
それでも、最後まで伊子は格好良かったです。
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1話ごとに問題が起こり、内侍の主人公が謎解きをするという本。謎解き要素があるため、若干話のテンポが悪く最後の最後まで一定のスピード感で進みました。それがちょっと惰性で読んでる感じがして、飛ばし飛ばし読んでるも大して問題なさそう…
最後に選んだ道の、プライベートも仕事も全部諦めない姿勢は共感します。平安時代の女らしく生きられなかった女宮にこんな道をあると、見せれたのは良かったです。
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まあこのように終わるしかなかったかもしれないというおわりかた。このからんだ関係性は、全員死ぬまでややこしそうなので、作者はうまく終えられたと思う。でも、また書きたくなるのでは?とも、余韻を残して終わってるので再開するかもしれない。
軽いノベルの割に取材がしっかりなされていて、読み応えがある本だった。
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シリーズ最終巻でした。
特に女宮に詰め寄るあたり顕著ですが、時々地の文が説明的で冗長で、読むこちらが置いてけぼりになりシラケるんです。力量ある作家さんですし、これさえ無ければもっと面白いのにと残念。
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平安宮中お仕事物語の最終巻。
今回はミステリー要素はほとんどなく、恋も仕事も諦めない人生を選んだ伊子の大活躍で大団円だった。
個人的ハイライトは二つ。
伊子が赤痘瘡に罹った主上を看病する際、自分が主上を守ってみせると言い放つ姿。
そして天敵、女宮を策略を持って追い詰める所。
どちらも非常に男前でカッコいい。
大切な人を守る為には鬼神も畏れず、必要なら悪にも手を染める。
その覚悟の強さがやっぱり彼女の強さだなあ。
途中まで主上の恋を応援していた身としては、でもこの結末も主上的には幸せなのではないかと思う。
若干、伊子さんが母親的になってるような気もするけど笑。
主上と東宮の両方から望まれる幸せなラストがこのお話に相応しい。
最後までおつかれさまでした。
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平安時代の御所を舞台にした恋物語かと思って読みはじめましたが、現代のジェンダー問題に通じる女性の生き方、男性から見た女性の幸せに囚われ、もがきながら道を開いていく伊子に痛快さを感じて一気に読了。入道の女宮が囚われている価値観にも、最後は別の見方を提示できてホッとしました。価値観は様々ですが、それぞれが幸せと感じる生き方ができるような世の中であってほしい。またそれを貫くには障害は少なくないとは思うけど、そうするための力をもらえる作品でした!大河ドラマになって欲しいくらいです。
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面白かった。読了感すっきりさわやか大団円。今上の帝と東宮の愛をあつめ、ときめく尚侍伊子、、、ときめいてるといえばときめいているし、いないといえばいないが。ともかく、現代の仕事できる女性的で刺さるシーンやセリフも多く、胸がすく。入道の女宮との決戦も良いし、嵩那も帝もとても素晴らしい。なんとなく、伊子に夕顔の娘の玉鬘の君のイメージがかぶる(主観)。
「余計なお世話や。去ね、このくそ爺が」
うおおおおおぉぉぉ!!!!
30代(現在に換算すると40代ぐらいかも)のヒーロー伊子の、痛快アクションなし舌劇。
>己以外の女はすべて思考など持たないと無意識のうちに思ってしまっていたのだ。彼女たちが父親や夫から課された過酷な責務を、安堵どころか幸福なこととして受け入れていると考えていたのだろう。
男の理に抗う、聡明な女性によくいる。
女は憐れでで不幸で、だがそのこと自体に気づかないほど愚かな生き物。安穏な場所を与えてやれば、猫のように綱でつながれても不満は持たない。その中で自分だけが違う孤独な女だと、そんな歪んだ選民意識を持った結果がこの失態なのだ。
>弾正宮にかぎらず一般的に年配者は、自分とちがう価値観を受け入れることが苦手だ。
>仙人のような外見と悪意がなさそうな喋り方でごまかされているが、実はけっこう無礼な発言が多い人物なのである。
>そのそも人の気持ちを動かそうとする努力より、自分の気持ちを整える努力のほうが現実的だ。
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時代背景を考えれば確かに突飛な人なのだろう。
現代だとそこまで珍しいことでもなく、その感覚のギャップが、逆に物語の良さを捉えられずにいる気はしている。要は、ゆうても普通じゃない、と感じてしまう、わたしの感性の弱さ故、よかったぁ!!!となりきれない。
でも好ましい着地であったことは確かです。
2023.8.11
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途中から帝に勝ち目がなさすぎて憂鬱だったけど、最後追い上げてきたな。まあ帝ルートはなかったから、私的には満足な終わり方。作者の人にしても、意外な終わり方だったんだな。