紙の本
好評というより好感
2004/05/14 20:35
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投稿者:0345 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「このミステリーがすごい!」大賞受賞作です。「このミス」には今ひとつ信頼を置いていない私ですが、GWで時間もあったので「どうか嬉しい驚きを…」と期待を込めて手に取ってみました。(文庫だしね)
少なくとも本格ではないかな。ミステリーじゃないよっていう人もいるかもしれない。
でも読後感は思った以上に良かったですし、作者には興味がありますね。なんて言うのかな、意地悪な感じを受けないんですね文章から。こういうエンディングに出来る人は好きです。
「天国の本屋」とか好きな人にはいいかもしれない。
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▽挫折した音楽家の青年と脳に障害を負ったピアニストの少女との宿命的な出会い。そして山奥の診療所で遭遇する奇蹟。選考委員も泣いた!これぞ癒しと再生のファンタジー。第1回『このミステリーがすごい!』大賞金賞受賞作品。
2005/09/16
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出版社/著者からの内容紹介
脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する奇蹟。ひとつの不思議なできごとが人々のもうひとつの顔を浮かび上がらす ....
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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ピアニストの如月敬輔は8年前、留学先のオーストリアで強奪犯の銃口から1人の少女・千織を庇った。が、発砲された弾は敬輔の左手薬指を吹き飛ばし、敬輔のピアニストとしての生命を絶つ事となる。その事件で天涯孤独の身になった千織を引き取る事を決心した敬輔は帰国した後、千織にピアノを教えだす。知的障害を持ち日常会話もまま成らない千織だが、何故か彼女は一度聞いた曲は完璧に覚え、やがてその腕は敬輔が嫉妬する程までに上達する。人見知りの激しい彼女を少しでも社会に溶け込ますために始めた慰問活動という名目のピアノコンサートは好評で多忙な日々を二人は送っていた。
依頼のあった山奥にある老人ホームの慰問に訪れた時、敬輔は学生時代の後輩である岩村真理子と再会する。人見知りの激しい千織だが初対面の真理子には何故か懐き、不思議さを感じつつも無事にコンサートを終える。一夜明けた翌日、事故が起こった。それは奇蹟の四日間の幕開けだった。
癒される……とまで言うと嘘臭いが、とてもいい話です。心に沁み入るという感じ。切なさ感もあるのでほろりとさせます。
事故で起こったある事は、ファンタジー小説では使われる題材なので目新しさは無いのだが、そんなものは全く気にならないです。
敬輔と真理子のメンタルな部分に潜む陰がに徐々に無くなって行くの様が無理なく書かれているように感じましたし、何よりも丁寧に4日間が書かれてて良い感じです。
物語の本筋に突入するのは頁換算するとほぼ真ん中あたりで、一見、前段階が頁換算上長いという感じを受けますが、それも全く気にならないです。前半は過去の話が上手く挿入されているのでダルイや間延び間は全然感じなかったし、後半に入ると「どうやって終るのだろう」と言うのが気になってしょうがない。自分の読むペースの遅さにもどかしさを感じた(笑)
千織が可愛く描かれててとても和みますし、題材の一つであるオムライスの使い方が素敵です。
これ映像化しないかなぁ。凄く見たいんだけど。
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「このミス」大賞・金賞受賞という事実と、本の裏の『癒しと再生のファンタジー』という紹介文のちくはぐさに思わず手に取った。で、感想。
「これはミステリーではない。文章はうまいが、内容は二番煎じ」
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ファンタジーとしてはすごくありがちな話だと思う。でも、それを承知の上ですごく泣けた。
何かどこかで観たか読んだかした話と似てるな、と思ったんだけど、結局何に似てるかは思い出せなかった。ううう、気になる。
しかしなんでこれが「このミス」なんだろ。確かに舞台は難の変哲も無い『現在』なのだけれども。最近ジャンル分けし辛い本が増えてるなあ。
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確かに泣ける。それに、読みながら色んな音楽が頭に鳴り響く。誰かの何かに似てるとかそんなのは別に問題じゃなく、素直に奇蹟を感じられればそれで良いと思う。ただ、これがミステリーなのかどうかというのは疑問に思うかも・・・。
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『このミステリーがすごい!』の第1回大賞金賞受賞作です。 ”ある人気作家の作品(敢えて書きませんが)と設定が似ているけど良い”という前評判をあちこちで聞いていて、割と前から気になってました。
似た設定だということは気にせず読もうと思っていたのですが、読み始めてみるとやっぱり気になっちゃってました。
いつ出てくるのかというのが常に心にあるような感じで・・・。
真ん中辺りまでその設定が出て来なかったのでちょっと意外でした。
でも、面白かったです。
先に世に出ていた方の作品は、読後にかなり切ない余韻が残ったのですが、こちらは爽やかな感動を置いていってくれたという印象でした。
もちろん途中には、切ない要素も悲しい要素もツライ要素もあるんです。
それが、最後には素敵な状態で終わっている。
私は涙までは流れなかったんですが、読む人によっては泣けちゃうんじゃないかと思います。
確かに設定は似ていて、あの作品を読んだことのある人なら間違いなく連想してしまうだろうなあという感じは受けました。
あまり見かけない設定だから余計に。
でも、盗作だとかパクリだとかの悪印象はない。
それよりも、設定が同じでもまったく違う作品になるものなんだなあと逆に感心してしまいました。
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脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する奇蹟。ひとつの不思議なできごとが人々のもうひとつの顔を浮かび上がらす ....
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面白かった!指を失ったピアニストと、障害を持った少女が一緒に暮らす話。なんつーか、、、途中から、とにかく先を急いでしまうほど必死に文字を追っていました。なんとも切ないお話。なにしろ、読み易かった!久々に一気読みしました♪あ〜眠い;;;;
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第一回「このミステリーがすごい」大賞の「四日間の奇蹟」。
ネタ的には斬新なところはなかったけど、そういうありきたりのネタをモチーフにしてあそこまで引っ張られるのはやっぱりすごい文章力だと思う。中盤からラストまでは一気に読めた。泣ける度でいうと東野圭吾「秘密」の方がちょっと勝るけど、新人賞だということを考慮すれば全然オッケー。イイです。
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帯とポップだけ見て買ったんだけどこれが正解。知恵遅れの女の子と、その子をかばって指を失ったピアニストの話。幽霊ネタ、というのとは少し違うけど不思議話です。でも感動した。
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ピアニストの夢を突然絶たれた青年と脳に障害を持った少女のお話です。ありえないストーリーなのに、何故か自然と受け入れてしまい、なおかつ読み終わった後に、ほぅ〜とする満足感がありました。
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ミステリーなのかな?ファンタジーみたいな感じがした。
障害者でピアニストの子どもと、彼女の擁護者である元ピアニストの男の慰問訪問をした先でのお話。
一つ一つの小さな出来事は全部奇跡に繋がってるのかな。
何も考えないですんなりと話に入っていけて、あっという間に4日間が過ぎます。
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脳に障害のある少女千織と、とある事件から千織のパパ(敬パパ)になってしまった青年を中心に進んでいく物語。自分の思っていた以上に感動して泣いてしまいました。
でも、最後に思ったことが・・・これはミステリーなのか??このミス大賞受賞作なんだけどな〜。