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昨今の英語教育界の混迷、大学入試改革の頓挫。
100年以上前から、日本人は英語をモノにしようとして。さまざまな悲喜劇を演じ、そしていまだにモノにできていないと嘆く。それは、日本語のみで高いレベルの叡智を手に入れられる日本としての強さにも気づくべきでもある。しかし、過去の省みているのだか、いないのだか、という教育政策もいささか問題かと・・・。
神田外語大、黒田龍之助氏の言
「大人は『自分は話せない、だから子どもたちに』と言います。では自分はやらないの?やらないですね。外国語教育の議論の面白いところは、多くの人が自分より下の世代に対して、自分はやらないことを求めるのです。自分には降りかからない話をしているわけです。」
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文体が好きではなかったので読みづらかった。
なぜ日本人が英語を話せないのか過去の事例をあげているが同じ事が続いたので5分の3程飛ばした。
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日本の英語教育の現状と問題点を指摘する。遠い昔から解決できない悩み。
百年前から続く日本人の英語教育の悩み。”実用的”を目指し入試改革も進められつつあるが、現況の文部科学省の姿勢にはかなり批判的。とはいえあまりの批判の多さは読んでいて気持ちの良いものではない。教科書の例文の不自然さや時代とのギャップの指摘など重箱の隅をつつく内容が非常に多い。
結局、大学で学ぶために必要だから今のままの入試で良いのか、その他今後の英語教育がどうあ?べきか、自分の能力では残念ながら理解できなかった。
本書は新聞の連載コラムが元となっている。その分筆者の主張に1本のスジが通っているわけではない。なので読み物としては楽しいのだが、モヤモヤが残る読後感であった。
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東京都立高校の入試にスピーキングテストが導入される。民間業者主導により、採点がフィリピンで行われるとか、試験の内容が公表されないとか、いろいろ問題を孕んだシステムに現場の教師からも反対の意見や懸念が表明されている。そういった流れのツイートで紹介されていた本。
今現在問題とされていることは、明治大正のころから同じように問題視されていた。岡倉天心の弟のエピソードとして、彼の長男は五年英語を勉強してろくに英語も読めないが、次女は五年裁縫を勉強して一通りの服は縫えるようになった、と嘆いたとあった。他人事とは思えない。
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日本人の悩みの一つ、英語ができないことの原因などを探っていく書籍。英語ディベート大会では、そのテーマ自体が知識と考える力を要求するものでこれは手が届かないなと思った。大学受験の英語を変更するだけでは何も変わらないこともわかった。TOEFLなどの導入がなくなったのは本当に良かった。TOEICも創設者の狙いと現在の使われ方に大きな乖離ができてしまったことも知った。英語教育で大事なことは「自分の言いたいことを言う」ということ、勉強は「自分の考えを持つためにする」と言っても過言ではない、との引用は参考になった。英語を勉強するということはジョギングや水泳のように楽しめばいいという意見もあった。英語を話すときに、自分の言いたいことと同じ内容を頭の中でできるだけ簡単なシンプルな日本語に言い換えてそれを英語に訳すと良いらしい。
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自分たちはやらないくせに次世代には英語ができるようにさせようとしている国会議員などに振り回される学生とは違って、大人は自分のやり方で英語を学べるから良いね。
英語学習の基本は
・多読
・高校生レベルの文法を身につける
・易しい単語で相手に伝わることばを選択
・楽しむ
ことが大事であるようです。
まずは、近所の図書館にあるラダーシリーズを読破しよっかな。
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English? No way!
https://www.kadokawa.co.jp/product/321907000684/
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朝日新聞記者による、英語学習をめぐる歴史と社会分析。夕刊の連載記事を単行本化。この中に紹介されている本の何冊かを読みたくなった。英語そのものを楽しむこと、それが著者からのメッセージ。
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【一言感想】
英語を勉強するためには、まず自分自身が楽しむこと次に相手に伝える様に身につけていくことが重要
朝日新聞の記者である筆者の視点から、日本人がなぜ英語に対して苦手意識を持つのかを調査した作品
学術的かと思いきやとても読みやすく、そこまで構えなくても気軽に手に取って読める様な内容であった
日本が教える英語は相手に伝えるというよりも、点数を取るための道具の様になってしまっているため、苦手意識が芽生えてしまう
そうではなく、相手に対してどの様に伝えるかのコミュニケーションとして学んでいく中で、会話をする楽しみや英語作品を鑑賞する楽しみなど、継続していく目的を生み出していく様な学習が大事になるのではないかと感じた作品であった
ネイティブな言い回しを学び始めに使うのではなく、簡単な語彙で構わないので簡単に伝えていくということも重要になる
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英語学習者として、「どうにも英語できるようにならないなー!」と常々思っているので、タイトルに呼応するかのように手に取りました。
でも、効果的な英語学習の方法が書いてあるわけではありません。
そもそも英語学習とは何なのか?
どこに辿り着けば「英語ができる」と言えるのかを様々な角度から論じた本です。
「英語をする」のではなく、「英語でする」ことを第一におき、自分が語りたいことは何なのか、自分が楽しめるのは何かを改めて考えさせられました。
特に、「外国人を練習台にするな」と語っている章が深く心に刺さりました。
異国の災害の現場で自分が取り残されることを想像すると、涙がこぼれました。
自分にも、ボランティア活動を通して英語に触れようとか、有名な通訳者の方がやっていた「街で外国人に話しかける」なんてことをやった方がいいのか考えたことが何度もあります。
でも、それって自己満足じゃないのかな?自分の英語がレベルアップすればあとはなんでもいいのか?そんなことを思ってやめました。
この本を読んで、「大事なのは、英語という手段で何ができるか、何が語れるか」ということを再認識しました。
自分は英会話というものがすごく苦手です。
日本語でも会話するのが得意じゃないので、いつしか「英語喋れるようになりたいけど、語りたいことがない...」と思ってきたので、自分が得意な、好きな分野を伸ばしていこうと改めて思いました。
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書店をウロウロしていたら、あまりにもストレートすぎるタイトルとポップな表紙が目について手に取りました。
英語学習を取り巻く課題・問題をとても多角的な視点から提起していて、新たに気付かされたり、凝り固まった物の見方を解されることが多かったです。
「なの弁」「だよ弁」のくだりは、日本語にすると生真面目にそうなってしまうところの面白さというか、思わず「そうそう!」と相槌を打ってしまうほど共感しました。