投稿元:
レビューを見る
「わたしはあと何年残っているかを数えてみました。()そしてわたしには自分の義務をまっとうするだけの時間がないという考えに悩まされたんです。なんの義務かですって?分かりません。」
「最後の審判を待つのはおやめなさい。それは毎日行われているんですから」
カミュの場合、ジュネの場合を考えて、サルトルという人のことを考えてみたりする。サルトルの何を?わかりません。
投稿元:
レビューを見る
自分は本を読む際、物語そのものよりも作者の出生、血筋が気になって、この本も未知の何かを垣間見れたらなという動機である。爺ちゃんがフランスからアルジェリアに入植。母はスペイン系。そしてアルジェリアという国の様子はさあ、どうなの?と。本を読む限りはくっきりはわからん。オリエンタル、そして無国籍。北アフリカで海にも面していて、高地では雪も降るらしく、砂漠の表記もある。自分は「北風と太陽」の話に惹かれるが、あの本のように人間以外の目線で描かれているような、なんかそういう神々しいものがあるような。
投稿元:
レビューを見る
おそらく翻訳のせいではなく、カミュの文体そのもののわかりにくさではないかと想像されるが、その独特の比喩や直感的な表現も相俟って、なかなかすらすらとは読める小説群ではなかった。
投稿元:
レビューを見る
すごく読みづらかった。けっして面白くないとかしょぼい作品だとは感じなかったので、カミュとは相性良くないのかもしれない。読んでいるとなんだかすごく息が詰まるのです。
投稿元:
レビューを見る
転落とその他短編がいくつか載っているが、転落のみを読む。多分読むのは二回目。
上流階級にいた人が、人生のむなしさを感じ、自らの意思で浮浪者のような暮らしをする。というのがそもそもの粗筋かな。
粗筋からして低俗な感じは受けるが、結局それがカミュの魅力なのかもしれない。
カミュの場合は、人間の暮らしに近いところを書いていて、人間とは何かとか正義とは何かとか、にはあんまり近寄らない。だからこそ、悩んでいるときや青春時代に読むと感動するのではないかと思った。
投稿元:
レビューを見る
客 が一番すき。
伝わらない善意、それがどこまで行っても善意でありそれもまた、示し合わせの上にあるということ、そして人間はどこまで行っても人間で、その暴力性や理解しがたさも、’人間'という言葉でひとくくりに、理解しえてしまうこと多義性というよりも、その環境下であらゆるかたちに変化?順応?していく生き物としてのうーん、ずる賢さ?狡猾さ?を、それと意識せず体得している それを上から眺める(便宜上この言葉で表現します)箱庭感、というのか、心情がビシビシに伝わってくる劇、お芝居、舞台をみているようだ
涙するまで生きるも観た。アンサーと、願望がないまぜになった映画。わたしはとても好き.
やるせなさのなかに、人生、それでも生きるという強さというか、諦めのような、それでも人を信じる、信じ合いたいという願望や願い、こうだったらよかったなぜこうならない不条理や解決不可能性が、訥々と、紡がれる カミュは良い